海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン4エピソード23では、捜査の手がかりとして、ある写真スタジオのロビーにある水場が浮かび上がります。この水場の呼び方をめぐって、ブースとブレナンが車の中で言い合いを始めます。今回はこの場面を起点に、water featureとpondなどの違いと、言葉選びをめぐるやりとりの英語を読み解きます。
一つの物を指す言葉でも、総称と具体名では響きが変わります。正確さにこだわるブレナンと、言い慣れた語で済ませたいブースの対比が見どころです。
「water feature」と言い直させるブレナン
研究所と電話をつないだまま、ブースが手がかりに思い当たります。
Booth: Hey, the photographer has a water thing in his lobby.
(おい、あの写真家のロビーには水のアレがあるぞ。)Brennan: Water feature. Water feature.
(ウォーターフィーチャーよ。ウォーターフィーチャー。)Booth: I’m not going to say “feature.” It’s just weird, okay? I’ll say pond or pool.
(「フィーチャー」なんて言わないぞ。なんか変だろ? 池かプールって言うよ。)Brennan: Or thing.
(それか「アレ」ね。)Booth: All right, wishing well. Can we just move on?
(分かったよ、願いの井戸だ。もう先に進んでいいか?)BONES Season4 Episode23 (The Girl in the Mask)
water featureは、噴水や池、小さな滝、水盤など、水を使って景観をつくる設備の総称です。庭やホテルのロビー、商業施設のデザインを語るときによく使われる言い方とされています。一方のpondやpoolは、形の決まった具体的な水場を指します。
| 語 | 意味 |
|---|---|
| water feature | 噴水・池・滝など、水を使った設備の総称 |
| pond | 池(小さめの自然の池や人工の池) |
| pool | 水たまり、水を張った場所、プール |
| fountain | 噴水 |
| wishing well | コインを投げて願い事をする井戸 |
ブースが最初に使ったthingは「アレ、例のもの」と、名前をはっきり言わずに済ませるあいまいな言い方です。総称を使いたいブレナンと、具体名か「アレ」で済ませたいブースの差が、このやりとりの出発点になっています。
言いたくない語を断って、話を先へ進める
ブースの返しには、言葉選びで張り合うときの言い回しがそろっています。
I’m not going to say “feature.”は「〜とは言わないぞ」と、その語を使わないことをはっきり宣言する言い方です。featureは「特徴、目玉、呼び物」の意味でなじみのある語で、それを水場の名前として口にするのはしっくりこない、という感覚が続くIt’s just weird, okay?から読み取れます。文末のokay?は、相手に念を押す働きです。そのうえでI’ll say pond or pool.と、自分が使う言い方を示しています。
すかさずブレナンが返すOr thing.は、ブースが最初に使ったthingを持ち出して、「それか、アレでもいいわね」と切り返す一言です。言い返されたブースは、冗談でwishing wellと言い換えたあと、Can we just move on?(もう先に進んでいいか?)で言い合いを切り上げます。justが入ることで、こだわりはこのくらいにしてほしいという気持ちがにじみます。
| 場面 | 表現 |
|---|---|
| その語を使わないと宣言する | I’m not going to say ~. |
| 違和感を伝えて念を押す | It’s just weird, okay? |
| 代わりの言い方を示す | I’ll say ~. |
| 言い合いを切り上げる | Can we just move on? |
それでもブレナンは、研究所のホッジンスに話しかけるときも、自分の言い方を変えません。
Brennan: Hodgins, if we had a sample, could you isolate a single water feature?
(ホッジンス、サンプルがあれば、特定のウォーターフィーチャーを割り出せる?)Hodgins: Yeah, I could match profiles.
(ああ、成分のプロファイルを照合できるよ。)BONES Season4 Episode23 (The Girl in the Mask)
ブースが話を先へ進めた直後に、ブレナンはさらりと同じ語を使ってみせます。isolateは「(多くの中から一つを)特定する、割り出す」という意味で、ここでは水の成分から一か所の水場を絞り込めるかを尋ねています。言い合いは切り上げても、正確な語は譲らないところにブレナンらしさが表れています。
まとめ|呼び方ひとつに表れる二人の言葉
water featureは水を使った設備の総称で、pondやpool、wishing wellは具体的な形を指す言い方です。正確な語にこだわるブレナンと、言い慣れた語で済ませたいブースのやりとりから、総称と具体名の違いや、I’m not going to say ~.のような言葉選びで張り合う言い回しが見えてきます。
二人の掛け合いを通して、『BONES』の英語の奥行きが見えてくるエピソードです。
同じエピソードでは、助手の候補者を比べる英語と、初対面のあいさつへの返し方もコラムで扱っています。


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