海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『フレンズ』シーズン6第23話では、チャンドラーがモニカに贈る婚約指輪を選ぶため、フィービーに手伝ってもらって宝飾店を回ります。気に入った指輪を見せてもらい、値段を聞いて支払いに進もうとしたところで、思わぬ行き違いが起こります。
店で品物を見せてもらうときの英語は、旅先の買い物でも出番があります。見せてもらう頼み方、値段と支払いのやりとり、売れてしまった品をめぐる言い方を順に見ていきます。
「Can I see this one?」ショーケースの指輪を見せてもらう
何軒回ったかわからないと大げさに言うほど店を回っても、チャンドラーは理想の指輪を見つけられません。並んだ指輪に文句を言っていたところを店員に見られ、It’s a beautiful selection.(品ぞろえがすばらしいですね)と言い直す場面もあります。その後、気に入った指輪を見つけたチャンドラーは店員に声をかけます。
Chandler: Sir? Kind sir, can I see this one?
(すみません。そこの方、これを見せてもらえます?)
Phoebe: Wait a minute. This is the reason you brought me, okay? I know how to haggle. So let me handle this from here on out.
(ちょっと待って。そのために私を連れてきたんでしょ?私、値切るのは得意なの。だから、ここからは私に任せて。)
Male Jeweler: Can I help you?
(何かお探しですか?)
Chandler: Yes, I would like to see that ring, please.
(ええ、あの指輪を見せてください。)
Phoebe: Or not. Whatever.
(……任せないのね。まあいいけど。)
Friends Season6 Episode23(The One with the Ring)
Can I see this one? は、品物を指して「これを見せてもらえますか」と頼む短い言い方です。this one は名詞をくり返さずに「これ」と指す形で、店で指さしながら使いやすい表現です。店員の Can I help you? は、店で客に声をかけるときに使われることの多いひと言で、「何かお探しですか」に近い働きをします。
チャンドラーの I would like to see that ring, please. は、would like to と please を重ねた丁寧な頼み方です。this one と違い、that ring と品名を出して指しているので、どの品のことか相手にはっきり伝わります。
一方、フィービーの haggle は「値段を交渉する、値切る」という意味の動詞です。let me handle this で「私に任せて」と申し出たのに、すぐにチャンドラーが自分で頼んでしまいます。フィービーの Or not. Whatever. は、任せてもらえなかったことへの軽い返しとして読めます。
「We will give you $10」値段を聞いて、支払いへ進む
店員が指輪を差し出してプロポーズの言葉を口にすると、チャンドラーはこの指輪に決めます。値段を聞こうとしたチャンドラーを止めて、フィービーが店員に尋ねます。
Phoebe: How much is it?
(これ、おいくら?)
Male Jeweler: Eight thousand six hundred.
(8,600です。)
Phoebe: We will give you $10.
(10ドルでどう?)
Friends Season6 Episode23(The One with the Ring)
How much is it? は値段を聞くときの基本の形です。店員の Eight thousand six hundred. は8,600の読み方で、金額を答えるときは単位を省いて数字だけで返すこともあります。フィービーの We will give you ~ は、買い手の側から値をつけるときの形です。ただし10ドルは提示額とかけ離れており、笑いを誘う値付けになっています。
その後、チャンドラーが I can only pay ~(〜までしか払えない)と8,000ドルを示すと、店員は let it go for ~(〜で手放す=その値段で売る)と8,000で応じます。支払い方法を聞かれたチャンドラーはクレジットカードと答えますが、カードはジョーイの手元にありました。チャンドラーはカードを取りに戻ることにして、フィービーに You guard the ring.(指輪を見張ってて)と頼みます。残ったフィービーは店員にこう話しかけます。
Phoebe: Listen, I’m sorry about before. Do you have anything here for $10?
(ねえ、さっきはごめんなさい。ここに10ドルで買えるものってある?)
Male Jeweler: Uh, yes. I have these two rather beautiful…
(ええ、ございますよ。こちらの、なかなか美しい……)
Male Jeweler: …five-dollar bills.
(……5ドル札が2枚。)
Phoebe: I’ll give you $1 for them.
(それ、1ドルでどう?)
Friends Season6 Episode23(The One with the Ring)
Do you have anything here for $10? は、予算を示して「この値段で買えるものはありますか」と探してもらう言い方です。for ~ で値段を添えるだけで、予算の範囲を伝えられます。店員は5ドル札2枚で返し、フィービーはそれにも値をつけ返します。
「The one you picked is gone」売れてしまった指輪と、交換の持ちかけ
フィービーが店の品を試着している間に、チャンドラーが選んだ指輪は別の客に売れてしまいます。カードを持って戻ったチャンドラーに、フィービーは別の指輪を差し出します。
Phoebe: Chandler, I found the perfect ring.
(チャンドラー、完璧な指輪を見つけたわよ。)
Chandler: Oh, that’s pretty nice, but I’m gonna go with the one I picked first.
(ああ、なかなかいいな。でも、最初に選んだやつにするよ。)
Phoebe: Oh, wake up, Chandler. The one you picked is gone. It’s over.
(ねえ、目を覚まして、チャンドラー。あなたが選んだのはもうないの。終わったのよ。)
Friends Season6 Episode23(The One with the Ring)
go with ~ は、いくつかの候補の中から「〜にする」と決めるときに使います。the one I picked first は「最初に選んだもの」で、one が指輪を指しています。フィービーの is gone は「もうない」という意味で、売れてしまったことを短く伝えています。
フィービーのすすめた指輪を買ったものの、チャンドラーは気に入りません。フィービーは、指輪を買った男性がプロポーズする店を店員に話すのを聞いていました。二人はその店で男性を見つけ、チャンドラーが話を切り出します。
Chandler: Okay, there was a mix-up at the jewelry store. The ring you’re about to propose with was supposed to be held for me.
(いいかい、宝飾店で行き違いがあってね。あなたがプロポーズに使おうとしてる指輪は、俺のために取っておいてもらうはずだったんだ。)
Chandler: So I’m gonna need to have that back.
(だから、返してもらわないといけない。)
Chandler: But in exchange, I’m willing to trade you this beautiful, more expensive ring.
(でもその代わりに、このきれいで、もっと高い指輪と交換してもいい。)
Phoebe: Wow, I would trade.
(わあ、私なら交換するけど。)
Customer: It is beautiful, but I’m gonna use this one. Now, if you’ll excuse me.
(きれいですね。でも、僕はこっちを使います。では、失礼。)
Friends Season6 Episode23(The One with the Ring)
mix-up は「取り違え、行き違い」という意味の名詞です。be held for ~ は「〜のために取り置かれる」で、店で品物を取っておいてもらう場面にも使えます。ただ、作中で店に取り置きを頼んだ場面はなく、これはチャンドラーの言い分です。in exchange と be willing to ~ を組み合わせると、「代わりに〜してもかまわない」と条件を示せます。男性は if you’ll excuse me と添えて、丁寧に話を切り上げています。
まとめ|店で品物を見せてもらうときの英語
Can I see this one? や I would like to see that ring, please. で品物を見せてもらい、How much is it? で値段を確かめ、go with ~ で決める流れを見てきました。行き違いを伝える There was a mix-up. も合わせて覚えておくと、買い物の場面で言いたいことを組み立てやすくなります。
チャンドラーとフィービーの指輪探しを観ながら、店でのやりとりの英語を少しずつ身につけていきましょう。
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