「be an item」の意味と使い方|『Friends』S06E08で学ぶ英会話

「be an item」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

職場の噂話で「あの二人、付き合ってるらしいよ」と話題になったり、疑いの目を向けられて説明に追われたりした経験はありませんか。

そんな場面にぴったりの「be an item」を、『フレンズ』シーズン6第8話の後半、上司のキムに疑いを向けられたレイチェルが、ラルフ・ローレンとの関係についてこう語る場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「be an item」の意味とニュアンス

be an item
意味:付き合っている(過去形なら「付き合っていた」)

be an itemは、二人が恋人同士であることを表す口語表現です。itemは「一つの品目」「一点」という意味の語で、二人をひとまとめにして「一つの品目」と数える見方が根底にあります。

主語には、二人を並べた形がよく来ます。「Sarah and Tom are an item」のように、主語が二人であっても、itemは一つの単位として数えるため、an itemの形になります。日本語の「二人は一組」という感覚に近い言い方です。

場面で使われている形は「Ralph and I were an item」です。原形のbe an itemが、ここではbeが過去形のwereになり、主語にRalph and Iの二人が入っています。過去形を使うことで、「付き合っていた」という意味になります。続けて「but we’re not anymore」と現在の否定を添え、「今はもう違う」と言い添える形になっています。

【ここがポイント!】

  • 「be an item」の核は、二人を一組の「一つの品目」として数える見方
  • 現在形なら「付き合っている」、過去形なら「付き合っていた」
  • 「but we’re not anymore」を添えると、「今はもう終わった」と伝えられる

『フレンズ』S06E08のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

上司のキムとレイチェルが言葉を交わす場面です。キムはラルフ・ローレンの新しいシーツの話を持ち出し、「もちろん見てるわよね」と言い直します。以前に嘘をついたと詫びたレイチェルは、キムを納得させるため、ラルフとの関係を語り始めます。その説明の中に、be an itemが登場します。

Kim: What am I thinking? Of course you have.
(私ったら、何を言ってるのかしら。もちろん見てるわよね。)

Rachel: Okay– okay, look. I’m sorry that I lied to you before. You were right. Ralph and I were an item, but we’re not anymore.
(わかった、わかったわ、いい? 前に嘘をついたこと、ごめんなさい。あなたの言うとおりだったの。ラルフと私は付き合ってたのよ、でももう終わったの。)

Kim: Oh, really?
(あら、本当に?)

Rachel: Yeah. He dumped me.
(ええ。ふられたの。)

Friends Season6 Episode8(The One with Ross’s Teeth)

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シーン解説と心理考察

レイチェルは「I’m sorry that I lied to you before」と謝るところから話を始めます。続く「You were right」は、キムの疑いに話を合わせる一言です。この場面より前のやり取りでは、レイチェルはキムの疑いをはっきり否定していました。ここでは一転して、キムを納得させるための言い方で、キムの見立てに沿う形に説明を組み立て直しています。

「Ralph and I were an item, but we’re not anymore」は、二つの内容を対にした言い方です。前半で交際していたと語り、後半でそれがすでに終わったと付け加えています。関係が続いていると受け取られないよう、先回りして打ち消す構成です。

キムの「Oh, really?」は、半信半疑の短い聞き返しです。それを受けてレイチェルは、「Yeah. He dumped me.」と、ふられたという具体的な結末を付け足します。交際の有無だけでなく、別れ方まで語ることで、話に厚みを持たせています。

疑いを向けられた側が、相手の想定に合わせて説明を重ねていく運びに注目です。短い言葉の積み重ねの中で、be an itemが「二人の関係」を伝える中心の一言になっています。

また、キムがシーツの話題から入っている点も、この会話の流れを作っています。シーツの話題には、ラルフとの関係を疑うキムの当てこすりが込められており、それを受けてレイチェルが謝罪と説明へ切り替えるため、場面の空気が大きく動きます。

