海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
大切な人が入院したとき、「あの先生に任せておけば大丈夫」と聞いてほっと胸をなでおろした経験はありませんか。
そんな安心感を一言で伝える「in good hands」を、『CHUCK/チャック』シーズン4第13話の序盤、意識を失って運び込まれた仲間の容態を、医師である姉が家族に伝える場面から、一緒に見ていきましょう。
「in good hands」の意味とニュアンス
in good hands
意味:(信頼できる人に任せてあって)安心だ、大丈夫だ
hand は「手」であると同時に、英語では古くから「世話・管理・保護」を象徴する言葉として使われてきました。誰かの hands の中にあるということは、その人の管理下・保護下にあるということです。そこに good が付くことで、「頼れる腕のいい人の手に委ねられている」という安心のニュアンスが生まれます。医療現場で「腕のいい医師に診てもらっている」と伝えるときはもちろん、仕事を有能な担当者に任せたとき、子どもを信頼できる人に預けたときなど、対象が人でも案件でも幅広く使えます。主語には人や物事が置かれ、「You’re in good hands.(あなたは安心して任せられる状況にいますよ)」のように相手を安心させる決まり文句としても頻出します。
【ここがポイント!】
- 核は「頼れる人の手(hands)の中にある」という保護のイメージ
- 医療・仕事・育児など、対象が人でも案件でも使える便利な一言
- 相手を安心させたいときの「大丈夫、任せて」という決まり文句として覚えるのがコツ
『CHUCK/チャック』S04E13のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
任務中に大怪我を負い、意識を失ったまま病院に運び込まれた仲間のケイシー。心配して駆けつけた面々に対し、医師でもある姉のエリーが、担当医のことを説明して皆を落ち着かせようとします。ここで、家族のように大切な仲間を「安心して任せられる」と伝える一言が出てきます。
エリー: John’s in good hands. His doctor’s a friend of mine. He thinks that he’ll regain consciousness in a day or two.
(ジョンは安心して任せられるわ。担当医は私の友人なの。1日か2日で意識は戻るだろうって。)アレックス: Thank you.
(ありがとう。)エリー: Casey’s family; Chuck and I do anything for family.
(ケイシーは家族よ。チャックも私も、家族のためなら何だってするわ。)Chuck Season4 Episode13(Chuck Versus the Push Mix)
シーン解説と心理考察
このセリフが効いているのは、エリーが単なる姉ではなく医師でもあるという二重の立場から発せられている点です。医療のプロとして「担当医は信頼できる」と保証しつつ、家族として「ケイシーも私たちの家族」と言い添えることで、in good hands の一言に医学的な裏づけと情緒的な温かさが同時にこもっています。不安げに見守るアレックスに向けて、事実を淡々と伝えながらも安心を手渡そうとする配慮が伝わってきます。in good hands が持つ「頼れる人に委ねられている」という核が、まさに医師の友人に容態を託した状況とぴたりと重なり、言葉と場面が響き合う場面だと言えます。
『CHUCK/チャック』流・覚え方のコツ
このフレーズは、大切なものをそっと誰かの両手のひらに乗せて託す動作をイメージすると記憶に定着しやすくなります。自分の手を離れても、受け取ってくれる相手の手が頼れる「good」な手なら、落ちる心配はありません。エリーが不安そうな家族に向かって、見えないケイシーの容態を医師の友人の手のひらにそっと預けてみせる——そんな絵を思い浮かべると、in good hands が「安心して任せられる」という意味であることが、身体の感覚とともに残ります。
例文で覚える「in good hands」
対象が人でも仕事でも使える柔軟さが持ち味です。相手を安心させたい3つの場面で確認しましょう。
Don’t worry about your car. It’s in good hands here.
(お車のことはご心配なく。ここでしっかりお預かりします。)
自動車整備工場での接客の場面です。物(車)を主語にして「きちんと預かる」と伝える、サービス業でよく使われる言い回しです。
With such an experienced team, the project is in good hands.
(あれだけ経験豊富なチームがいるんだから、このプロジェクトは安心だよ。)
ビジネスの場面で、案件を有能なチームに任せられる状況を表しています。人ではなく project を主語に置ける点がこの表現の便利なところです。
A: I’m nervous about leaving my dog at the kennel.
B: Don’t worry, she’ll be in good hands. The staff there are amazing.
(A:ペットホテルに犬を預けるの、なんだか不安で。)
(B:大丈夫、しっかり面倒見てもらえるよ。あそこのスタッフは本当にすごいから。)
不安がる相手を安心させる日常会話です。she’ll be in good hands のように未来形にすると、「これから安心して任せられる」という見通しを伝えられます。
あわせて覚えたい関連表現
in safe hands
(安全に任せられて)
good が「腕のいい・頼れる」に力点を置くのに対し、safe は「危険がない・守られている」に力点があります。今回の in good hands とほぼ同義で使えますが、safe の方が「守られている」という保護のニュアンスがやや強めです。
take good care of
(〜を大切に世話する)
in good hands が「任せる側」の視点で安心を語るのに対し、take good care of は「任される側」が主語になり、面倒を見る行為そのものを表します。裏表の関係にある表現として一緒に覚えると便利です。
leave it to someone
(〜に任せる)
「任せる」という行為を直接的に表す表現です。in good hands が状態(安心して任せられている)を描くのに対し、leave it to me は「私に任せて」という申し出の一言として使われます。
Note|in good hands / in safe hands / taken care of の距離感
「任せて安心」を表す英語には近い表現がいくつかあり、場面によって選ばれる言葉が微妙に変わります。今回の in good hands もその一つですが、仲間の表現との距離感を知っておくと使い分けが見えてきます。
まず in good hands は、任せる相手の「能力・信頼性」に光を当てる表現です。good が示すのは「腕がいい・頼れる」という質であり、医師や専門家など、スキルのある人に委ねる場面で自然に響きます。一方 in safe hands は safe が「安全・無事」を意味するため、能力よりも「危険から守られている」という保護の側面が前に出ます。イギリス英語では in safe hands の方がやや好まれる傾向もあり、地域差も隠れています。そして taken care of は最もくだけた言い方で、「ちゃんと面倒を見てもらっている」という日常的な安心を表し、フォーマル度は3つの中で最も低くなります。ビジネスの正式な場面なら in good hands、カジュアルな会話なら taken care of、と温度を選べるわけです。
今回のシーンでエリーが in good hands を選んだのは、担当医という「腕のいい専門家」に委ねられていることを家族に伝えたかったからだと読めます。safe でも taken care of でもなく good を選んだところに、医師としての保証のニュアンスがにじんでいます。
言葉の選び方一つに、話し手の伝えたい安心の質が表れています。
まとめ|医師の友人に容態を託すエリーの一言
in good hands は、大切な人や案件が「頼れる誰かの手に委ねられていて安心だ」という状態を、たった三語で伝えられる表現です。hand が持つ「世話・保護」の象徴性を知っておくと、なぜ手が安心を表すのかが腑に落ちます。
このフレーズを使えるようになると、不安がっている相手に「大丈夫、きちんと任せられているから」と、落ち着いた保証を手渡せるようになります。医療でも仕事でも育児でも、場面を選ばず活躍する便利な一言です。
大切なものを頼れる手にそっと預ける場面を思い浮かべながら、あなたの表現の引き出しに加えてみてください。
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※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)


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