「一緒に住もう」と恋人に言われたけれど、まだ早いと感じたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S05E21で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「一緒に住もう」と恋人に言われたけれど、まだ早いと感じたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S05E21で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン5第21話では、フィービーが付き合っているゲイリーが、フィービーに一緒に住もうと持ちかけます。ゲイリーのことは好きでも、フィービーにとってはまだ早いと感じられる申し出です。

相手の気持ちを傷つけずに「まだ早い」と伝えるには、どんな言い方があるのか。断りきれずに出た返事や、迷いを受け止める側の言葉もあわせて、場面の順に英語を見ていきます。

目次

「I like him a lot, but I’m not ready.」気持ちと準備を分けて言う

カフェのセントラルパークで、ゲイリーはカウンターにいたモニカに、フィービーに一緒に住もうと言うつもりだと打ち明けます。今夜言うから黙っていてほしいと頼まれ、モニカは約束します。ところがゲイリーが店を出ると、モニカはすぐにフィービーへ話してしまいます。

チャンドラーは「早すぎる」と繰り返し、モニカに「あなたの話じゃない」となだめられてから、フィービーに「よかったな」と声をかけます。そのあとのフィービーの言葉です。

Phoebe: But it is fast, isn’t it?
(でも、やっぱり早いよね?)
Phoebe: I like him a lot, but I’m not ready.
(彼のことはすごく好きだけど、まだ心の準備ができてないの。)
Chandler: What are you going to do?
(どうするんだ?)
Phoebe: I don’t know. I’ll just handle it. I’ll ask you to talk to him.
(わからない。自分で何とかする。あなたから彼に話してもらう。)
Friends Season5 Episode21(The One With The Ball)

But it is fast, isn’t it? は、チャンドラーが口にした fast をフィービーが拾い直した一言です。it is と is を省略せずに言うことで「やっぱり早い」という念押しになり、文末の isn’t it? で相手に同意を求めています。お祝いの言葉を受けたあとに、but で自分の受け止めを差し出す流れです。

I like him a lot, but I’m not ready. は、相手への好意と自分の準備を but で分けて言う形です。ready は後ろに何も付けなくても、文脈から「心の準備ができている」の意味で通じます。好きかどうかと、話を進められるかどうかは別だと伝えるときに使える組み立てと言えます。

チャンドラーの What are you going to do? に、フィービーは I’ll just handle it. と「自分で何とかする」と答えます。ところが直後に「あなたから話してもらう」と続け、言ったそばから人に任せるのが笑いどころです。頼んだ理由は、チャンドラーが恋愛で深い関係になるのを怖がるからだと、フィービー自身が説明しています。

「Don’t you think that it’s a little too soon?」申し出を否定せずに問いかける

場面が再びカフェのセントラルパークに移り、チャンドラーはフィービーに、一緒に住むよう勧めます。そこへゲイリーがやって来て、フィービーとソファに座り、話を切り出します。

Gary: I want you to move in with me.
(一緒に住んでほしいんだ。)
Phoebe: That is so sweet but don’t you think that it’s a little too soon? There’s just so much that we don’t know about each other.
(すごく優しいのね。でも、ちょっと早すぎると思わない?お互いに知らないことがまだたくさんあるし。)
Gary: Oh, okay, I get it.
(ああ、そうか、わかったよ。)
Friends Season5 Episode21(The One With The Ball)

フィービーはまず That is so sweet と、申し出そのものへの感謝を言っています。そのうえで don’t you think ~? という否定の形の疑問文で、「早すぎない?」と相手に考えてもらう形をとります。「早すぎる」と言い切るより柔らかく、a little を添えてさらに角を落としています。続く There’s just so much that we don’t know about each other. は、その理由を添える一文です。

ゲイリーの I get it. は「わかった」と引き下がる返事です。フィービーはさらに、急いで飛び込みたくないと続け、I really don’t want to mess up what we have.(今の私たちの関係を壊したくないの)と、大きな間違いになりそうで心配だと話します。ゲイリーが相づちを打つと、フィービーはこう続けます。

Phoebe: Which is why my answer is yes!
(だから、答えはイエスよ!)
Gary: Really?
(本当に?)
Friends Season5 Episode21(The One With The Ball)

mess up what we have は「今ある関係を台無しにする」という意味です。Which is why ~ は「だからこそ〜」と、前に述べた理由から結論を導くときに使います。ここでは断る理由を並べたあとに yes が来るため、理由と結論のつながりが逆になっています。

場面がチャンドラーとジョーイの部屋に移り、ゲイリーが帰ったあと、モニカがフィービーに事情を尋ねます。

Monica: You’re moving in with him? What happened?
(彼と一緒に住むの?何があったの?)
Phoebe: I couldn’t tell him no— he got so sad.
(断れなかったの。すごく悲しそうになっちゃって。)
Friends Season5 Episode21(The One With The Ball)

I couldn’t tell him no. は「彼にノーと言えなかった」、つまり断れなかったと打ち明ける形です。tell someone no で「〜に断る」となり、理由を短く続ければ事情が伝わります。

「We don’t have to move in together.」迷いを受け止めて逃げ道を残す

場面はゲイリーの勤める署に移ります。物件は見つからなかったと言うフィービーに、ゲイリーはその日の新聞に物件がいくつも載っていたことを示します。フィービーは迷っていることを認めて謝り、ゲイリーは It’s okay that you feel this way. と、その気持ちを受け止めます。早すぎるのはわかっていると認め、自分の思いを伝えたうえで、こう続けます。

Gary: It’s fine. We don’t have to move in together. I just… I want you to be happy.
(大丈夫。一緒に住まなくていい。俺はただ……君に幸せでいてほしいんだ。)
Phoebe: Living with you would make me happy.
(あなたと暮らせたら、私は幸せよ。)
Gary: You don’t have to say that.
(そんなこと、言わなくていいんだよ。)
Phoebe: No, I really want to live with you. I want to move in with you.
(ううん、本当にあなたと暮らしたいの。一緒に住みたい。)
Gary: Are you sure?
(本当にいいのか?)
Friends Season5 Episode21(The One With The Ball)

We don’t have to ~ は「〜しなくてもいい」と、相手に逃げ道を用意する言い方です。最初に持ちかけたゲイリー自身が取り下げを口にしているため、フィービーは断ってもかまわない流れになります。I want you to be happy. は、自分の希望より相手の気持ちを優先すると伝える一文です。

フィービーの Living with you would make me happy. の would は「もし一緒に暮らしたら」という仮定を含み、「あなたと暮らせたら幸せ」という意味になります。ゲイリーは You don’t have to say that. と、ここでも don’t have to を使い、無理に合わせなくていいと返します。

フィービーが「本当に一緒に住みたい」と言い直すと、ゲイリーは Are you sure? と念を押します。フィービーは「はい」と重ねて答えます。気持ちを受け止める、逃げ道を示す、最後に意思を確かめるという順で、相手を急かさない会話になっています。

まとめ|同居の申し出に迷うときの英語

I like him a lot, but I’m not ready.、Don’t you think that it’s a little too soon?、I couldn’t tell him no.、そして受け止める側の We don’t have to ~ と Are you sure? を見てきました。断る側と受け止める側の両方を知っておくと、気持ちの行き違いを言葉で埋めやすくなります。

言いにくい本音をどう伝えるかが、この回の英語から見えてきます。

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