海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン6第14話には、声に出していたかを確かめる場面や、短い頼みごとに答える場面、確認の質問に問い返す場面が出てきます。
どれも短い言葉ですが、確かめる形、承諾する形、問い返す形と、働きがそれぞれ違います。聞かれたときと頼まれたときの返し方を、場面ごとに順を追って見ていきます。あわせて、それぞれの言い方の語順や省略の仕組みも確かめます。
「Was I talking out loud?」声に出ていたかを確かめる言い方
最初の場面では、ひとりごとのような問いのあとに、確かめる質問、名乗り、詫びの言葉が続きます。
— Why would you want to make my life easy?
(まったく、楽をさせてくれる気なんてあるわけないか。)
— Was I talking out loud?
(私、声に出してた?)
— No problem.
(問題ないよ。)
— I’m Grace.
(グレースです。)
— I’m Wylie. Um…
(ワイリーです。ええと……。)
— Sorry if I disturbed you.
(邪魔をしたならごめんなさい。)
— Excuse me.
(失礼します。)
The Mentalist Season6 Episode14 (Grey Water)
talk out loud は、声に出して話すという意味です。Was I talking out loud? は過去進行形で、直前の発言が声に出ていたのかどうかを確かめる質問になっています。聞かれていないか気にかける場面に合う形です。
続く No problem. は「問題ありません」という意味で、気にしなくてよいと伝える短い返しです。
その次に I’m ~. の形で名乗りが二つ並びます。I’m のあとに名前を置くと、自己紹介になります。短い名乗りが続けて並ぶことで、顔を合わせたばかりの様子が読み取れます。
Sorry if I disturbed you. は、if で始まる節を使って「もし邪魔をしたなら」と仮定の形にし、詫びの範囲を和らげています。disturb は、作業や考えごとを妨げるという意味の動詞です。断定せずに詫びる形になっています。
最後の Excuse me. は、声をかけるときにも、軽く詫びるときにも使う言い方です。この引用だけでは、どちらの働きなのかは決まりません。
「You got five minutes to ~?」時間を区切って頼む言い方
別の場面では、名前を呼ぶ一言のあとに、短い頼みごとが切り出されます。
— Wylie.
(ワイリー。)
— You got five minutes to help catch a killer?
(犯人を捕まえる手伝いに、5分もらえる?)
— Uh, yes.
(ええと、はい。)
The Mentalist Season6 Episode14 (Grey Water)
最初の Wylie. は、相手の名前だけを呼ぶ一言です。名前を単独で呼ぶと、これから話しかけることを知らせる合図になります。
次の You got five minutes to ~? は、Do you have five minutes to ~? の Do が落ち、have が got に置き換わった話し言葉です。ここでは、疑問文の語順を使わず、You got ~ のまま語尾を上げて質問にしています。five minutes と時間を区切ることで、少しの時間で足りる頼みごとだと伝わります。
to help catch a killer は、to のあとに動詞が続く形で、5分の使い道を示しています。help のあとには to なしの動詞が来る点も、語法として押さえられます。ここで使われている killer という語は台詞の中の言葉で、場面の中身はこの記事では扱いません。
返事の Uh, yes. は、Uh というつなぎ語を前に付けた、短い承諾です。Yes. だけで答えるより、すぐに口から出たような響きが加わります。頼みごとに対して、理由を聞き返さずに引き受ける形です。時間を区切った頼み方には、このように短い言葉で応じられます。
「Would I be asking if we didn’t?」問い返しで答える切り方
同じ会話の少しあとで、確認の質問と、それに対する問い返しが続きます。
— Do we have a court order?
(裁判所の命令はあるの?)
— Would I be asking if we didn’t?
(なかったら、聞いたりする?)
The Mentalist Season6 Episode14 (Grey Water)
court order は、裁判所が出す命令を指す語です。Do we have ~? は、持っているかどうかを確かめる基本の疑問文です。
これに対する Would I be asking if we didn’t? は、直訳すると「もしなかったら、私は聞いているだろうか」です。if we didn’t のあとには、直前の質問の have a court order が省略されています。同じ語を繰り返さず、didn’t だけで受けているところが、会話らしい省略です。
形としては、would を使った、現実とは違う状況を仮定する言い方です。「なかったとしたら、聞くだろうか」と問い返すことで、「聞いているのだから、ある」という含みを読み取れます。はっきり「ある」と答える代わりに、問いかけの形で答えを匂わせる切り返しです。
質問に質問で返す形は、相手にそれ以上確かめさせない働きをすることがあります。言い方によっては強く響くため、場面と相手との距離で使い分けることになります。ここでは、短い問い返しだけで答えが伝わる様子が読み取れます。
まとめ|返しの形を場面で使い分ける
Was I talking out loud? は声が出ていたかを確かめる質問、You got five minutes to ~? は時間を区切って頼む形、Would I be asking if we didn’t? は問い返しで答える形です。聞かれたとき、頼まれたとき、確かめられたときで、返し方の形が変わります。
次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
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