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『メンタリスト』シーズン4第6話には、相手を思う気持ちを言葉にしながら、言いにくいことを伝える台詞がいくつか出てきます。いずれも、リズボンと賞金稼ぎの弟トミーのやりとりの中にあります。
この記事では、I love you, but ~ と This doesn’t mean ~, but ~ の違いを軸に、but を付けずに気持ちを伝える形まで、場面の順に比べていきます。
「I love you, but ~」愛情を先に置き、求めを後ろに続ける
賞金稼ぎの仕事をしているトミーと、リズボンが言い合う場面です。娘が危ない目に遭いかけたことをめぐる応酬のあと、こんな一言が出ます。
— I love you, but you and Annabeth need to go home.
(愛してる。でも、あなたとアナベスは家に帰る必要がある。)
The Mentalist Season4 Episode6 (Where in the World Is Carmine O’Brien?)
I love you, but ~ は、I love you で相手への気持ちを先に述べ、but のあとに本題を続ける形です。ここでは but のあとに、need to go home という求めが置かれています。台詞の形としては、前半で相手との関係を言葉にし、後半で用件を伝える二段構えです。
need to ~ は「〜する必要がある」という意味で、should より切迫した響きになりやすい言い方です。go home は、home が「家へ」という副詞として働くため、to を付けずに使います。主語には、you and Annabeth と二人が並べられています。
言い合いの流れの中で、愛情を示す言葉が前置きの位置に回り、求めが後ろに置かれている点が、この形の特徴です。あとの場面に出てくる別の言い方と並べると、前置きの働きの違いがはっきりします。
「This doesn’t mean ~, but ~」同意しないと言いつつ、断定を避ける
トミーが探していた人物が下の階にいると伝えられ、礼を言われたあと、次の言葉が続きます。
— This doesn’t mean I think what you’re doing is right, but I don’t know. Maybe I’m wrong.
(だからって、あなたのやっていることが正しいと思ってるわけじゃない。でも、どうなんだろう。私が間違っているのかもしれない。)
— You got a great kid there, so you’re obviously doing something right.
(いい子がいるじゃない。だから、あなたは明らかに何かを正しくやってる。)
— I’m proud of you, Tommy. Maybe even a little envious.
(誇りに思ってるよ、トミー。ひょっとすると、少しうらやましいくらい。)
The Mentalist Season4 Episode6 (Where in the World Is Carmine O’Brien?)
This doesn’t mean ~ は「〜ということではない」と、先に誤解を打ち消す前置きです。what you’re doing is right は相手の行いが正しいという内容で、それに同意していないと述べたあとに、but I don’t know. Maybe I’m wrong. と続いています。maybe は可能性を示す語で、言い切らずに、自分の見方が違うかもしれないと添える形です。
続く so you’re obviously doing something right は、You got a great kid there を根拠に、so で結論へつなげています。obviously は「明らかに」、doing something right は「何かを正しくやっている」の意味です。
最後の I’m proud of you, Tommy. は、be proud of ~(〜を誇りに思う)の形です。そこに Maybe even a little envious. が足されています。envious は「うらやましい」で、maybe even が「ひょっとするとそれ以上に」という付け足しを作っています。
I love you, but ~ では but の後ろに求めが置かれていました。ここでは but の後ろに、断定を避ける I don’t know が置かれています。
「I love you」だけで伝える形と、念押しの「right?」
同じ場面の少しあとで、but を付けない形が出てきます。
— I love you, Tommy.
(愛してるよ、トミー。)
— And, um, you know that I’m always here for you, right?
(それと、えっと、いつでもあなたのためにここにいる、って分かってるよね?)
— Yeah, I know that.
(ああ、分かってる。)
The Mentalist Season4 Episode6 (Where in the World Is Carmine O’Brien?)
I love you, Tommy. は、but も用件も付かない、気持ちだけを述べる形です。最初に見た I love you, but ~ では前置きの役だった I love you が、ここでは台詞そのものになっています。
続く you know that I’m always here for you, right? は、you know that ~ で「分かっているよね」と前提を示し、文末の right? で確認を求めています。be here for ~ は「〜のためにそこにいる」という言い方で、always は「いつでも」を表し、文末の right? は、内容を相手も知っている前提で念を押すときに使われることがあります。And, um, は言い淀みを含むつなぎです。
返事の Yeah, I know that. は、know that をそのまま受けて短く答えています。
I love you, but ~ では愛情が前置きに回り、This doesn’t mean ~, but ~ では打ち消しと迷いが前置きに回っていました。この場面では、気持ちの言葉だけが残っています。
まとめ|前置きの違いで変わる、伝え方
愛情を前置きにして求めを伝える I love you, but ~、同意しない気持ちに迷いを添える This doesn’t mean ~, but ~、but を付けずに気持ちだけを述べる I love you を、場面の順に比べました。
次回も『メンタリスト』と一緒に、場面ごとの英語を読み解いていきましょう。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、この回の英語をさまざまな角度から眺められます。


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