「別の友達を優先したでしょ」とすねる友達に、英語で何と返す?|『フレンズ』S05E20で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「別の友達を優先したでしょ」とすねる友達に、英語で何と返す?|『フレンズ』S05E20で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン5第20話では、車の破裂音の件で、ジョーイがロスをかばう形になります。その場にいたチャンドラーは、自分はかばってもらえなかったことが引っかかり、部屋に戻ってもジョーイに本題をすぐには切り出しません。

「何でもない」と言い張る返事、早合点を重ねる言い方、相手の気持ちを言い当てて答える言い方を、二人のやりとりから順に見ていきます。

目次

「Is something wrong?」何でもないと言い張る返事

チャンドラーとジョーイの部屋です。カフェのセントラルパークを先に出たチャンドラーのところへ、ジョーイが帰ってきます。

Joey: How come you took off?
(なんで先に帰っちゃったんだよ?)
Chandler: Oh, just going for a walk..
(ああ、ちょっと散歩に……)
Chandler: …around the living room, whatever.
(……リビングをね。まあいいだろ。)
Joey: Is something wrong?
(何かあったのか?)
Chandler: No.
(別に。)
Chandler: No, I’m just tired. You know, from-from the walk.
(いや、ちょっと疲れてるだけ。ほら、さ、散歩でさ。)
Friends Season5 Episode20(The One With The Ride-Along)

How come ~? は「どうして〜なの?」と理由を聞くくだけた形で、take off はここでは「急に出ていく」という意味です。チャンドラーの「散歩に行っていた、リビングをね」は、部屋の中を歩いていただけだとすぐに分かる、ごまかしの冗談です。

Is something wrong? は、様子のおかしい相手に「何かあった?」と尋ねるときに使われることの多い形です。チャンドラーは No. と答え、さらに I’m just tired. と理由を足します。just を入れると「ただ〜なだけ」と、大したことではないと示す返事になります。疲れた理由が「散歩」なので、さっきの冗談とつながります。

ジョーイの問いに No. と一語で答え、言い直してから理由を足す流れは、すぐには本題に入らない返事の形と読み取れます。実際、このあとチャンドラーは自分から本題を口にします。

「It all adds up.」早合点を重ねる言い方

チャンドラーが、ジョーイがロスをかばったことを口にすると、ジョーイはすぐに結論を出します。

Joey: That’s what this is about.
(そういうことか。)
Joey: Oh, my God, you hate Ross.
(うそだろ、お前ロスが嫌いなんだ。)
Chandler: I don’t hate Ross.
(ロスのことは嫌いじゃないよ。)
Friends Season5 Episode20(The One With The Ride-Along)

That’s what this is about. は「そういうことか」と、相手の態度の理由が分かったと言うときの形です。ただし、ジョーイが出した答えは「ロスが嫌い」という見当違いのものでした。チャンドラーが否定しても、ジョーイは止まりません。

Joey: Of course, you do. I saved him. You’re mad at me. It all adds up.
(いや、嫌いなんだよ。俺があいつを助けた。で、お前は俺に怒ってる。全部つじつまが合う。)
Joey: You want Ross out of the picture.
(ロスを蚊帳の外にしたいんだ。)
Chandler: What picture?
(何の蚊帳だよ?)
Joey: I don’t know.
(知らねえよ。)
Joey: But I don’t like what I’m hearing.
(でも、気に入らねえな。)
Friends Season5 Episode20(The One With The Ride-Along)

冒頭の Of course, you do. は、相手の I don’t hate ~ を受けて「いや、そうに決まってる」と打ち消す返しです。否定した相手の文の動詞を do で受け直す形で、言い合いの場面で耳にすることがあります。

It all adds up. は「全部つじつまが合う」という意味で、事実を並べて結論を出すときに使います。ジョーイは「助けた」「怒っている」と短い文を並べてから、この一言でまとめています。

out of the picture は「関わりのない立場に」という言い方で、チャンドラーは picture だけを取り出して聞き返しています。ジョーイの I don’t know. But I don’t like what I’m hearing. は、自分でも分からないまま「聞いていて気に入らない」と言い切る返しで、早合点が重なっていく流れになっています。

「choose A over B」で気持ちを言い当てて答える

チャンドラーが、自分はかばってもらえなかったと打ち明けると、ジョーイはようやく本題に気づきます。

Joey: You’re upset because you think I chose Ross over you.
(お前、俺がお前よりロスを選んだと思って怒ってるんだな。)
Joey: No, I, knew you could take care of yourself.
(違うって、お前なら自分の身は自分で守れると思ったんだよ。)
Friends Season5 Episode20(The One With The Ride-Along)

You’re upset because you think ~ は、相手の気持ちとその理由を言い当てる形です。choose A over B は「BよりAを選ぶ」という意味で、ここでは「自分よりロスを選んだ」という受け止め方を表しています。ジョーイはそれを否定し、take care of yourself を使って「お前なら大丈夫だと思った」と答えます。

そのあとジョーイは、守ろうとしたのはロスではなく、ロスの隣にあった自分のサンドイッチだったと打ち明けます。それを聞いたチャンドラーが確かめます。

Chandler: So you didn’t, uh, choose Ross before me?
(じゃあ、その、俺よりロスを選んだわけじゃないんだ?)
Joey: No. I would never do that. You-you’re like my brother.
(違うよ。そんなことするわけねえだろ。お、お前は俺の兄弟みたいなもんだ。)
Chandler: Really?
(本当に?)
Joey: Yeah.
(ああ。)
Joey: In fact.. …to prove how much you mean to me.
(それどころか……お前がどれだけ大事か、証明してやるよ。)
Friends Season5 Episode20(The One With The Ride-Along)

チャンドラーは over ではなく before を使い、「自分より先にロスを」と聞き直しています。

I would never do that. は「そんなことは絶対にしない」と強く否定する一言です。like my brother は「兄弟のような存在」という意味で、血のつながりはなくても家族のように近い相手だと伝えるときに使われることがあります。In fact は「それどころか」と、前の話をさらに一歩進めるときの前置きです。how much you mean to me は「君が自分にとってどれだけ大切か」を表し、ジョーイはそれを示すためにサンドイッチを差し出します。

まとめ|すねた友達との言葉のやりとり

I’m just tired. で何でもないふりをし、It all adds up. で早合点が重なり、choose A over B で気持ちを言い当てて You’re like my brother. で答える流れを見てきました。すねた相手と向き合うときの言い回しがそろっています。

チャンドラーとジョーイの友情を思い浮かべながら観ると、二人のやりとりの英語がより味わえます。

この回のほかの場面の英語は、同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事で扱っています。

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