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『フレンズ』シーズン4第18話では、フィービーが頼まれた赤ちゃんの名付けをきっかけに、チャンドラーが自分の名前を捨てると言い出します。その場にいた友達は、これから何と呼べばいいのかと尋ねます。
呼び名を尋ねる質問、仮の呼び名の名乗り方、似合わないと言われたときの言い返し、どちらの名前がいいか相談する言い方まで、名前をめぐる英語を順に見ていきます。
「What are we supposed to call you?」呼び名を聞く・名乗る
フィービーの赤ちゃんの名前の候補を話していた場面で、チャンドラーはジョーイに自分の名前をけなされます。その後、同じ部屋にチャンドラー、ジョーイ、フィービーがいる場面です。ジョーイが「さっきはごめん」と謝ると、チャンドラーは「確かにばかげた名前だ」と認め、「これからは下の名前はなしだ」と言い出します。そこからの会話です。
Joey: So… you’re just Bing?
(じゃあ……ただのビングってこと?)
Chandler: I have no name.
(俺には名前がない。)
Phoebe: All right, so, what are we supposed to call you?
(わかった、じゃあ私たち、あなたを何て呼べばいいの?)
Chandler: Okay, uh, for now, temporarily you can call me…. Clint.
(よし、えっと、とりあえず、仮に……クリントって呼んでくれ。)
Friends Season4 Episode18(The One With Rachel’s New Dress)
チャンドラーが捨てると言ったのは first name(下の名前)です。そこでジョーイは、名字の Bing だけが残るのかと you’re just ~? の形で聞き返します。just はここでは「〜だけ」の意味です。
フィービーの What are we supposed to call you? は、be supposed to を使って「私たちは何と呼ぶことになっているの?」と尋ねる形です。「名前がないなら、どう呼べばいいの」と、相手の宣言を受けて確かめる聞き方です。主語が we なので、その場の友達全員の問いとして聞いています。
答えの You can call me ~. は「〜と呼んでいいよ」と呼び名を伝える基本の形です。チャンドラーはその前に for now(今のところ)と temporarily(一時的に)を重ねています。同じ意味の語を二つ並べることで、とりあえずの仮の名前だと念を押しているわけです。
「It’s Clint」似合わないと言われたときの言い返し
仮の呼び名は、すぐに友達から注文をつけられます。
Joey: No way are you cool enough to pull off Clint.
(お前がクリントを名乗れるほどかっこいいわけないだろ。)
Chandler: Okay, so, what name am I cool enough to pull off?
(わかったよ、じゃあ俺がかっこよく名乗れる名前って何だよ?)
Phoebe: Um… Gene.
(うーん……ジーン。)
Chandler: It’s Clint. It’s Clint!
(クリントだ。クリントだってば!)
Friends Season4 Episode18(The One With Rachel’s New Dress)
ジョーイの No way are you ~. は、No way を文頭に出して「〜なわけがない」と強く打ち消す形です。後ろが are you と疑問文の語順になっている点も、会話らしい言い回しと言えます。pull off は「(難しそうなことを)うまくやってのける」で、ここでは名前を「似合うように名乗りこなす」意味で使われています。この句動詞は、同じエピソードのフレーズ記事でくわしく取り上げました。
チャンドラーの What name am I cool enough to pull off? は、ジョーイの言葉をそのまま借りて聞き返す形です。相手の言い方を使い返すと、「じゃあ逆に聞くけど」という切り返しになります。
フィービーが出した答えは Gene でした。これに対するチャンドラーの It’s Clint. は、It’s + 名前 で「(呼び名は)〜だよ」と訂正する言い方です。名前を間違えられたときや、違う呼び方をされたときにも使える形です。このあと Gene と呼ばれたチャンドラーは、もう一度「It’s Clint! Clint!」と言い返します。
「Am I a Mark or a John?」どちらの名前がいいか相談する
場面が同じ部屋の別の場面に移ると、入ってきたチャンドラーが二人に相談を持ちかけます。
Chandler: Okay, okay… all right. Help. Am I a Mark or a John?
(よし、よし……わかった。助けてくれ。俺はマーク? それともジョン?)
Joey: Well, you’re not tall enough to be a Mark… but you might make a good Barney.
(うーん、マークってほど背は高くないな……でもバーニーなら似合うかもな。)
Friends Season4 Episode18(The One With Rachel’s New Dress)
Am I a Mark or a John? は、名前に a を付けて「マークっぽい人」「ジョンっぽい人」のように、名前を人のタイプとして扱う聞き方です。ジョーイの You might make a good ~. は「〜にぴったりかも」と、向いていそうなものを勧める形で、make は「〜になる」の意味です。ジョーイは背の高さを持ち出したうえで、別の名前を挙げています。
本当に名前を変えるのかと聞かれたチャンドラーは、こう答えます。
Chandler: Hey, look, this name has been holding me back my entire life. Okay, it’s probably why kids picked on me in school and why I never do well with women. So, as of 4:00 tomorrow, I’m either going to be Mark Johnson or John Markson.
(なあ、いいか、この名前のせいで俺はずっと損してきたんだ。学校でからかわれたのも、女の人とうまくいかないのも、たぶんそのせいだ。だから明日の4時からは、マーク・ジョンソンかジョン・マークソンのどっちかになる。)
Phoebe: You’ve got problems because of you, not your name.
(問題があるのはあなたのせいでしょ、名前のせいじゃなくて。)
Friends Season4 Episode18(The One With Rachel’s New Dress)
hold ~ back は「〜の足を引っ張る」です。has been holding と現在完了進行形にすることで、これまでずっと続いてきたことを表しています。as of ~ は「〜の時点で」「〜から」と、変化が始まる時点を示す言い方です。このあとフィービーは赤ちゃんにチャンドラーという名前を付けると言い、チャンドラーにも名前をそのまま使い続けることを条件にします。
まとめ|呼び名を聞く・名乗る英語
What are we supposed to call you? と You can call me ~、訂正の It’s ~、相談の Am I a ~ or a ~?、時点を示す as of ~ を見てきました。呼び名をめぐる短いやりとりにも、聞き返しや切り返しの形がいくつも見つかります。
名前ひとつで盛り上がる友達同士の会話を、これからも『フレンズ』と一緒に楽しんでいきましょう。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事では、別の場面の英語を扱っています。


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