海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン6第17話には、短い指示を出す言い方、他にないかを確かめる言い方、案内を頼んで同行を断る言い方が、三つの場面に分かれて出てきます。
指示は長い説明より、動詞を先頭に置いた短い文で運ばれます。確認も、断りも短い言葉で済んでいます。どの形も短く、そのまま真似しやすい組み立てです。場面ごとに順を追って、一文ずつ整理していきます。
「Anything else?」指示を出し、他にないかを確かめて締める
最初の場面は、指示に続けて、他にないかを確かめるやりとりです。
— Charge Petrocelli with conspiracy and whatever else you can think of.
(ペトロチェリには共謀罪を適用してくれ。ほかに思いつく罪状があれば、それも頼む。)
— Anything else?
(ほかに何か?)
— No, that’s it.
(いや、以上だ。)
The Mentalist Season6 Episode17 (Silver Wings of Time)
最初の Charge Petrocelli with conspiracy and whatever else you can think of. は、動詞 Charge で始まる命令文です。charge A with B は「AをBの罪に問う」という形で、ここでは A に人名、B に conspiracy が入っています。
後半の whatever else you can think of は、「思いつく限りのほかのもの」という意味です。whatever が付くと、具体的な数や内容を決めずに、範囲を広くとった頼み方になります。
そのあとの Anything else? は、Is there を省いた短い確認です。No, that’s it. は、「これで全部」と区切りをつける答えです。that’s it は、用件がもう残っていないことを示す言い方です。指示、確認、区切りの三つが、短い三つの発言で済んでいる点が分かります。
「Go to …, see if you can find anything.」行き先を示し、担当を割り振る
次は、別の場面での指示です。
— Fischer, Cho, work Ronaldo.
(フィッシャー、チョウ、ロナルドの線を当たってくれ。)
— Go to his apartment, see if you can find anything.
(彼の部屋へ行って、何か見つからないか見てきてくれ。)
— I’ll call the governor’s office and let him know what we’re up to.
(私は知事の事務所に電話して、こちらの動きを伝えておく。)
— Jane, Lisbon, talk to the Feinbergs.
(ジェーン、リズボン、ファインバーグ家の人たちに話を聞いてくれ。)
The Mentalist Season6 Episode17 (Silver Wings of Time)
最初の発言は、名前を並べて呼びかけてから、動詞 work で担当を示す形です。work は、ここでは「その件に取り組む」という意味で使われています。呼びかけの名前が頭に付くので、誰に向けた指示かが一目で分かります。最後の発言も同じ組み立てで、名前を呼んだあとにtalk to ~ を置き、「〜に話を聞く」を表します。
2つ目の Go to his apartment, see if you can find anything. は、Go to ~ で行き先を示し、see if you can find anything で確かめてほしい内容を続けています。see if ~ は「〜かどうか確かめる」という形で、結果は決めつけていません。2つの命令文が接続詞なしで並ぶのも、短い指示らしい点です。his apartment の his は、直前の指示に出てきた人物を受ける代名詞で、場所を細かく説明せずに行き先を示せます。
3つ目の I’ll call the governor’s office and let him know what we’re up to. は、指示ではなく、話し手自身の予定を伝えています。I’ll call … and let him know ~ と、動作を2つ and でつなぎます。let ~ know は「〜に知らせる」の形で、what we’re up to は「私たちがしていること」を指します。
「Someone will be in shortly.」案内を頼み、同行を断る
最後は、案内の指示と、同行を頼んで断られるやりとりです。
— Agent Collins, show Mr. Feinberg into interrogation.
(コリンズ捜査官、ファインバーグ氏を取調室へ案内してくれ。)
— Someone will be in shortly.
(まもなく誰かが参ります。)
— I — can’t I go with him?
(私は……一緒に行けないんですか?)
Fischer: No, I’m sorry.
(いいえ、申し訳ありません。)
— You’ll have to stay in the waiting room. Come with me.
(待合室にいていただくことになります。一緒に来てください。)
The Mentalist Season6 Episode17 (Silver Wings of Time)
最初の show A into B は、「AをBへ案内する」という形です。呼びかけの Agent Collins, が頭に付く点は、前の場面と同じ作りです。続く Someone will be in shortly. は、will be in で「(その場に)来る」、shortly で「まもなく」を表します。
can’t I go with him? は、否定の形で尋ねる言い方です。Can I go with him? と比べると、「行けないのか」という響きがある形です。言葉が I — で途切れ、そのあとに can’t I と言い直される形になっている点も、会話らしさの一つです。go with ~ は「〜と一緒に行く」を表し、with him で同行する相手を示しています。him が誰を指すかは、直前の案内の指示に出てくる人物を受ける代名詞として読めます。
断りの No, I’m sorry. は、No で断ってから I’m sorry で詫びる、短い二段の形です。続く You’ll have to stay in the waiting room. は、have to で「〜してもらうことになる」と伝える言い方で、そのあとに Come with me. と動作を促す命令文が置かれています。
| 形 | 例 | 働き |
|---|---|---|
| 動詞で始める命令文 | Charge … / Go to … | 動作を短く指示する |
| 名前 + 動詞 | (名前), (名前), work … | 宛先を示して担当を割り振る |
| I’ll + 動詞 | I’ll call … | 自分の予定を伝える |
| Anything else? | Anything else? / No, that’s it. | 他にないかを確かめて区切る |
まとめ|短い指示と確認で進む会話
動詞で始める命令文、名前を添えた割り振り、I’ll で自分の予定を伝える形、Anything else? で区切る確認。短い言葉が組み合わさって、会話が進んでいきます。
次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
このエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、別の場面の英語を取り上げています。


コメント