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『メンタリスト』シーズン6第15話の終盤には、その場を切り上げる短い一言が、やり取りを変えていくつか出てきます。別れ際の一言は短いぶん、言い回しの違いが出やすい場面です。
同じ「そろそろ行く」でも、理由を添えて切り出す形と、自分の動きだけを告げる形では、響きが変わります。ここでは三つのやり取りを取り上げ、切り出し方の違いを、順を追って整理していきます。
「We should go, let you get some rest」相手の休息を理由にして切り出す形
最初の場面では、笑いに関する一言のあとで、切り上げを持ちかける一言が続きます。
— Seriously, I’m gonna split a stitch.
(いや本当に、笑いすぎておかしくなりそうだ。)
— We should go, let you get some rest.
(そろそろ行こう。ゆっくり休んでくれ。)
The Mentalist Season6 Episode15 (White as the Driven Snow)
split a stitch は、笑いに関する言い回しです。ここでは、その次の行の We should go, let you get some rest. が主役になります。
should は「〜したほうがいい」という提案の助動詞で、We should go は「そろそろ行ったほうがよさそうだ」という誘いかけの響きです。主語が We なので、話し手を含む複数人で引き上げようと持ちかける形になっています。
後半の let you get some rest は、let 人 動詞の原形 の形です。「あなたが休息を取れるようにする」という意味で、get some rest は「休息を取る」を表します。前半と後半の間には and がなく、カンマだけでつながっています。話し言葉では、こうして文を並べることがあります。
let you get some rest を日本語にすると、「あなたが休息を取れるようにする」といった形になります。主語の We が引き上げる側、you が休息を取る側として分けられ、立場の違いが文の形に表れています。
この一言のポイントは、切り上げる理由が相手の側に置かれている点です。自分たちの都合ではなく、you の休息のためだと述べることで、「帰る」という行為が気づかいの形をとります。
「Didn’t mean to interrupt」と「we were just leaving」邪魔を詫びる一言と、帰るところだったという続きの一言
続いて、同じ場面の少しあとのやり取りです。邪魔になったかもしれないという一言から始まります。
— Oh. Didn’t mean to interrupt.
(ああ、邪魔するつもりはなかったんだ。)
— Oh, we were, uh… just leaving.
(あ、ええと… ちょうど帰るところだったんだ。)
— Bye.
(じゃあな。)
The Mentalist Season6 Episode15 (White as the Driven Snow)
Didn’t mean to interrupt. は、I didn’t mean to interrupt. の主語を落とした形です。mean to 動詞 は「〜するつもりである」で、否定にすると「そのつもりはなかった」という弁明になります。interrupt は「話や作業をさえぎる」という意味です。
続く行の we were just leaving は、過去進行形に just を添えた形です。「ちょうど出るところだった」と、今まさに動き出す直前だったことを伝えます。前の行の詫びに続いて、帰るところだったと述べる一行です。邪魔にはなっていないという趣旨にも読めますが、この二つの行を同じ人が続けたのか、別の人が答えたのかは分かりません。
just を入れると、「ちょうどそのとき」というタイミングが強まります。
uh… という言いよどみが入っている点も、口語らしさを出しています。最後の Bye. は、一語で場を締める別れの挨拶です。
同じ場面の少し前に出た We should go は、これから引き上げようと提案する形でした。こちらは、すでに帰る動きの途中だったと述べる形です。切り上げの話が「これから」なのか「すでに」なのかで、使う形が分かれています。
「I’m gonna head out, too」理由を添えず、自分の動きだけを告げる形
三つめは、別れの挨拶と、自分の動きを告げる一言です。まず、別れ際の挨拶が出てきます。
— Take care.
(気をつけてな。)
The Mentalist Season6 Episode15 (White as the Driven Snow)
Take care. は、別れ際に使う気づかいの挨拶です。その少しあとの行に、次の一言があります。
— I’m gonna head out, too.
(こちらもそろそろ出るよ。)
The Mentalist Season6 Episode15 (White as the Driven Snow)
I’m gonna head out, too. は、I’m going to を口語にした gonna と、「出かける」「出発する」を表す head out の組み合わせです。head out は leave と同じく「その場を去る」意味で、くだけた会話で聞かれる言い方です。
文末の too は、「自分も」という意味を添えます。too は、ほかにも場を離れようとする人がいる流れを示す語です。誰が離れるのかまでは、ここからは分かりません。
この形には、let you get some rest のような理由が付いていません。行き先も、休息のためという言い分もなく、「自分は出る」という事実だけを淡々と述べています。
並べると、三つの形の違いは次のように整理できます。
| 言い方 | 切り出し方 | 添えられる内容 |
|---|---|---|
| We should go, let you get some rest. | 複数人での提案 | 相手の休息という理由 |
| We were just leaving. | すでに帰る途中だったという述べ方 | 邪魔を詫びる一言に続く一行 |
| I’m gonna head out, too. | 自分の動きの宣言 | 理由なし(too で「自分も」を示す) |
誰に向けて、誰のための切り上げなのかで、言い方が選ばれていることが分かります。
まとめ|切り上げの言い方は、誰の事情を置くかで変わる
We should go, let you get some rest は相手の休息を理由にした提案、I’m gonna head out は自分の動きだけを告げる形です。we were just leaving は、邪魔を詫びる一言に続いて出てきました。
次回も『メンタリスト』と一緒に、場面ごとの英語を見ていきましょう。
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