パトカーに乗せてもらい、警察官気取りの言い回しを使いたがる友達とのやりとりの英語|『フレンズ』S05E20で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: パトカーに乗せてもらい、警察官気取りの言い回しを使いたがる友達とのやりとりの英語|『フレンズ』S05E20で学ぶ英会話

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『フレンズ』シーズン5第20話では、ジョーイ、ロス、チャンドラーの3人が、警察官のゲイリーの車に一晩乗せてもらいます。ゲイリーはフィービーの交際相手です。車内では、それらしい言い回しを使いたがる友達と、それを正す本職のやりとりが続きます。

名乗りを上げる一言、言葉づかいを指摘する言い方、誰がいちばん警官らしいかを張り合う言い方を、順に見ていきます。

目次

「Really? You?」同乗に名乗りを上げる3人

カフェのセントラルパークで、フィービーは前の晩にゲイリーの車に乗せてもらったと話します。それを聞いたジョーイが You got to go on a ride along? と聞き返し、ここから話が動きます。ride along は、ここでは警察官の車に同乗させてもらうことを指しています。

Joey: I wanna go on a ride along.
(俺、乗ってみたい!)
Ross: Me too.
(俺もだ。)
Gary: Okay.
(いいよ。)
Chandler: Yeah, yeah, me too.
(うん、うん、俺も。)
Gary: Really? You?
(本当に?君が?)
Friends Season5 Episode20(The One With The Ride-Along)

I wanna ~ は I want to ~ のくだけた発音どおりの書き方で、Me too. は「自分も」と短く乗る返事です。3人目のチャンドラーが Yeah, yeah, me too. と続けると、ゲイリーは Really? You? と聞き返します。You? の一語だけで「君も?」と意外さを示す形で、ジョーイとロスへの返事が Okay. の一言だったことと並べると、チャンドラーへの反応だけが違うことが分かります。

短いやりとりのあと、ゲイリーは予定を決めにかかります。

Gary: Okay, you guys free tonight?
(よし、みんな今夜あいてる?)
Chandler: Tonight? You-you didn’t say it was gonna be at night time.
(今夜?よ、夜だなんて言ってなかったじゃないか。)
Friends Season5 Episode20(The One With The Ride-Along)

you guys free tonight? は Are を省いた口語の聞き方です。チャンドラーの You didn’t say ~ は「〜とは聞いていない」と、あとから出てきた条件に抗議する言い方として使えます。

「No one talks like that.」言葉づかいを指摘する

日が暮れかけるころ、ゲイリーの車ではロスが前の席に、チャンドラーが後ろの席に座っています。話を聞いた相手のことで、ロスはゲイリーをほめます。

Ross: That was so cool man, the way you leaned on that guy.
(すごくかっこよかったよ、あの男への圧のかけ方。)
Chandler: It is starting to get dark out there.
(外、暗くなってきたよ。)
Ross: He told you everything. I mean, you totally cracked him.
(全部しゃべったじゃないか。完全に口を割らせたよな。)
Gary: Yeah, well, being that he was the victim they’re usually pretty talkative.
(まあ、被害者だからね。被害者はたいてい、よくしゃべるんだ。)
Friends Season5 Episode20(The One With The Ride-Along)

lean on ~ は「〜に圧をかける」、crack ~ は「〜の口を割らせる」という意味のくだけた表現です。どちらも、相手に話をさせる強い働きかけを指す語として使われます。

ロスはこの2語でゲイリーの仕事ぶりをほめますが、ゲイリーの答えで、話を聞いた相手は被害者だったと分かります。being that ~ は「〜なので」と理由を添える、少し硬めの接続の形です。被害者なら話してくれるのが普通だという返事で、ロスのほめ言葉は空振りに終わります。間にはさまるチャンドラーの It is starting to get dark out there. は、ほめ合いとは関係なく外の暗さを口にした一言です。

次の行き先を聞かれたゲイリーが、連絡のつかない証人の帰りを待って話を聞くと説明すると、ジョーイが張り切ります。

Ross: So where are we going next?
(で、次はどこへ行くんだ?)
Gary: This witness won’t return my calls, so we’re gonna see if we could surprise him coming home.
(この証人が折り返してこないから、帰ってくるところを不意打ちしてみる。)
Chandler: Sur-surprise him, we’re not, we’re not gonna make anybody mad, are we?
(ふ、不意打ち?誰かを怒らせたりはしないよね?)
Joey: Come on, man.
(おいおい。)
Joey: Listen, so you gonna squeeze the perps shoes a little bit before he lawyers up?
(なあ、そいつが弁護士を呼ぶ前に、ちょっと締め上げるんだろ?)
Gary: It’s a witness not a perp. And no one talks like that.
(容疑者じゃなくて証人だ。それに、そんな言い方は誰もしないよ。)
Ross: Yeah, no one talks like that.
(そうだよ、誰もそんな言い方しないって。)
Friends Season5 Episode20(The One With The Ride-Along)

perp は容疑者を指すくだけた語、lawyer up は「弁護士を立てる」という口語です。ジョーイはそれらしい語を並べますが、ゲイリーは witness と perp の違いを正したうえで、No one talks like that. と言葉づかいそのものを指摘します。話の中身ではなく言い方を問題にするときに使える一言です。

「I’m more cop than you two.」誰がいちばん警官らしいか

ゲイリーの側についたロスに、ジョーイが言い返します。

Joey: Oh, what? Like you’re Mr. Cop.
(は?自分は警官さまってか?)
Ross: Hey, I’m more cop than you two.
(なあ、俺のほうが2人より警官らしいぞ。)
Chandler: How do you figure that?
(どうしてそうなるんだよ?)
Ross: Hello, I’m in the front seat, okay.
(ほら、俺は前の席だろ。)
Ross: I’m Gary’s partner.
(ゲイリーの相棒なんだ。)
Friends Season5 Episode20(The One With The Ride-Along)

Mr. ~ に職業名を付ける Mr. Cop は、相手が気取っているとからかうときに使われることがある形です。ロスの more cop than ~ は、名詞の cop を比較に使って「〜より警官らしい」と言っています。How do you figure that? は「どうしてそう思うの?」と根拠を問う返しです。ロスの Hello, はあいさつではなく、「分かるでしょ」と当たり前のことを示すときの言い方として使われています。

ロスは「前の席に座っている」という一点だけを根拠に挙げています。チャンドラーの問いに対して、具体的な理由を一つだけ示して言い切る返し方です。

ただ、この張り合いは長く続きません。時間が経つと、ロスは後ろの席に移っています。チャンドラーは、そのロスの名前の前に Officer を付けて呼びます。Officer は警察官に付ける肩書きで、ここでは前の席を自慢していたロスへのからかいとして使われています。同じ一言の中で、後ろの席に乗る自分たちを the visitors(お客さん)と呼んでいます。肩書きを付けて呼ぶだけで、さっきの自慢を思い出させる一言になっています。

まとめ|同乗した友達どうしの言い回し

Really? You? で意外さを示し、No one talks like that. で言葉づかいを指摘し、I’m more cop than you two. と How do you figure that? で張り合う流れを見てきました。どれも友達どうしの軽いからかいで使える言い回しです。

車内の席の移り変わりに注目して観ると、3人のやりとりの英語がより楽しめます。

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