現場でのぼやきと軽口のやり取りで学ぶ、同僚への切り返しの英語|『メンタリスト』S04E09で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 現場でのぼやきと軽口のやり取りで学ぶ、同僚への切り返しの英語|『メンタリスト』S04E09で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン4第9話には、捜査の中で交わされる短い掛け合いがいくつも出てきます。技術へのぼやき、足音をめぐる軽口、逮捕の人数に当てはめた決まり文句など、肩の力を抜いた言い回しが目立ちます。

ぼやきと軽口の英語を、作中の四つのやり取りで順に見ていきます。短い一言でも、組み立ては意外としっかりしていて、文の形に注目すると読み解きやすくなります。

目次

「Welcome to the future.」ぼやきのあとで仕事を任せる言い方

目撃者の一人が何かをネットに載せ、それが広まっているという話が出た直後に、こんなやり取りが続きます。

— Welcome to the future.
(未来へようこそ。)
— Promises jet pack. They give us compromised investigations.
(約束されたのはジェットパック。実際に渡されるのは、損なわれた捜査だ。)
— Look, I’ll, uh, I’ll take care of the media. You guys just go…
(いいか、メディアのほうは私が引き受ける。君たちはとにかく……)
— Solve the case.
(事件を解決してくれ。)
The Mentalist Season4 Episode9 (The Redshirt)

Welcome to the future. は、直訳すると「未来へようこそ」です。ここでは、皮肉まじりのひと言として出てきます。

続く Promises jet pack. は、未来に約束されていた乗り物としてジェットパックを挙げています。そのあとの They give us compromised investigations. で、実際に渡されるものは捜査への悪影響だと述べ、ふたつを対比させる組み立てです。compromised は「損なわれた」「悪影響を受けた」という意味で使われる語です。

別の台詞では、take care of ~ が「〜を引き受ける」という意味で出てきます。Look, は話を切り出す呼びかけで、I’ll, uh, I’ll のように、言い淀みながら同じ語を繰り返す形も字面に残っています。You guys just go… は、言葉がいったん途切れ、次の台詞の Solve the case. で言い終わります。

メディアへの対応は引き受けるから、事件の解決に向かってほしい、という趣旨の頼みです。この Solve the case. という言い回しは、物語が進んだあとにも、もう一度出てきます。

「Therefore, Cho.」前提を並べて結論を言い切る軽口

続けて、足音をめぐる掛け合いが出てきます。

— Traffic on the 5, Cho?
(5号線の渋滞はどうだった、チョウ?)
— You recognize my footsteps. That’s weird.
(私の足音が分かるのか。それは変だ。)
— Van Pelt saw someone she knew, but she didn’t do the “boss is here” posture check.
(ヴァン・ペルトは知っている相手を見かけたが、「ボスが来た」ときの姿勢の確認はしなかった。)
— Rigsby’s away. Therefore, Cho.
(リグスビーは不在だ。だから、チョウだ。)
The Mentalist Season4 Episode9 (The Redshirt)

最初の台詞は、Traffic on the 5, Cho? で、文末にチョウへの呼びかけが付いています。traffic は「交通」ですが、この形で「渋滞はどうだった」と尋ねる使い方になります。the 5 は、5号線の道路を指します。

次の You recognize my footsteps. は、直訳すると「あなたは私の足音を聞き分ける」です。そのあとの That’s weird. は、状況に対する短い感想で、weird は「変な」という意味の語です。

Van Pelt saw someone she knew, but ~ では、but を使って「知っている相手を見かけたのに、〜はしなかった」と、予想と逆になる点を述べています。posture check の中身までは、この台詞だけでは分かりません。

締めくくりの Rigsby’s away. Therefore, Cho. は、前提を短く置いてから、Therefore で結論を言い切る形です。therefore は「したがって」という、改まった響きのある接続の語です。軽い話題に使うと、冗談めいた調子になります。away は「不在で」という意味で、ここでは人が離れていることを表しています。

「The more, the merrier.」と「Didn’t we just do that?」現場で返す短いひと言

最後は、手入れの場面と、そのあとの別の場面の掛け合いです。まず、逮捕の人数をめぐるやり取りです。

Rigsby: Hey, boss. We arresting the bartender?
(なあ、ボス。バーテンダーも逮捕するのか?)
— Why not? The more, the merrier.
(いいじゃないか。多いほど楽しい。)
The Mentalist Season4 Episode9 (The Redshirt)

We arresting the bartender? は、Are we arresting ~? の Are を省いた形です。くだけた会話では、助動詞を落として問いを短くすることがあります。返事の Why not? は、「いいじゃないか」「構わないだろう」と受ける返しです。

The more, the merrier. は、「人数が多いほど楽しい」という決まり文句です。パーティーなどで加わる人が増えることを歓迎するときによく使われますが、ここでは逮捕する人数に当てはめた返しになっています。

手入れのあと、別の場面でも短い掛け合いが出てきます。

— Where are we heading?
(どこへ向かうんだ?)
— To solve the case.
(事件を解決しに行く。)
— Didn’t we just do that?
(それなら、たった今やったばかりじゃないか?)
The Mentalist Season4 Episode9 (The Redshirt)

Where are we heading? の head は「向かう」という意味の動詞です。返事の To solve the case. は、to + 動詞 だけで目的を答える短い形です。問いの Where に対して、場所ではなく目的で返しています。

最後の Didn’t we just do that? は、否定疑問文で「たった今やったばかりではないか」と確かめる言い方です。just が直前を表し、同じ言い回しを受けて切り返す働きをしています。

まとめ|ぼやきと軽口の組み立てを読む

Welcome to the future. のぼやき、Therefore, Cho. の軽口、The more, the merrier. の返し、Didn’t we just do that? の切り返しと、短い台詞にも組み立てがあることが分かります。

文の形に注目して観ると、掛け合いの英語が身近になります。次回も『メンタリスト』と一緒に、場面ごとの英語を読み解いていきましょう。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面ごとの英語の違いが見えてきます。

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