「Not that I can point to」と「I’m not absolutely certain of anything」はどう違う?|『メンタリスト』S06E17で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「Not that I can point to」と「I'm not absolutely certain of anything」はどう違う?|『メンタリスト』S06E17で学ぶ英会話

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『メンタリスト』シーズン6第17話には、確かさの度合いをめぐるやりとりが出てきます。ある会話の中で、「材料はあるか」という質問への答えと、「確かなのか」という質問への答えが続けて交わされます。

どちらも「はっきりとは言えない」という点では似ていますが、働きが異なります。この会話の流れに沿って、二つの言い方の違いと、納得して加わる短い返しを順に見ていきます。

目次

「Not that I can point to」材料があるかを聞かれて、範囲を限って答える

最初は、材料の有無を確かめる質問と、その答えです。

— Boss, is there any evidence that the cops or the prosecutors made a mistake?
(ボス、警察か検察が間違いをしたという証拠は、何かあるんですか?)
— Not that I can point to.
(私が指し示せるものはありません。)
— And this case was fully appealed, right?
(それに、この件は上訴も尽くされたんですよね?)
— Yes.
(はい。)
The Mentalist Season6 Episode17 (Silver Wings of Time)

最初の質問は、is there any evidence that ~? という形です。evidence は数えられない名詞で、any を付けると「何か証拠はあるか」と有無を尋ねる文になります。呼びかけの Boss, が文頭に置かれ、質問の相手を示しています。

答えの Not that I can point to. は、There is no evidence のように言い切る形ではありません。that I can point to という関係詞の節が付いて、「私が指し示せるもの」に範囲が限られています。point to ~ は「〜を指し示す」という意味で、手元に示せる材料はない、という答え方です。ほかに材料があるかどうかについては、この一言は何も言っていません。

続く And this case was fully appealed, right? は、経過を確かめる付加疑問です。fully は「すっかり」「十分に」を表し、文末の right? で同意を求めています。返事の Yes. は、一語で肯定を返す最も短い形です。どちらの答えも短く済んでいます。

「I’m not absolutely certain of anything」確かさを問われたときの答えと、短い返し

同じ会話の少しあとで、確かさそのものを問う質問と、それに続く発言が出てきます。

— You’re absolutely certain of that?
(それは、絶対に確かなんですか?)
— Well, I’m not absolutely certain of anything.
(まあ、何についても絶対に確かだとは言えません。)
— But I’m confident enough to know that I’d like to try and help.
(ただ、力になってみたいと思えるくらいには、自信があります。)
The Mentalist Season6 Episode17 (Silver Wings of Time)

You’re absolutely certain of that? は、Are を落とした確認の質問です。平叙文と同じ語順のまま語尾を上げて、確かめる質問にしています。absolutely certain は「絶対に確かな」という強い組み合わせで、be certain of ~ で「〜を確信している」を表します。

答えの I’m not absolutely certain of anything. は、否定の位置が要点です。not absolutely は「絶対に〜とは限らない」という部分否定で、anything が付くと「何についても」と範囲が広がります。質問で使われた absolutely certain と同じ組み合わせが、否定の形で使われています。

次の But I’m confident enough to know that I’d like to try and help. は、enough が形容詞のあとに置かれ、「〜できるくらいには自信がある」という程度を表します。would like to は want to より控えめな希望で、try and help は try to help に近い言い方です。語義の面では、certain は確かさそのものを指し、confident は自分の判断への自信を指す語です。この二つの語が、連なった発言の中に並んでいます。

続けて、納得を伝える短い返しが並びます。

— That’s good enough for me.
(私には、それで十分です。)
— Me too.
(私もです。)
The Mentalist Season6 Episode17 (Silver Wings of Time)

That’s good enough for me. は、enough が形容詞 good のあとに付いた形です。for me が評価の基準を示しているため、「私にとっては、それで足りる」という個人の線引きを伝えています。

Me too. は、直前の発言に同意するときの最も短い形です。主語も動詞も省いたまま、「私も同じ」と伝わります。二つの発言が誰の言葉かは、台詞だけでは決まりません。

二つの言い方の違い

冒頭の二つの言い方を並べると、働きの違いが見えてきます。

言い方 形 働き
Not that I can point to. 否定の短い答え 示せる材料の範囲を限って、有無に答える
I’m not absolutely certain of anything. 平叙文 自分の確信の度合いを述べる

前者は「見せられるものがあるか」という質問への答え方で、範囲を限ることで、言い切りを避けています。後者は「確かなのか」という質問への答え方で、確信の度合いを述べる形です。続く But I’m confident enough … は、自信を表す語を使った別の発言です。どちらが丁寧かは決まらず、質問の種類によって選び分ける関係にあります。

まとめ|材料の有無と確信の度合い

Not that I can point to. は材料の有無に範囲を限って答える形、I’m not absolutely certain of anything. は確信の度合いを述べる形です。Me too. と短く加わる流れも押さえられます。

『メンタリスト』を観ながら、また次の場面の英語も見ていきましょう。

このエピソードの英語表現は、ほかのコラムやフレーズ記事でも取り上げています。

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