海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン6第14話には、話を切り上げる場面が三つ出てきます。別の場所で続ける提案、出ていくよう求める言い方、そして終わりの礼と詫びです。
どれも会話を終わらせる言葉ですが、相手への向き合い方が違います。場面ごとに、英語の形と働きを順に見ていきます。あわせて、詫びの前置きや付け足しの仕組みも確かめていきます。読み終えるころには、場面ごとの使い分けが整理できます。
「come by the office」場所と時を改めてほしいと伝える
最初の場面では、今は手が離せないと断ったうえで、別の場所での続きを提案する言葉が続きます。
— Look, I’m afraid I got my hands full just now, all right?
(あの、申し訳ありませんが、今は手がふさがっていまして、よろしいですか?)
— You have more questions, you all come by the office.
(ほかに質問がおありなら、みなさんでオフィスに寄ってください。)
— It’ll be easier to chat there.
(そこのほうが話しやすいですから。)
The Mentalist Season6 Episode14 (Grey Water)
I’m afraid ~ は、言いにくいことを切り出す前置きです。断る内容を和らげる働きがあります。文末の all right? は、相手に確かめる念押しです。just now は「今のところ」という意味で、いまは無理だが、あとなら別だと含ませています。
ここで出てくる have one’s hands full は、手がふさがっていて余裕がない状態を指す慣用句です。この記事の中心ではないため、ここでは意味を挙げるにとどめます。
中心になるのは、次の you all come by the office です。come by は「立ち寄る」という意味の句動詞で、you all は複数の相手に呼びかける形です。If you have more questions の If は落ちて、You have more questions, と条件を先に置く話し言葉になっています。
最後の It’ll be easier to chat there. は、it’ll が it will の縮約形で、場所を移すと話しやすい、という理由を述べています。理由を添えることで、断りだけで終わらず、続きの場を示す形になります。場所と時を改めてもらう提案という働きです。
「need to leave」出ていってほしいと直接求める
別の場面では、詫びを添えながらも、今すぐ出ていくよう求める言葉が出てきます。
— All right, look, you know what?
(いいですか、あのですね。)
— I’m sorry, but you people need to leave.
(申し訳ないですが、みなさんには出ていってもらう必要があります。)
— We just have a few more questions.
(あと少し、質問があるだけです。)
— Then I’m gonna have to bring in our lawyers.
(それなら、こちらの弁護士を呼ぶことになります。)
The Mentalist Season6 Episode14 (Grey Water)
you know what? は、ここでは本題を切り出す前の合いの手です。直訳の「何だか分かる?」ではなく、「実は」「あのですね」に近い働きをします。
I’m sorry, but ~ は、詫びのあとに but で本題を続ける形です。詫びはあっても、続く you people need to leave は直接的です。need to ~ は「〜する必要がある」と、選択の余地が小さい響きを持つ言い方です。you people は、複数の相手をまとめて指します。
続く We just have a few more questions. の just は、「ほんの」という意味で、量を小さく見せています。a few more は「あと少しの」の意味です。
最後の Then I’m gonna have to ~ は、have to に going to を重ねて、そうせざるを得ない、という調子を出す形です。bring in ~ は「〜を呼び入れる」という意味で、our lawyers が目的語です。この場面の背景はここでは触れず、言い回しの仕組みだけを見ています。
ここまでの二つの場面を並べると、働きの差が見えてきます。
| 言い方 | 相手への働き |
|---|---|
| you all come by the office | 場所と時を改めて、続きを持ち越す提案 |
| you people need to leave | 今すぐ出ていくよう求める直接の言い方 |
前者は、It’ll be easier to chat there. と理由を添えて、続きの場を示しています。後者は、I’m sorry, but と詫びを添えても、need to leave の直接さは変わりません。どちらが丁寧かではなく、持ち越したいのか、今すぐ終えたいのかで選ぶことになります。
「Thank you for your time」話を終えるときの礼と詫び
三つめは、また別の場面にある、話を終えるときの決まった言葉です。
— This is why you brought us here?
(これを言うために、私たちを呼んだのですか?)
— Thank you for your time.
(お時間をいただき、ありがとうございました。)
— Sorry for the inconvenience.
(ご不便をおかけして、申し訳ありませんでした。)
The Mentalist Season6 Episode14 (Grey Water)
最初の This is why you brought us here? は、Is this why ~? の Is が落ちた形で、語尾を上げて質問にしています。This が何を指すのかは、ここでは触れません。
続く Thank you for your time. は、相手が時間を割いたことへの礼です。Sorry for the inconvenience. は、inconvenience(不便、手間)に対する詫びで、Sorry for ~ のあとに名詞を置く形になっています。この二つは、会話の終わりに並べて使える組み合わせです。
二つとも、for のあとに名詞が来る形です。Thank you for ~ と Sorry for ~ は、同じ形で礼と詫びを言い分けられます。
まとめ|話の切り上げ方を場面で選ぶ
come by the office は続きを持ち越す提案、need to leave は今すぐ出ていくよう求める直接の言い方です。Thank you for your time. と Sorry for the inconvenience. は、話の終わりに使う礼と詫びです。
次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
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