『フレンズ』流・覚え方のコツ

商品棚に、二つの物が一つのセットとして並べられている様子を思い浮かべてみましょう。二つで一つの品目として扱われるイメージが、「二人は一組」という意味につながります。

レイチェルの言い方でも、「ラルフと私」は一つのセットとして語られていました。しかも過去形のwereなので、棚からはすでに下げられたセット、という感覚で覚えると、「付き合っていた」の意味が捉えやすくなります。

「were an item, but we’re not anymore」をひとまとまりで口に出しておくと、過去の交際を語る場面で使いやすくなります。主語の二人と期間を入れ替えるだけで、身近な人の昔の関係を語る文にもそのまま使えます。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「be an item」

現在の交際にも過去の交際にも使えるbe an itemを、3つの例文で確認していきましょう。

I heard Sarah and Tom are an item now.
(サラとトムが今付き合ってるって聞いたよ。)
友人の噂話をする場面です。主語に二人を並べ、現在形のareを使うと、「今付き合っている」という意味になります。

A: Are you and Mike an item?
B: No, we’re just friends.
(A:マイクと付き合ってるの?)
(B:ううん、ただの友達だよ。)
交際の有無を尋ねる往復会話です。「we’re just friends」と返すと、二人が一組ではないことをはっきり伝えられます。

We were an item for about a year, but it didn’t work out.
(1年ほど付き合ったけど、うまくいかなかった。)
過去の交際を振り返る場面です。wereと期間を組み合わせると、いつ頃の関係だったかが具体的に伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

go out with someone
((人)と付き合う)
go out withは、「付き合う」という行為に寄った言い方です。be an itemは、二人が一組であるという状態を語る言い方である点が異なります。

be seeing someone
((人)と会っている・交際している)
be seeing someoneは、交際中であることをやや遠回しに伝える言い方です。be an itemは、二人を一組として言い切る点が異なります。

be together
(一緒にいる・付き合っている)
be togetherは、文脈次第で「一緒にいる」だけの意味にもなります。be an itemは、二人が恋人関係にあることを指す点が異なります。

Note|二人を「一つの品目」と数える発想、itemが恋人関係を指す理由

be an itemのitemは、辞書では「品目」「一点」という意味の語です。買い物リストの一項目や、商品棚の一点を指すときに使う、ごく身近な単語です。

それが恋人関係を表す理由は、二人を「一つの単位」として数えるところにあります。「Sarah and Tom」と二人の名前を並べていても、an itemと言えば、その二人は一つのまとまりとして扱われます。日本語でいう「二人はセット」「二人は一組」という言い方と近い発想です。

だからこそ、主語が複数でも、itemは単数のanを付けた形になります。「They are items」ではなく、「They are an item」と言う点は、二人が一つとして数えられていることの表れです。

レイチェルの「Ralph and I were an item」でも、二人が一組として語られています。過去形のwereを使い、後に「but we’re not anymore」を続けることで、「一組だった時期はもう終わった」という意味に整理されています。

文字どおりの意味と比喩のつながりを押さえると、形の理由も見えてきます。辞書でitemを引いたときに、「品目」「項目」と並ぶ意味の一つとして、この用法を思い出せるようになります。

まとめ|二人を「一組」と数える言い方

be an itemは、二人を一つの品目として数える見方から生まれた、「付き合っている」を表す口語表現です。現在形なら「付き合っている」、過去形なら「付き合っていた」になります。

人間関係の話題で、二人の間柄をひとことで言い表したいときに使えます。「but we’re not anymore」を添えると、「今はもう違う」と、関係の終わりまで伝えられます。

レイチェルは、キムの疑いを受け止めながら、二人の関係を過去形で語っていました。現在形と過去形を使い分けるだけで、今の関係も昔の関係も同じ形で語れます。二人を一つの単位として数える発想ごと、会話のレパートリーに加えてみてください。

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