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『メンタリスト』シーズン4第6話では、捜査の途中でリズボンが、賞金稼ぎの仕事をしている弟のトミーと顔を合わせます。二人の間では、仕事ぶりや生き方をめぐる言い合いが、場面を変えて何度か起こります。
この記事では、仕事を変えた理由の説明、皮肉を言われたときの返し、口出しを断る言い方の3つを、やりとりの順に、実際の台詞とあわせて見ていきます。
「nobody wants ~ when the bank’s at the door」仕事を変えた理由を説明する
賞金稼ぎとして動いていることが明らかになると、昨年はデッキ作りをしていたはずだという指摘が出ます。これに対して、次のように事情が説明されます。
— When I saw you last year you were building decks with Eddie Duncan.
(去年会ったときは、エディ・ダンカンとデッキを作っていたよね。)
— Well, nobody wants a deck when the bank’s at the door, Rees.
(まあ、銀行が玄関まで来ているときに、デッキを欲しがる人なんていないよ、リース。)
— I took a course in April. Tig Muldoon, Margo’s cousin? He’s a bondsman. He gave me a shot.
(4月に講習を受けたんだ。ティグ・マルドゥーン、マーゴのいとこだよ。保釈の保証人をやってる。彼がチャンスをくれた。)
The Mentalist Season4 Episode6 (Where in the World Is Carmine O’Brien?)
最初の When I saw you last year you were building ~ は、過去のある時点の様子を過去進行形で振り返る形です。昨年の姿を持ち出して、今との違いを指摘しています。
nobody wants a deck when the bank’s at the door は、直訳すると「銀行が玄関に来ているとき、デッキを欲しがる人はいない」です。支払いに追われる状況を銀行が迫ってくる様子にたとえた言い回しと読めます。デッキを頼む人がいなくなった、という事情を述べる一文です。
続く I took a course in April. の take a course は「講習を受ける」、He gave me a shot. の give someone a shot は「人にチャンスを与える」という意味です。Tig Muldoon, Margo’s cousin? のように、名前のあとに「〜のいとこ」と関係を添えて人を紹介する形も出てきます。講習を受け、知り合いが機会をくれた、という順に説明が進んでいきます。
「That’s very professional.」皮肉で同じ言葉を使い返す
言い合いが続く中で、仕事ぶりへの主張と、それに対する返しが出てきます。
— I know what I’m doing. I’m a professional.
(自分のやっていることは分かってる。プロなんだ。)
— Oh, right. Taking your 13-year-old daughter along with you as back-up. That’s very professional.
(ああ、そうだね。13歳の娘を助手として連れ歩いて。とてもプロらしいね。)
— She’s 14, and that’s not fair, because I did not want to bring her.
(14歳だよ。それにフェアじゃない。連れてきたくなかったんだから。)
The Mentalist Season4 Episode6 (Where in the World Is Carmine O’Brien?)
I’m a professional. と言い切ったあとで、同じ professional を使って That’s very professional. と返されています。直前の言葉をそのまま借り、述べられた内容とは食い違う評価を重ねる形で、皮肉と読めます。文頭の Oh, right. は、相手の言い分をいったん受け入れたように見せる前置きとして働いています。
皮肉の中身にあたるのは Taking your 13-year-old daughter along with you as back-up. の部分です。take ~ along は「〜を連れていく」、as back-up は「助手として」を表します。13-year-old のように年齢を形容詞として使うときは、year が単数形になる点も、この台詞に含まれる文法事項です。
これに対する She’s 14, and that’s not fair, because ~ は、まず年齢の数字を訂正しています。次に that’s not fair で受け入れられない気持ちを示し、because ~ で理由を足す三段の組み立てです。皮肉そのものには反応せず、事実の訂正から入っているのが特徴で、理由は I did not want to bring her と、did not を縮めない形で言い切られています。
「don’t tell me how to live」口出しを断る言い方
物語が進んだ後半にも、リズボンとトミーが言い合う場面があります。毎日働いて自分と子どもの暮らしをひとりで支えている、という訴えのあと、自分は相手ほどうまくやれていないかもしれない、と認める言葉が入り、次の台詞が続きます。
— But I’m doing the best that I can, so don’t tell me how to live.
(でも、できる限りのことをやってるんだ。だから、生き方に口を出さないでくれ。)
The Mentalist Season4 Episode6 (Where in the World Is Carmine O’Brien?)
I’m doing the best that I can は「できる限りのことをしている」という意味です。the best that I can のあとには do が省かれていて、「自分にできる最善」をそのまま述べる形になっています。冒頭の But は、直前の「うまくやれていないかもしれない」という認めの言葉を受けて、話を切り替える働きをしています。
so のあとの don’t tell me how to live は、直訳すると「どう生きるかを私に言うな」です。tell + 人 + how to ~ で「〜のやり方を人に指図する」を表し、生き方そのものへの口出しを断る言い方になっています。so が前半の理由と後半の頼みをつないでいます。
この少し前の発言にも、you don’t tell me how to live という同じ言い方が出てきます。同じ断りの言葉が、場面の中で重ねて使われています。
まとめ|説明する、切り返す、断る
仕事を変えた理由の説明、professional を使い返す皮肉と事実の訂正、そして don’t tell me how to live という断り方まで、言い合いの中で使われる英語を順に見てきました。事情を述べ、言い分を返し、最後に線を引く流れが、短い台詞の中に収まっています。
次回も『メンタリスト』と一緒に、場面ごとの英語を読み解いていきましょう。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、この回の英語をさまざまな角度から眺められます。


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