アメリカの「ジュニア」や「三世」など、赤ちゃんの名付けの文化と英語|『フレンズ』S04E18で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: アメリカの「ジュニア」や「三世」など、赤ちゃんの名付けの文化と英語|『フレンズ』S04E18で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン4第18話では、フィービーが出産を控えている三つ子のうち一人の名付けを任され、友達を巻き込んだ名前選びが始まります。冒頭には、父と同じ名前に付ける「Jr.」をめぐる短いやりとりも出てきます。

ジュニアや三世の呼び方、人の名前をもらう名付け、名前の本で候補を探す様子など、劇中の名付けの話題を手がかりに、名前にまつわる文化と英語を見ていきます。

目次

「Frank the Third」父と同じ名前を受け継ぐときの呼び方

カフェのセントラルパークに、フランク・ジュニアの恋人アリスがフィービーを訪ねてきます。大きな頼みがあると言って切り出したのは、三つ子の名前の話でした。

Alice: Okay, now, see… I want to name the girl baby “Leslie” and, um, Frank wants to name one of the boy babies… “Frank, Jr., Jr.”
(いい、それでね……私は女の子にレスリーって付けたいの。それで、えっと、フランクは男の子の一人に……「フランク・ジュニア・ジュニア」って付けたがってて。)
Chandler: Wouldn’t that be “Frank the Third“?
(それって「フランク三世」じゃないのか?)
Alice: Don’t get me started.
(その話はやめて。)
Friends Season4 Episode18(The One With Rachel’s New Dress)

アメリカでは、息子に父親と同じ名前を付け、名前の後ろに Jr.(Junior、ジュニア)を添えて区別する家庭があります。父親の側を Sr.(Senior、シニア)と呼んで分けることもあります。同じ名前が3代続くと、3人目は the Third と呼ばれ、書くときはローマ数字で III と表すのが一般的とされます。

フランク・ジュニアという名前には、すでに Jr. が付いています。そこへさらに Jr. を重ねようとするフランクに対し、チャンドラーは「それなら三世だろう」と呼び方を正します。アリスの Don’t get me started. は「その話を始めたらきりがない」「その話はやめて」という意味の決まった言い回しで、ここではチャンドラーの指摘を受けて、その話をそこで打ち切っています。

アリスはこのあと、三つ子なので二人がそれぞれ名前を入れたと話し、残る男の子の名前をフィービーに考えてほしいと頼みます。フィービーが名付けを任されたのは、こうした流れからです。どんな名前を受け継ぐか、ジュニアを付けるかどうかは家庭によって異なり、付けない家庭ももちろんあります。

「name him after someone」人の名前をもらう名付けと名前の本

場面がチャンドラーとジョーイの部屋に移り、チャンドラーが名前は決まったかと尋ねます。

Chandler: Hey, do we have a baby name yet?
(なあ、赤ちゃんの名前はもう決まった?)
Phoebe: Oh, no. It’s so hard. I went through this whole book and found nothing.
(ううん、まだ。すごく難しいの。この本を全部見たけど、何も見つからなかった。)
Friends Season4 Episode18(The One With Rachel’s New Dress)

フィービーが見ていたのは、赤ちゃんの名前の候補を集めた本です。英語では baby name book などと呼ばれ、名前の意味や由来を調べるのに使う人もいます。go through ~ は「〜に一通り目を通す」で、this whole book と続けることで「この本を最初から最後まで」という意味になります。

このあとジョーイとチャンドラーは、それぞれ自分の名前を候補として売り込みます。それを受けてフィービーは、自分の好きな人の名前をとって名付けたいと話します。英語では name A after B で「BにちなんでAと名付ける」と言います。家族や友人、尊敬する人の名前をもらって子どもに付けることは、英語圏でも見られる習慣の一つとされます。ただし、誰の名前をもらうか、そもそも人の名前をもらうかどうかは家庭ごとに異なります。

場面が変わり、フィービーは候補を二人の名前に絞ります。

Phoebe: I’m definitely going to go with either “Joey” or “Chandler.”
(絶対に「ジョーイ」か「チャンドラー」のどっちかにする。)
Joey: You got to pick “Joey.”
(「ジョーイ」を選ばなきゃだめだ。)
Friends Season4 Episode18(The One With Rachel’s New Dress)

go with ~ は「〜に決める」、pick は「選ぶ」です。名前選びのように候補を比べて一つに決める場面では、どちらも使われます。

「I’m going to name the baby Chandler」友達の名前をもらうと決める

その後、名前を変えると言い出したチャンドラーを前に、フィービーは考えを口にします。ジョーイとチャンドラーのいる部屋での言葉です。

Phoebe: All right, this has got to stop. Chandler is a great name. In fact… I know you really wanted me to name the baby Joey, but… So, I’m-I’m going to… I’m going to name the baby Chandler.
(はい、もうやめて。チャンドラーはすてきな名前よ。それどころか……赤ちゃんにジョーイって付けてほしかったのはわかってるけど……だから、私、赤ちゃんにチャンドラーって名前を付ける。)
Friends Season4 Episode18(The One With Rachel’s New Dress)

「赤ちゃんにジョーイと付けてほしかったのはわかってる」の部分は、ジョーイに向けた言葉です。name the baby + 名前 は「赤ちゃんを〜と名付ける」で、name は動詞として使われています。最初の場面の I want to name the girl baby “Leslie” と同じ形で、名付けの話では何度も出てきます。

フィービーはこのとき、チャンドラーにも名前をそのまま使い続けることを条件として付けています。友達の名前を赤ちゃんにもらうという決め方は、先ほどの name A after B の考え方とつながっています。作中で描かれるのは、フィービーがこの時点でチャンドラーという名前に決めたところまでです。

名前の由来は、英語の会話で話題になることもあります。自分や家族の名前の由来を聞かれたら、I was named after my grandfather.(祖父の名前をもらいました)のように、after を使って答えられます。

まとめ|名付けの場面に見る名前の英語

Jr. と the Third による呼び分け、name A after B の名付け、baby name book での候補探し、go with や pick で候補を決める言い方を見てきました。どれも家庭によって形が違う習慣ですが、言葉を知っておくと名前の話題に入りやすくなります。

三つ子の名前選びをめぐる友達の会話を、これからも『フレンズ』の場面とともに味わっていきましょう。

このエピソードの英語は、ほかのコラムやフレーズ記事でも別の角度から扱っています。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次