海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン6第1話には、飲み物や卵料理の注文がいくつも重なる場面と、出てきた卵料理への感想が交わされる場面があります。さらに、卵の作り方をめぐる短いやりとりも出てきます。
希望を添えて頼む言い方と、良い点と物足りない点を並べて評する言い方は、食事の場面でそのまま使えます。ここでは三つのやりとりを順に取り上げ、それぞれの英語の組み立てを整理します。
「Tea, please. Oolong, preferably.」希望を添えて注文する
最初は、注文を聞かれて、いくつかの注文が続く場面です。
— Yeah, what can I get you?
(ええ、何にしましょう?)
— Tea, please. Oolong, preferably.
(お茶をお願いします。できれば烏龍茶で。)
— Uh… well… just tea,
(ええと……お茶だけで。)
— Some loosely scrambled eggs on rye toast,
(ゆるく焼いたスクランブルエッグを、ライ麦のトーストにのせて。)
— One strip of bacon, and one sausage, thanks.
(ベーコンを一枚と、ソーセージを一本。お願いします。)
— Coffee and muffin.
(コーヒーとマフィン。)
— Okay. Coming right up.
(わかりました。すぐお持ちします。)
The Mentalist Season6 Episode1 (The Desert Rose)
最初の What can I get you? は、直訳すると「あなたに何を持ってこられますか」で、注文を聞く一言として使われています。
次の Oolong, preferably. の preferably は「できれば」「望ましくは」という意味です。Tea, please. と頼んだあとに、希望を一言添える形になっています。if possible に近い響きで、押しつけにならない範囲で好みを伝えられます。
その後の注文では、loosely scrambled eggs on rye toast のように、焼き加減とパンの種類まで具体的に述べられます。loosely は「ゆるく」で、卵の固さの指定にあたります。on rye toast は「ライ麦のトースト」にのせる指定です。one strip of bacon の strip は、細長く切ったベーコンを数える言い方です。文末に thanks を付けて頼みを締めています。
Coffee and muffin. は、名詞を二つ並べただけの注文です。動詞を使わなくても、注文の場面では通じることが分かります。注文の最後に出てくる Coming right up. は、「すぐ出ます」という意味合いの一言です。注文を受けたときに使う形として、ここに登場します。
「Room for improvement, but very enjoyable.」良い点と改善の余地を並べる
続いて、卵料理を前にしたやりとりです。
— Tell me, uh, will I enjoy your eggs?
(ところで、この卵料理は気に入るでしょうか?)
— You betcha.
(もちろん。)
— We’ll see.
(さて、どうでしょう。)
— You’re right, Sonya. These are enjoyable eggs.
(そのとおりです、ソーニャ。楽しめる卵料理ですね。)
— Room for improvement, but very enjoyable.
(改善の余地はあるけれど、とても楽しめる。)
— Good.
(よかった。)
The Mentalist Season6 Episode1 (The Desert Rose)
最初の Will I enjoy your eggs? は、食べる前に気に入るかを尋ねる形です。enjoy は「楽しむ」の意味で、食べ物にも使えます。これに You betcha. と力強く答える一言が続きます。You bet. をくだけた形にした言い方で、確かだと請け合う響きがあります。続く We’ll see. は「様子を見よう」という意味で、判断を後回しにする短い返しです。
食べたあとの感想が二段構えになっているところが、この場面の中心です。You’re right, Sonya. と呼びかけを添えて相手の言い分を認め、These are enjoyable eggs. と評価します。そこに Room for improvement, but very enjoyable. が続きます。
| 部分 | 意味 | 働き |
|---|---|---|
| Room for improvement | 改善の余地 | 物足りない点を示す |
| but | しかし | 評価の向きを切り替える |
| very enjoyable | とても楽しめる | 全体としての評価を述べる |
room for ~ は「〜の余地」を表します。良い点だけを並べるのではなく、改善点と全体の評価を一つの文に収めています。ただ評価するだけでなく、物足りない点も率直に伝える組み立てだと分かります。そのあとに Good. という短い一言が入って、やりとりが終わります。
「your cup’s full」調理のコツと、切り返しの一言
三つ目は、卵の作り方をめぐるやりとりです。
— Low heat, then a little water keeps the eggs nice and loose.
(弱火で、そのあと水を少し入れると、卵がちょうどいいゆるさに仕上がる。)
— I’ve been cooking eggs for 20 years.
(卵なら20年作っている。)
— Oh, so your cup’s full. Can’t learn any more, huh?
(ああ、つまり、もう学ぶ余地はないということですか。)
— Not about eggs.
(卵のことなら、そうですね。)
— Bon appétit.
(どうぞ召し上がれ。)
The Mentalist Season6 Episode1 (The Desert Rose)
Low heat, then a little water keeps the eggs nice and loose. は、keep + 目的語 + 状態 の組み立てです。「卵を、ちょうどよくゆるい状態に保つ」という意味になります。nice and loose の nice and ~ は、「ほどよく〜」という強調の形です。
I’ve been cooking eggs for 20 years. は、現在完了進行形に for 20 years を添えた文です。過去から今まで続けてきた期間を述べる形になっています。
それを受けた So your cup’s full. は、作中では「もう学ぶことはない」という意味で使われています。カップがいっぱいで、新しく注げないという、たとえの言い回しです。so で直前の言い分を言い換えたうえで、Can’t learn any more, huh? と確かめています。Not about eggs. は、範囲を限った返しです。最後の Bon appétit. は、食事の前に使われる、フランス語に由来する言葉です。
まとめ|注文から感想まで、食事の場面の英語
希望を添える preferably、焼き加減まで述べる注文、良い点と改善の余地を並べる Room for improvement, but very enjoyable. が、今回の三つの場面から見えました。注文、感想、切り返しの順に並べると、食事の会話の流れがつかみやすくなります。
次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
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