「Don’t judge me until you’ve had a teenage girl.」に見る、同じ立場になってみないと分からないと言い返す英語表現|『モダンファミリー』S02E03で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「Don't judge me until you've had a teenage girl.」に見る、同じ立場になってみないと分からないと言い返す英語表現|『モダンファミリー』S02E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン2第3話では、パーティーに行きたいヘイリーと、試験勉強をさせたいクレアの言い合いが続きます。地震の後、クレアは配管工と一緒に浴室に閉じ込められ、ドアの外にいる娘と言い合いを続けることになります。

今回は、口ごたえに罰を上乗せしていく言い方と、「同じ立場になってから言って」と言い返す言い方を、その後の会話の流れとあわせて見ていきます。

目次

口ごたえに罰を上乗せしていく言い方

ドアの外で相談する声を聞きつけたクレアは、家から出ないようにと言います。そこへヘイリーが言い返し、やり取りは一気に過熱します。

Haley: Oh, why do you have to be such a psycho control freak?
(もう、なんでそんなにとんでもない仕切り屋なわけ?)
Claire: Okay.
(いいわ。)
Claire: You know what? Just for that, you are grounded one week.
(そう。今の一言で、1週間外出禁止よ。)
Haley: Oh, that’s good parenting.
(わあ、立派な子育てだこと。)
Claire: Okay.
(いいわよ。)
Claire: Two weeks.
(2週間。)
Claire: Wanna double it? Keep talking!
(倍にしてほしい? なら、もっと言ってみなさい!)
Modern Family Season2 Episode3 (Earthquake)

ヘイリーの言葉は、母親を「口うるさく何でも仕切りたがる人」だと責める悪口です。

Just for that は「今のその言い方のせいで」と、罰の理由を直前の相手の発言に結びつける前置きです。for that の that は、たった今言われた一言のことです。親子の会話に限らず、「その態度のせいで話が変わった」と示したい場面で使われます。

be grounded は、子どもへの罰として外出を禁じられることを指します。one week や two weeks のように期間を後ろに添えると、罰の長さまで一息で伝えられます。

間に挟まるヘイリーの that’s good parenting は、「立派な子育てだこと」と、あえて褒め言葉の形をとった皮肉です。言葉どおりの意味と反対のことを伝えているので、口調や場面から皮肉だと読み取る必要があります。

Wanna double it? Keep talking! は、「まだ言うなら倍にするわよ」と相手の口を封じる言い方です。Keep talking は文字どおりなら「話し続けて」ですが、ここでは「言いたいならどうぞ、その分だけ重くなる」という警告として働きます。

この後もヘイリーは言い返し、クレアは4週間と伸ばします。後の場面では、ヘイリーがフィルに向かって口にした一言をきっかけに、クレアが That’s 32 weeks と言い放ちます。売り言葉に買い言葉で罰が膨らんでいく様子が、数字の変化からそのまま読み取れます。

「同じ立場になってから言って」と言い返す言い方

浴室の中では、クレアが一緒に閉じ込められている配管工に向かって話し始めます。

Claire: Don’t judge me until you’ve had a teenage girl.
(10代の娘を持ってから言ってちょうだい。)
Plumber: I’ve had four of ‘em.
(4人いたよ。)
Claire: God.
(うそでしょ。)
Claire: How did you survive that?
(どうやって乗り切ったの?)
Plumber: Girls were a piece of cake.
(娘たちは楽なもんだった。)
Plumber: It was the boy.
(大変だったのは息子さ。)
Plumber: Every look on his face every stupid decision he made
(あいつの表情ひとつひとつ、あいつが下すバカな決断のひとつひとつ)
Modern Family Season2 Episode3 (Earthquake)

Don’t judge me until you’ve had ~ は、「〜を経験してもいないのに、とやかく言わないで」と相手の視線をはね返す言い方です。until you’ve + 過去分詞 の形で「〜した後なら聞く」と条件をつけることで、経験の差を盾にしています。ここでの have は「(子どもが)いる」の意味です。

ところが配管工の返事は I’ve had four of ‘em でした。相手の前提をあっさり覆す短い返しで、クレアの言い分の土台がここで崩れます。a piece of cake は「とても簡単なこと」を表す定番の言い回しです。

クレアの How did you survive that? も押さえておきたい一言です。survive は本来「生き延びる」ですが、日常会話では大変な時期や状況を「どうにか乗り切る」という意味でもよく耳にします。4人の娘を育てたという相手への驚きが、この短い問いから伝わってきます。なお Don’t judge me until ~ は相手を突き放す響きがあるため、親しい間柄の軽い言い返しとして使うのが無難です。

配管工はさらに、息子について話を続けます。

Plumber: Then it hit me why this kid drove me so crazy He’s me.
(そこで気づいたんだ。なんであいつにあんなにイライラしたのか。あいつは俺なんだよ。)
Claire: Well, all the more reason she should listen to me.
(だったらなおさら、あの子は私の言うことを聞くべきよ。)
Claire: I can stop her from making the same mistakes.
(同じ失敗をしないように止めてあげられるんだから。)
Plumber: Did you listen to your mother?
(あんたは自分のお袋さんの言うことを聞いたのかい?)
Claire: No.
(いいえ。)
Claire: God, no.
(まさか、全然。)
Claire: But, you know, I had a reason.
(でもね、私には理由があったの。)
Claire: That woman was a psycho control freak.
(あの人、とんでもない仕切り屋だったのよ。)
Modern Family Season2 Episode3 (Earthquake)

it hit me は「ふと気づいた」を表す言い方で、why ~ を続けると気づいた中身まで示せます。all the more reason (that) ~ は「だからこそなおさら〜だ」と、相手の話を自分の主張の根拠に取り込む言い回しです。

これに対する Did you listen to your mother? は、短い問いで相手自身の過去を振り返らせる返しです。クレアの最後の一言が、先ほどヘイリーが母親に向けた言葉と重なっているのが見どころです。

  • A: Don’t judge me until you’ve had a toddler.
    (小さい子を育ててから言ってよ。)
  • B: I’ve had three of them.
    (3人育てたよ。)

まとめ|経験を盾にした言い返しと、その切り返し

Just for that と Keep talking で罰を重ねる言い方、Don’t judge me until you’ve had ~ で経験の差を盾にする言い方、そして Did you listen to your mother? の切り返しを見てきました。言い返す側と返される側の英語が見えてきます。

次回も『モダンファミリー』と一緒に英語を学んでいきましょう。

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