アメリカのチャリティーイベントとサイレントオークションの文化と英語|『フレンズ』S06E24で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: アメリカのチャリティーイベントとサイレントオークションの文化と英語|『フレンズ』S06E24で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン6第24話では、レイチェルが上司の主催するチャリティーイベントに友達を誘い、会場でサイレントオークションが開かれる場面があります。入札の仕組みを勘違いしたジョーイは、思いがけずヨットを落札してしまいます。

慈善の催しの場面には、催しならではの語がいくつも出てきます。誘い方から入札の仕組み、落札後の段取りまでを、作中の流れに沿って見ていきます。

目次

「charity event」上司が主催する催しに友達を誘う

カフェのセントラルパークに入ってきたレイチェルは、仲間にこう声をかけます。

Rachel: Are any of you guys free tonight?
(今夜空いてる人いる?)
Rachel: My boss is hosting this charity event for underprivileged kids and the more people I bring, the better I look.
(上司が恵まれない子どもたちのためのチャリティーイベントを開くの。連れて行く人が多いほど、私の印象がよくなるのよ。)
Friends Season6 Episode24(The One with the Proposal, Part 1)

charity event は慈善を目的とした催しのことで、host は「主催する」という動詞です。underprivileged kids は「恵まれない環境にある子どもたち」を指し、催しの目的を示しています。アメリカでは、企業や団体が支援先のために資金を集める催しを開くことがあり、規模や形式は催しによって異なります。

the more ~, the better ~ は「〜すればするほど、ますます〜」という比較の形です。レイチェルは、大勢を連れて行けば自分の評価が上がる、と理由を添えて誘っています。職場の催しに知人を連れて行く場面として描かれています。

この誘いに、ジョーイは I’ll come, too. と応じ、仕事でお金が入るようになったから give something back の時期だと言います。give something back は、受け取ったものを社会に返す、という意味で使われることのある言い方です。

するとチャンドラーは、同じ give back を使って貸したお金を返してほしいと切り返し、ジョーイは have a benefit と返します。benefit には「利益」のほかに慈善の催しという意味もあり、ジョーイは後者の意味で冗談を返しています。慈善の催しを指す語には benefit のほか fundraiser もあり、どちらも資金集めの催しを表します。

「this is a silent auction」品物を並べて、入札額を書いていく

会場では、品物を並べたサイレントオークションが行われています。フィービーに何をしているのかと聞かれ、レイチェルは仕組みを説明します。

Phoebe: So, now, what’s going on here?
(で、ここでは何をやってるの?)
Rachel: Uh, well, uh, this is a silent auction.
(えっと、これはサイレントオークションよ。)
Rachel: They lay out all the stuff here and then you write down your offer and then the highest bid gets it.
(ここに品物を全部並べて、自分の入札額を書いていって、いちばん高い額を付けた人が手に入れるの。)
Friends Season6 Episode24(The One with the Proposal, Part 1)

silent auction は、競り人が声を上げて値をつり上げる形ではなく、参加者が希望額を書き込んで入札する形式を指すことが多い語です。レイチェルの説明どおり、品物を lay out(並べる)し、write down your offer(入札額を書く)、最後に the highest bid(最高額の入札)が品物を手に入れます。書き込む用紙の形や締め切りの決め方は、催しによって異なります。

ただし、フィービーが聞きたかったのは仕組みではなく、レイチェルの髪型のことでした。質問を取り違えて丁寧に説明してしまう、という小さな笑いの場面です。

このあと、レイチェルは上司のトンプソンさん(レイチェルの部署の責任者)に声をかけられます。

Mr. Thompson: Well, I hope you’re going to bid on some things, Rachel.
(レイチェル、何か入札してくれるといいんだが。)
Rachel: Well, you know what, actually I was about to bid on this lovely trip to Paris.
(ええ、実はちょうど、このすてきなパリ旅行に入札しようとしていたところなんです。)
Mr. Thompson: Oh, nice choice.
(おお、いい選択だ。)
Friends Season6 Episode24(The One with the Proposal, Part 1)

bid on ~ は「〜に入札する」です。I was about to ~ は「ちょうど〜するところだった」で、勧められる前から決めていたことを示す言い方です。トンプソンさんが離れたあと、レイチェルが書き込んだ額は20ドルでした。

「You don’t guess, you buy」落札の発表と、そのあとの段取り

催しの終盤、トンプソンさんが落札者を発表します。最後の目玉はヨットで、発表された落札額は2万ドルでした。

Joey: I won.
(俺の勝ちだ。)
Joey: That was my guess.
(あれ、俺の予想だったんだ。)
Rachel: What? What? What?
(何?何?何?)
Joey: I guessed $20,000.
(2万ドルって予想したんだよ。)
Rachel: Joey, it is an auction. You don’t guess, you buy.
(ジョーイ、これはオークションなの。予想するんじゃなくて、買うのよ。)
Friends Season6 Episode24(The One with the Proposal, Part 1)

ジョーイは入札を、値段を当てる遊びだと思っていました。You don’t guess, you buy. は、guess と buy を並べて、書いた額はその値段で買うという申し込みだと伝えています。

席に着いたジョーイに、トンプソンさんは generous contribution(寛大なご寄付)のおかげで、子どもたちのための youth center の建設に a big step closer だと礼を述べます。けれどもジョーイには払うお金がありません。そこでレイチェルが考えた段取りがこちらです。

Rachel: Alright, alright. This is what we’re going to do. We are going to go to the next highest bidder and we are just going to let them buy it
(よし、よし。こうしましょう。次に高い額を付けた人のところへ行って、その人に買ってもらうの)
Rachel: and then you’re just going to pay the difference.
(それで、差額をあなたが払うのよ。)
Friends Season6 Episode24(The One with the Proposal, Part 1)

the next highest bidder は「2番目に高い額を付けた入札者」、pay the difference は「差額を払う」です。This is what we’re going to do. は、これからの手順を切り出すときの前置きです。作中のこの段取りは、レイチェルがその場で考えたものとして描かれています。

まとめ|チャリティーイベントの英語

charity event と benefit、silent auction と bid on、そして the next highest bidder と pay the difference を、作中の流れに沿って見てきました。催しの段取りを表す語を知っておくと、同じような場面のやりとりが追いやすくなります。

『フレンズ』の会場の場面には、催しならではの英語がほかにも散りばめられています。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事をあわせて読むと、この回の英語がより立体的に見えてきます。

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