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『メンタリスト』シーズン6第13話には、車に乗らないかという誘いや、見に来ないかという誘いと、それに応じる返事が出てくる場面があります。ここでは、軽く断る返事と、遠慮を口にしてから受ける返事を取り上げます。
同じ「誘い」でも、返し方によって響きが変わります。断る、遠慮する、受け入れるという三つの返事を、場面ごとに順を追って確かめていきます。
「No, thanks」で誘いを軽く断る形
ある場面では、車である町まで行けるという話のあとに、同乗を誘う言葉と、それに続く返事が出てきます。
— I could drive my Airstream down to Gentry.
(トレーラーを運転して、ジェントリーまで行ってもいい。)
— Want to join me?
(一緒に来る?)
— In the silver bucket?
(あの銀色のバケツで?)
— No, thanks.
(いや、結構。)
— Well, Fischer it is, then.
(では、フィッシャーということで。)
The Mentalist Season6 Episode13 (Black Helicopters)
Want to join me? は、Do you want to ~? の Do you を落とした形です。join は「加わる」という意味で、後ろに人を直接置いて使います。ここでは一緒に行くことへの誘いになっています。
返事の No, thanks. は、短く断る定型の言い方です。thanks を添えることで、誘われたことへの礼を残したまま断る形になります。その直前には In the silver bucket? という一言が置かれていて、直前の話に出た乗り物を指す呼び方と読めます。
最後の Well, Fischer it is, then. では、X it is の形が使われています。選ぶ相手を名前で示し、then で話をまとめる言い方です。Well が頭に付くと、結論に移る前の切り替えの一言になります。断る形が短くまとまっているのに対し、最後の一言は話を次へ進める働きを持っています。
「I don’t want to be any trouble」遠慮を口にする形
別の場面では、見に来ないかという誘いが出てきます。そこに続く発言には、遠慮の言葉と、それを打ち消す返しが入っています。
— Hey, you know, if, uh — if it’s farming you like, you should come visit us, take a look-see.
(なあ、もし農業が好きなら、うちに見に来るといい。ちょっと見ていくといい。)
— Well, I don’t want to be any trouble.
(いや、面倒はかけたくない。)
— No trouble. Actually, I’m heading back there right now.
(面倒なんてない。実は、ちょうど今、そこへ戻るところだ。)
The Mentalist Season6 Episode13 (Black Helicopters)
come visit us は、come のあとに to を置かず、動詞の原形が直接続く話し言葉の形です。look-see は「ちょっと見ること」を表すくだけた言い方で、大げさな誘いではないことが伝わります。
続く I don’t want to be any trouble. では、trouble が「面倒」「迷惑」の意味で使われています。any が入ることで、「少しも面倒をかけたくない」という強調になります。
この遠慮の言葉に、No trouble. が続きます。相手が使った trouble をそのまま受けて打ち消す形で、「面倒ではない」と軽く返しています。Actually のあとに、今まさに戻るところだという付け足しが入っています。heading back は「戻る方向へ向かっている」ことを表し、right now が時点を強めています。打ち消してから事情を足す、という返しの組み立てです。
遠慮の言葉がどんな意図で語られたかは、この範囲では示されていません。
「That’s a very generous offer」誘いを受けて挨拶を交わす形
同じ会話は、続けて誘いを受ける言葉へ進みます。
— Yeah, sure, why not? That’s a very generous offer.
(ああ、いいとも。気前のいい申し出だ。)
— It’s a pleasure to make your acquaintance.
(お知り合いになれて光栄です。)
— You, too.
(こちらこそ。)
The Mentalist Season6 Episode13 (Black Helicopters)
Yeah, sure, why not? は、受け入れる返事です。why not は「断る理由がない」という趣旨で、誘いに乗る軽い言い方になります。generous は「気前のいい」という意味で、offer(申し出)をほめる形容として使われています。very が付くことで、申し出の大きさへの言及が強まります。Yeah, sure と軽く受けたあとに、言葉を添えて礼を示す流れです。
この発言に続けて、It’s a pleasure to make your acquaintance. は、make one’s acquaintance(知り合いになる)を使った、やや改まった挨拶です。You, too. は、その挨拶に短く返す一言で、It’s a pleasure to make your acquaintance, too. を省いた形だと読めます。
二つの場面を並べると、断る形は短く一言で終わり、受ける場面では遠慮の言葉、受け入れの言葉、挨拶のやりとりと、発言が続いていきます。断る場合も受ける場合も、短い定型と添える一言の組み合わせで成り立っています。挨拶に含まれる pleasure は「喜び」「光栄」を表す語で、面識を得たことを喜ぶ気持ちを述べる定型の形です。
まとめ|誘いへの返事を場面で選ぶ
No, thanks は短く断る返事、I don’t want to be any trouble は遠慮を述べる返事、That’s a very generous offer は誘いを受け入れる返事でした。同じ誘いでも、返事の組み立てで会話の流れが変わります。
『メンタリスト』を観ながら、誘いの場面の返事にも耳を向けてみると、会話の運びが見えてきます。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、別の場面の英語を取り上げています。


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