海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン4第11話には、ある「秘密」を教える代わりの値段をめぐる掛け合いと、毎週同じ金額が出てくる謎の出費をたどる会話があります。登場人物たちが、金額を手がかりに考えを進めていきます。数字が会話の軸になる場面で、どんな英語が使われているのかを、順を追って確かめます。
値段の言い方と、金額から中身を探る聞き方を、場面の順に見ていきます。
「Cost you $1,000 to find out.」値段をつけて、条件を足していく
聞き込みの話から、「秘密」を教える代わりの値段の話が始まります。最初にこう値段が示されます。
— Cost you $1,000 to find out.
(知りたければ1,000ドルかかります。)
The Mentalist Season4 Episode11 (Always Bet on Red)
Cost you $1,000 to find out. は、主語を省いた短い形です。「It will cost you ~ to ~」の It と will を落とした形で、会話では省略されることがあります。find out は、情報を調べて知ること。cost you と相手を入れることで、支払うのは相手だと示しています。値段を先に示して、中身を後から明かす順序になっている点も、この掛け合いの入り口として押さえておきたいところです。
金額を繰り返す聞き返しが挟まれたあと、条件が次々に入れ替わります。
— And dinner at a nice restaurant.
(それと、ちゃんとしたレストランでの夕食も。)
— $500 and a pizza.
(500ドルとピザで。)
— $600, no mushrooms.
(600ドル、マッシュルーム抜きで。)
— Deal.
(交渉成立。)
— I hate mushrooms.
(マッシュルームは嫌いだから。)
The Mentalist Season4 Episode11 (Always Bet on Red)
And dinner at ~ は、条件を後から足していく形です。$500 and a pizza のように、金額と品物を and でつなぐと、値段が付け合わせの形で示されます。$600, no mushrooms の no ~ は「〜抜きで」という注文のときの言い方で、金額の話の中にピザの注文のような条件が入り込んでいます。
Deal. は、条件に合意するときの一語です。最後の I hate mushrooms. で、掛け合いはピザのトッピングの話に着地します。金額から品物まで次々に変わる流れは、冗談めいた掛け合いとして読めます。金額と条件の組み合わせを、短く言い切る形でテンポよく並べています。
「What can you buy for $127.68?」金額から中身を探る
金額をめぐる問いが交わされたあと、話は毎週の経費へ移ります。
— Van Pelt looked into his business records, and there’s something weird.
(ヴァン・ペルトが彼の業務記録を調べたところ、おかしな点がある。)
— Up until six months ago, every week,
(6か月前まで、毎週、)
— he put in for reimbursement by his firm for $127.68 for expenses.
(事務所に経費として127.68ドルの払い戻しを申請していた。)
— So he was hiding whatever it is from his partner.
(つまり、それが何であれ、パートナーに隠していたことになります。)
— Yeah, but what can you buy for $127.68?
(ああ、でも127.68ドルで何が買える?)
— I don’t know. Creek was hiding something else.
(分からない。クリークはほかにも何か隠していた。)
The Mentalist Season4 Episode11 (Always Bet on Red)
ここで調べられているのは、クリークの業務記録です。Up until ~ ago は、〜前までずっと続いていたことを示す言い方で、every week と合わせて、同じ金額が毎週申請されていた状態を伝えています。put in for ~ は、払い戻しなどを申請すること。reimbursement は払い戻しで、for expenses で名目が経費だと分かります。
hide ~ from … は「…に〜を隠す」。whatever it is は「それが何であれ」と、中身が分からないまま話を進めるときに添える語句です。
what can you buy for $127.68? は、金額から「その額で何が買えるか」と中身を探る問いです。for + 金額 で値段を示し、can you buy で可能性を尋ねています。返ってきた I don’t know. は、この時点で答えが出ていないことを短く示しています。続く something else は、ここまでの話とは別の何か、という意味で、まだ明かされていない隠しごとの存在をにおわせる言い方です。
「a very reasonable price of $127.68」答え合わせの言い方
場面が移ったあと、同じ金額がもう一度出てきます。
— Yeah. The flower shop nearest your office,
(ああ。あなたの事務所にいちばん近い花屋では、)
— uh, sells a dozen red roses
(ええと、赤いバラを1ダース、)
— for a very reasonable price of $127.68.
(とてもお手頃な127.68ドルで売っています。)
— It was flowers? Seriously?
(花だったんですか? 本当に?)
The Mentalist Season4 Episode11 (Always Bet on Red)
先ほどの「何が買える?」という問いへの答えが、ここで花として示されます。a dozen red roses は「赤いバラ1ダース」で、a dozen は12個ひと組の数え方で、花や卵の数を言うときに使われることの多い単位です。a very reasonable price of ~ は、値段を「手頃な」と形容する言い方で、price of + 金額 の形で金額を添えています。
nearest your office のように、-est で「いちばん近い」と場所を絞る言い方もここでは使われています。
最後の It was flowers? Seriously? は、答えを聞き返す形です。Seriously? を足すことで、意外さを含んだ聞き返しとして読めます。経費として毎週申請されていた金額と、花の値段が一致している点が、この場面の軸になっています。
まとめ|値段の言い方と、金額から探る聞き方
Cost you $1,000 to find out. の値段のつけ方、$500 and a pizza のように条件を並べる形、What can you buy for $127.68? と金額から中身を探る聞き方、a very reasonable price of ~ で答えを添える形を見てきました。数字が会話の中心になる場面の英語です。
次回も『メンタリスト』と一緒に、英語表現を見ていきましょう。
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