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『メンタリスト』シーズン7第12話には、来てくれた人への礼を二通りの形で言う場面と、相手の厚意を受けとめたうえで断りや難色を伝える言葉が出てきます。
同じ「ありがとう」でも、Thanks を使うか appreciate を使うかで、文の組み立てが変わります。作中の言葉と作中にない例文をもとに、礼の言い方の改まり具合と、appreciate のあとに続く形を順に整理します。
「Thanks for coming.」と「I appreciate you coming.」の改まり具合
作中には、来てくれた人を迎える場面で、礼を短く言う言葉が出てきます。
— Thanks for coming.
(来てくれてありがとう。)
The Mentalist Season7 Episode12 (Brown Shag Carpet)
同じ「来てくれて」という礼が、別の形でもう一度出てきます。
— I appreciate you coming tonight.
(今夜来てくれたこと、ありがたく思っています。)
The Mentalist Season7 Episode12 (Brown Shag Carpet)
Thanks for coming. は、Thanks に for + -ing をつないだ短い組み立てです。for のあとに動作を置くと「〜してくれて」という礼になり、coming が「来てくれたこと」を指します。会話の流れの中で軽く添えられる長さです。Thanks は Thank you を短くした形で、Thank you for coming. と言えば、同じ内容を少し丁寧に伝えられます。Thanks so much for coming. のように so much を足して、礼の度合いを強める言い方もあります。
I appreciate you coming tonight. は、appreciate(ありがたく思う)という動詞を使った文です。Thanks は単独でも言えますが、appreciate は文の形で使うことが多く、I と礼の対象を並べます。この対象にあたるのが you coming で、「来てくれたこと」を一まとまりで受けています。tonight を足すと、その夜に来てくれたことへの礼だと分かります。
| 形 | 組み立て | 作中の例 |
|---|---|---|
| Thanks for ~ | Thanks + for + 動作や物 | Thanks for coming. |
| I appreciate ~ | I + appreciate + 礼の対象 | I appreciate you coming tonight. |
改まり具合については、appreciate を使った文のほうが Thanks より少し改まって聞こえる場合があります。ただし、どちらも日常の会話で使われ、場面や声の調子で響きは変わります。どちらが上という話ではなく、場の空気に合わせて選びます。
「I appreciate ~, but …」で、厚意を受けとめて断る
作中には、礼を述べたあとに but で断りや難色を続ける言葉が二つあります。一つ目です。
— I appreciate your spirited defense, but it — it’s not necessary.
(威勢のいい擁護はありがたいが、それは、その、必要ない。)
The Mentalist Season7 Episode12 (Brown Shag Carpet)
もう一つは、別の場面に出てきます。
— We appreciate the effort, but it sounds thin, and we don’t have the time to waste.
(その努力には感謝するが、中身が薄く聞こえるし、無駄にできる時間もない。)
The Mentalist Season7 Episode12 (Brown Shag Carpet)
どちらも appreciate のあとに礼の対象が来て、but で本題に移る組み立てです。対象の形は、作中だけでも三通りあります。
| appreciate のあと | 作中の例 | 礼の対象 |
|---|---|---|
| 人 + -ing | I appreciate you coming tonight. | 来てくれたこと |
| your + 名詞 | I appreciate your spirited defense | 威勢のいい擁護 |
| the + 名詞 | We appreciate the effort | その努力 |
I appreciate ~, but … は、but の前で相手の厚意や努力を受けとめ、あとで断りや難色を伝える型です。前半で礼を述べておくと、後半が相手を退けるだけの言葉には聞こえにくくなる場合があります。
spirited は「威勢のよい」「活気のある」という意味の形容詞です。defense は「守り」を表す語で、ここでは誰かを擁護することを指します。
it’s not necessary は「その必要はない」と言い切る形で、言い切りの強さは声の調子や前後で変わります。it sounds thin の thin は「薄い」が基本の意味で、中身が足りないと伝える比喩的な言い方です。we don’t have the time to waste は「無駄にできる時間がない」と述べる形で、but のあとに難色と事情が並んでいます。また、We を主語にすると、個人ではなく複数の立場としての返事に聞こえる場合があります。
場面に合わせて選ぶための例文
ここから先の例文のうち、1行目の Thanks for coming. は作中と同じ形で、ほかは作中にない例文です。礼の言い方と、礼のあとに断る言い方を並べます。
| 例文 | 使いどころ |
|---|---|
| Thanks for coming. | 気軽に、来てくれた礼を言うとき |
| Thanks for coming on such short notice. | 急な呼びかけに応じてくれたとき |
| I appreciate you taking the time. | 時間を取ってくれたことに、改まって礼を言うとき |
| I appreciate the offer, but I’ll pass. | 申し出に礼を言って、見送るとき |
| I appreciate you thinking of me, but I can’t make it. | 声をかけてくれた礼を言い、行けないと断るとき |
来てくれたことへの礼なら、気軽な場では Thanks for coming.、少し改まる場では I appreciate you coming. のように選べます。on such short notice は「急なお知らせにもかかわらず」という付け足しで、急な呼びかけに応じてもらったときの礼に合います。taking the time は「時間を取ってくれる」ことを指し、appreciate のあとに you + -ing の形で置かれています。
断りでは、I appreciate the offer, but I’ll pass. の pass が「見送る」にあたり、礼のあとに短く断る言い回しです。I can’t make it は「行けない」「都合がつかない」を表す言い方です。礼のあとに but で断りを置く並びは、作中の二つの言葉と同じ組み立てになっています。
礼の対象は、you thinking of me のように人の動作を受ける形のほか、the offer のように物事を受ける形があります。appreciate のあとに何を置くかで、礼を述べる相手の行為が具体的に伝わります。
まとめ|礼の言い方と、礼を添えた断り方
Thanks for coming. と I appreciate you coming. は、どちらも「来てくれてありがとう」で、後者のほうが改まって聞こえる場合があります。I appreciate ~, but … の型を使えば、厚意を受けとめたうえで断りや難色を伝えられます。
短い礼の言葉にも、組み立てと改まり具合の違いが見えてきます。
同じエピソードのコラムやフレーズ記事を続けて読むと、場面ごとの英語の違いがよく分かります。


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