海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『モダンファミリー』シーズン9第4話では、大学に入って家を離れたマニーのことを、グロリアがずっと気にかけています。終盤には、グロリアが自分からマニーのもとを訪ねる場面もあります。
連絡の回数や間隔をどう言い表すかで、相手との距離の取り方が伝わります。毎日なのか、たまになのかという頻度の違いを中心に、母と息子の会話から連絡と時間を表す英語を見ていきます。
「He needed some space.」離れて暮らす子の近況を聞かれたら
ジェイの親友ショーティーに、グロリアが家に泊まるよう勧める場面です。マニーの話題になると、こんなやりとりが続きます。
Gloria: Shorty, why don’t you come and stay with us? You will even get your own room ‘cause Manny’s off to college.
(ショーティー、うちに泊まりなさいよ。マニーが大学に行っちゃったから、自分の部屋だって使えるわよ。)Shorty: College?! How’s he doing?
(大学?! あいつ、元気にしてるのか?)Gloria: I wish I knew.
(それが分かればいいんだけど。)Gloria: He needed some space.
(あの子、少し距離がほしかったのよ。)Jay: In the meantime, she sends him a care package the size of a Fiat, which included a pack of my favorite sausage.
(そのくせ、こいつはフィアットくらいの大きさの荷物を送ってる。俺の好物のソーセージまで入れてな。)Modern Family Season9 Episode4 (Sex, Lies and Kickball)
off to college は「大学に行って家を出ている」という状態を表します。I wish I knew. は「知っていればいいのに」という仮定法で、様子を聞かれても答えられないときの返事として使えます。ショーティーの How’s he doing? は「元気にしてる?」と、その場にいない人の近況を尋ねる聞き方です。グロリアの一言からは、マニーの様子が分からない寂しさがにじみます。
need some space は「ひとりの時間や距離がほしい」という意味です。ここでは、マニーのほうから距離を置きたいと言っていたことが、グロリアの言葉から分かります。
ジェイの In the meantime は「その一方で」と、直前の話と並べて対比する前置きです。care package は、離れて暮らす家族や友人に、食べ物や日用品などを詰めて送る荷物を指すことが多い言葉です。距離を置きたい息子と、大きな荷物を送る母親という対比が、ジェイの台詞で浮かび上がります。
「at the end of every day」「three times a week」で回数を決める
終盤、グロリアはマニーの部屋の前までやって来ます。
Gloria: Manny, open the door.
(マニー、ドアを開けて。)Gloria: I know you’re in there.
(中にいるのは分かってるのよ。)Manny: Mom, what are you doing here?
(母さん、ここで何してるの?)Gloria: I know that you said that you wanted your space, but it’s so hard on me, okay? So I want a text message at the end of every day telling me that you’re okay, and three times a week, a picture of your face so that I can look into your eyes and see if you’re lying to me.
(あなたが距離がほしいって言ったのは分かってる。でも、私にはつらいのよ。だから毎日、1日の終わりに大丈夫だってメッセージをちょうだい。それと週に3回は顔の写真も。あなたの目を見て、うそをついてないか確かめられるようにね。)Manny: Mother, we texted yesterday morning.
(お母さん、昨日の朝メッセージしたじゃないか。)Gloria: No, we didn’t.
(してないわよ。)Gloria: That was days ago.
(あれは何日も前よ。)Modern Family Season9 Episode4 (Sex, Lies and Kickball)
グロリアの頼みには、頻度の言い方が2種類出てきます。at the end of every day は「毎日、その日の終わりに」で、欠かさず続けることを求める言い方です。three times a week は「回数+a+期間」の形で、twice a month(月に2回)や once a year(年に1回)のように言い換えられます。
マニーの yesterday morning とグロリアの days ago は、同じ連絡を指しているはずなのに、感じ方が食い違います。days ago は「何日も前」と、具体的な日数をぼかして長さを強調する表現です。ここでの text は「メッセージを送る」という動詞で、we texted で「メッセージをやりとりした」となります。
グロリアは、it’s so hard on me(私にはつらいの)という前置きと、so that I can ~(〜できるように)という目的の形も添えます。be hard on ~ は「〜にこたえる」という意味で、相手の行動が自分にとって負担だと伝えるときに使われます。理由と目的まで添えることで、回数を決めたい気持ちの強さが伝わってきます。
「every now and then」で歩み寄る
マニーが前日の連絡の中身を細かく挙げて言い返すと、グロリアは謝ります。
Gloria: I’m sorry.
(ごめんなさい。)Gloria: I just miss you.
(ただ、あなたに会いたいだけなの。)Manny: I guess it’s not so terrible if you stop on by every now and then.
(まあ、たまに寄ってくれるくらいなら、そんなに悪くないかな。)Modern Family Season9 Episode4 (Sex, Lies and Kickball)
every now and then は「ときどき、たまに」で、決まった間隔のない頻度を表します。毎日・週3回と回数を決めたグロリアに対して、マニーは間隔を決めない言い方で応じます。
stop by は「ちょっと立ち寄る」で、stop on by はそこに on が入った、少しくだけた形です。Stop by anytime.(いつでも寄ってね。)のように、誘いの言葉にも使われます。it’s not so terrible if ~ は「〜なら悪くない」と、条件付きで受け入れる言い方です。前に I guess が付くことで、しぶしぶ認めるような響きを帯びます。
| 表現 | 頻度の目安 |
|---|---|
| every day | 毎日 |
| three times a week | 週に3回 |
| every now and then | ときどき(間隔は決まっていない) |
| once in a while | たまに |
every now and then と once in a while は、近い意味で使われることが多い表現です。I just miss you. の just は「ただ〜なだけ」と、理由をひとつに絞って伝える働きをします。回数をめぐるやりとりは、この本音の一言で締めくくられます。
まとめ|連絡の頻度で伝わる距離感
every day や three times a week のように回数で区切る言い方と、間隔を決めない every now and then。yesterday morning と days ago のずれも含め、グロリアとマニーの会話には連絡の頻度をめぐる英語が詰まっています。
『モダンファミリー』を観ながら頻度の言い方に耳を傾けると、会話の距離感がつかみやすくなります。
親友どうしの気まずい再会や、預かった子をめぐる友人とのやりとりは、同じ回のほかのコラムで扱っています。


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