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『フレンズ』シーズン6第24話は、チャンドラーが仲間に婚約指輪を見せ、モニカへのプロポーズの計画を話す場面から始まります。モニカに気づかれないよう、チャンドラーはその場を取り繕ったり、仲間に部屋を出てもらったりします。
サプライズを守るには、言葉の選び方にも工夫がいります。乾杯とプロポーズの言い分け、仲間との口裏合わせ、相手の推測をそらす話し方を順に見ていきます。
「instead of proposing a toast」乾杯とプロポーズを言い分ける
部屋で、チャンドラーはロス、レイチェル、ジョーイ、フィービーに婚約指輪を見せています。モニカはその場にいません。チャンドラーは tonight’s the big night と、今夜が大事な日だと切り出し、モニカのお気に入りのレストランに連れて行くと計画を話します。そのうえで、プロポーズの瞬間をこう説明します。
Chandler: Then, when the glasses are full instead of proposing a toast, I’m just going to propose.
(それで、グラスが満たされたら、乾杯の音頭を取る代わりに、プロポーズするんだ。)
Friends Season6 Episode24(The One with the Proposal, Part 1)
propose はもともと「提案する」という意味の動詞です。propose a toast は「乾杯を提案する」、つまり乾杯の音頭を取る言い方になります。一方、目的語を付けずに propose とだけ言うと、結婚を申し込むという意味で受け取られることが多い語です。チャンドラーは同じ動詞を目的語の有無で言い分け、乾杯の形を借りてプロポーズにつなげる段取りを語っています。
instead of ~ing は「〜する代わりに」で、予想される行動と実際の行動を対比させる形です。when the glasses are full は、グラスが満たされたタイミングを示しています。
計画を聞いたジョーイは、mess it up(台無しにする)を使って、チャンドラーがしくじると茶化します。チャンドラーは同じ mess it up を否定の形で返し、断られたらと冗談を言うフィービーにも say no を打ち消して答えます。相手の言葉をそのまま借りて否定すると、短くても言い返しとして成り立つ流れが分かります。
「I want this to be a surprise」その場を取り繕い、仲間に部屋を出てもらう
カフェのセントラルパークで、レイチェルは上司が開く慈善イベントに仲間を誘い、モニカとチャンドラーの名前を挙げます。その夜はプロポーズの計画があるため、チャンドラーは誘いを断ります。
Chandler: Well, Monica and Chandler can’t go. We’re going to dinner, remember?
(いや、モニカとチャンドラーは行けないんだ。ディナーに行くんだろ、覚えてる?)
Rachel: Oh, my God, I’m so sorry.
(やだ、ごめんなさい。)
Monica: What’s the big deal?
(何をそんなにむきになってるの?)
Chandler: I just get mad when Rachel doesn’t remember where we’re going.
(レイチェルが俺たちの行き先を覚えてないと、腹が立つんだよ。)
Friends Season6 Episode24(The One with the Proposal, Part 1)
チャンドラーは自分たちを「私たち」ではなく二人の名前で呼び、行けないことを強調しています。文末の remember? は「覚えてるよね」と念を押す言い方で、計画を知っているレイチェルに思い出させる働きをしています。
モニカの What’s the big deal? は「何がそんなに大ごとなの?」と、相手の反応の大きさをいぶかしむ問いです。チャンドラーは I just get mad when ~ と、怒った理由を別の話にすり替えて返しています。
このあと部屋でプロポーズの練習をしていると、ジョーイが We wanted to wish you good luck. と言い、仲間が励ましに来ます。チャンドラーはこう頼みます。
Chandler: Okay, now, will you guys get out of here? I want this to be a surprise and she’s going to know.
(よし、じゃあ、みんな出てってくれないか?サプライズにしたいんだ、これじゃ彼女に気づかれる。)
Ross: Yeah, yeah, you guys, get out of here.
(そうそう、みんな、出よう。)
Friends Season6 Episode24(The One with the Proposal, Part 1)
will you ~? は親しい相手へのくだけた依頼です。I want this to be a surprise は「want+目的語+to be」の形で、計画をどんな状態にしたいかを伝えています。she’s going to know の be going to は、このままだと気づかれるという予測を表します。理由を添えて頼むと、席を外してほしい気持ちが伝わりやすくなります。
「throw her off the track」相手の推測をそらす作戦
その夜はプロポーズを切り出せなかったチャンドラー。部屋に戻ったモニカに、フィービーが「手を見せて」と言ってしまいます。モニカがごみを出しに部屋を出たあと、チャンドラーはフィービーとジョーイに now you’ve ruined it と言います。
Chandler: This is terrible. What am I going to do?
(最悪だ。どうすりゃいいんだ?)
Phoebe: Look, she only suspects something, okay? She doesn’t know for sure so just throw her off the track.
(いい?彼女は何かあるって疑ってるだけ。確かなことは知らないんだから、話をそらしちゃえばいいのよ。)
Friends Season6 Episode24(The One with the Proposal, Part 1)
suspect something は「何かあると疑う」、know for sure は「確かに知っている」です。フィービーは疑いと確信を並べて、モニカはまだ確かなことを知らないと伝えています。throw ~ off the track は、相手を本来の道筋から外すことから、推測をそらすという意味で使われます。ここから、結婚に興味がないふりをする作戦が決まります。
カフェのセントラルパークで、チャンドラーはジョーイと一緒にモニカを待ち、何をしているのかと聞かれると作り話をして、こう問いかけます。
Chandler: You know, it just got me thinking, though. Why would anybody ever want to get married, huh?
(でもさ、それで考えちゃったんだよ。そもそもなんで結婚なんかしたがるんだろうな?)
Monica: Why? To celebrate your relationship. To solidify your commitment.
(なんでって?二人の関係をお祝いするため。お互いの約束を固めるため。)
Monica: To declare your love for one another to the world.
(お互いの愛を世界に宣言するためよ。)
Friends Season6 Episode24(The One with the Proposal, Part 1)
Why would anybody ever want to ~? は、答えを求めるより「〜したがる人なんているのか」と否定的な考えを示す形です。ever が疑問を強めています。モニカは To celebrate ~. To solidify ~. To declare ~. と、目的を表す to 不定詞を重ねて理由を並べています。作戦として口にした問いに、目的を一つずつ挙げて返す、という場面です。
まとめ|サプライズの計画を守る英語
propose a toast と propose の言い分け、I want this to be a surprise と理由を添える頼み方、throw her off the track で推測をそらす作戦を見てきました。計画を内緒にする場面の英語は、言い換えや念押しの表現と結びついています。
次回も『フレンズ』と一緒に、場面に合った英語を学んでいきましょう。
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