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『モダンファミリー』シーズン7第11話では、グロリアのソースづくりに必要な唐辛子が足りなくなり、マニーが作戦を立てます。グロリアとキャメロンに向けた指示は、短い命令文を積み重ねた組み立てです。
人に動いてもらうときの英語は、何をどの順番で伝えるかで分かりやすさが変わります。マニーの指示と、締め切りに追われる準備の場面から、段取りを伝える言い方を見ていきます。
「too much ~ for too little time」で状況を伝える
話の発端は、キャメロンが、グロリアのソースをギフトバスケットの商品に入れてもらえることになったと知らせたことです。それを聞いたグロリアはこう答えます。
Gloria: No! It’s too much sauce for too little time.
(だめ! 時間が少ないのにソースが多すぎるわ。)Gloria: And anyways, I don’t have the key ingredient the blood peppers.
(それにどっちみち、肝心の材料のブラッドペッパーがないの。)Modern Family Season7 Episode11 (Spread Your Wings)
too much ~ for too little time は「時間が足りないのに量が多すぎる」という意味で、much と little を対にして無理のある状況を一息で伝える形です。the key ingredient は「欠かせない材料」で、料理以外でも the key ingredient of success(成功に欠かせない要素)のように使われます。
職場なら、We have too much work for too little time.(仕事が多すぎて時間が足りない)と言い換えられます。
そこで作戦を持ち出したのがマニーです。
Gloria: Okay, so, then what do we do?
(わかった、じゃあどうするの?)Manny: First, apologize for calling me a goody-goody, because I’m about to lay out a plan so daring that the two of you may not have the guts to follow it.
(まずは僕をいい子ちゃん呼ばわりしたことを謝って。これから、二人にはついてくる度胸もないかもしれないくらい大胆な計画を説明するんだから。)Modern Family Season7 Episode11 (Spread Your Wings)
lay out a plan は「計画を順序立てて説明する」で、机の上に広げて見せるような語感があります。I’m about to ~ は「これから〜するところだ」と、話の前に予告を入れる言い方です。the guts to ~ は「〜する度胸」で、have the guts to ~ の形でよく使われます。
「follow my plan to the letter」で指示を区切る
マニーの指示は、次のように始まります。
Manny: Okay, follow my plan to the letter, and in 10 minutes, we’ll have peppers in hand.
(いいかい、僕の計画どおりに正確に動けば、10分後には唐辛子が手に入る。)Manny: It’s Saturday.
(今日は土曜日だ。)Manny: William will be working the rose garden.
(ウィリアムはバラ園で作業している。)Manny: Fortunately, he’ll be distracted.
(幸い、彼は手が離せないはずだ。)Manny: Right now, the aphids have the upper hand.
(今はアブラムシのほうが優勢だからね。)Manny: Cam, when you reach the stream, follow it south southeast to the hummingbird exhibit.
(キャム、小川に着いたら、それに沿って南南東に進んで、ハチドリの展示まで行って。)Manny: Interact with no one.
(誰とも関わらないこと。)Modern Family Season7 Episode11 (Spread Your Wings)
to the letter は「一字一句そのとおりに、正確に」で、follow the instructions to the letter のように指示や規則と組み合わせて使われます。命令文 + and ~ の形は「〜すれば…になる」と、従った先の結果を示す組み立てです。
続く It’s Saturday. から he’ll be distracted までは、短い文で状況を確認していく部分です。理由を先に共有しておくと、聞き手は指示の意図をつかみやすくなります。when you reach ~, follow it ~ は道順を伝える定番の型で、Interact with no one. は禁止事項を一文で言い切っています。Fortunately, のような副詞を文頭に置くと、話し手が状況をどう見ているかが先に伝わります。
グロリアへの指示は、こう続きます。
Manny: Uh Mom, to avoid detection, take a circuitous route to the Edmund and Miriam Rabinowitz pepper patch.
(えっと、ママ、見つからないように、エドマンド&ミリアム・ラビノウィッツの唐辛子畑まで遠回りして行って。)Modern Family Season7 Episode11 (Spread Your Wings)
take a circuitous route は「遠回りの道を行く」という少し改まった言い方で、日常では take the long way が近い表現です。to ~ で目的を先に言い、その後に指示を置く順番になっています。
「in 84 minutes」で締め切りまでの段取りを伝える
後の場面では、ソースの準備に追われるキャメロンとグロリアのやりとりが描かれます。
Cameron: Granddaddy’s truck’s gonna be here in 84 minutes.
(グランダディ社のトラックが84分後に来る。)Cameron: So, we’re tightening, we’re stirring, we’re chopping.
(だから、締めて、混ぜて、刻んでいくよ。)Gloria: Bottle it up!
(瓶に詰めて!)Cameron: I can’t.
(無理だよ。)Cameron: I’m just too excited.
(興奮しすぎちゃって。)Cameron: Oh, oh, you mean the sauce in the got it.
(あ、ああ、ソースのことか。わかった。)Modern Family Season7 Episode11 (Spread Your Wings)
~ is gonna be here in 84 minutes は、到着までの残り時間を具体的な数字で示す言い方です。in は「〜後に」を表し、within(〜以内に)とは意味が異なります。
we’re tightening, we’re stirring, we’re chopping は、進行形を並べて「今やる作業」を一気に示す形です。文頭の So, は、残り時間の確認から作業の指示へ切り替える合図になっています。
Bottle it up! は文字どおりには「瓶に詰めて」ですが、bottle up には「(感情を)抑え込む」という意味もあります。キャメロンの返事は興奮を抑えるよう言われたと受け取ったかのような内容で、その後ソースのことだと気づきます。
自分の場面に置き換えるなら、The movers will be here in 30 minutes. So, I’m packing, you’re labeling.(引っ越し業者が30分後に来るから、私は荷造り、そっちはラベル貼り)のように使えます。
まとめ|段取りを伝える英語
follow ~ to the letter で正確に従うよう頼み、短い文で状況を確認し、when you reach ~ や take a circuitous route で道順を示します。締め切りまでの残り時間と作業を並べる言い方まで、人を動かす英語の型がこの回にそろっていると言えます。
『モダンファミリー』のにぎやかな準備の場面を観ながら、指示の言い回しを拾っていきましょう。
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