「leave no one behind」の意味と使い方|『モダンファミリー』S07E11で学ぶ英会話

「leave no one behind」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

みんなの気持ちが「もういいか」とあきらめムードに傾いたとき、全員で最後まで行こうと声をかけたくなる場面があります。

そんなときの合言葉になる「leave no one behind」の仲間の表現を、『モダンファミリー』シーズン7第11話の中盤、降参の言葉が出た流れの中でジェイが口にする一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「leave no one behind」の意味とニュアンス

leave no one behind
意味:誰一人として置き去りにしない

leave no one behind は、仲間を一人も後ろに残さず、全員で一緒に進むという方針や決意を表す表現です。leave は「残す、置いていく」、behind は「後ろに」、no one は「誰も~ない」という意味で、文字どおりには「誰も後ろに残さない」です。列の後ろにいる人を待つ、取り残される人を出さない、という姿勢が、そのまま意味になっています。

作中では、この見出しの形ではなく、No man left behind. という短い形で登場します。man と one は、どちらも「人」を指す語です。left は leave の過去分詞で、「置き去りにされた」という受け身の意味を持ちます。つまり No man left behind. は、「置き去りにされる人は一人もいない」という状態を言い切る、標語のような短い形です。

見出しの leave no one behind は、同じ内容を、leave という原形の動詞を使って言い表しています。We’ll leave no one behind. のように主語を置いて意思を示す文にしたり、to leave no one behind のように目的を示したりして使います。短い標語の形か、動詞を使った方針の形か、という違いはありますが、どちらも伝えているのは「全員で進む」という同じ内容です。

また、この表現は「置いていく側」の視点で作られている点も押さえておきたいところです。置き去りにされる側の立場から言うときは、別の言い方を使います。この点は後ほどの関連表現で確認します。

【ここがポイント!】

  • 「leave no one behind」の核は、後ろに残る人を出さず、全員で進むイメージ
  • 作中の No man left behind. は、同じ内容を短い標語の形にしたもの
  • 置いていく側の視点の表現で、取り残される側は別の言い方になるのがコツ

『モダンファミリー』S07E11のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ジェイが運動のテープに合わせて、女の子たちと一緒に体を動かしている流れの中の場面です。リリーが「つまんない」と言い、自分の部屋でとりで作りをしようと誘います。続いてジェイが「もうあきらめるのか?」と問いかけ、ミッチェルが引き際を口にします。それを受けたジェイの最後のひとことに、今回のフレーズの仲間が出てきます。

Lily: This is boring. Let’s go and build a fort in my room.
(これ、つまんない。わたしのお部屋で、とりでを作ろう。)

— Okay.
(いいよ。)

Jay: So, what? You’re just gonna give up?
(それで、どうなんだ? もうあきらめるのか?)

Mitchell: You got to know when to surrender.
(引き際ってものを知らなきゃ。)

Jay: Get up. No man left behind.
(立て。一人も置き去りにはしないぞ。)

Modern Family Season7 Episode11 (Spread Your Wings)

シーン解説と心理考察

リリーの This is boring. は、短くて率直な言い方です。続く Let’s go and build a fort in my room. で、今の流れを離れて自分の部屋へ移ろうという誘いに進みます。「つまらない」という感想から、次にやりたいことへ気持ちが切り替わる早さが、子どもらしい口ぶりとして出ています。

ジェイの問いかけは、So, what? You’re just gonna give up? です。So, what? と一度立ち止まる言い方をしてから、give up(あきらめる)という言葉をはっきり口にしています。ミッチェルの返答は、You got to know when to surrender. です。surrender(降参する)を使い、「引き際ってものを知らなきゃ」と、ここで手を引くべきだと語っています。ジェイが使った give up と、ミッチェルが選んだ surrender という、似た意味の2語が並ぶやり取りです。

これを受けたジェイの発言は、命令と標語の組み合わせです。Get up. で立つことを促し、No man left behind. で、全員で一緒に進むという言葉を続けます。動詞を使った命令の直後に、動詞を使わない短い標語を重ねている点に注目です。長い説明を省き、短い言葉を2つ重ねることで、降参の流れに向き合う言い方が、きっぱりしたものになっています。

降参という言葉に対して「立て」と言う側と、引き際を口にする側。同じ場面の中で、態度の向きがはっきり分かれて見えるのが、この数行の見どころです。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

leave no one behind には、全員で同じ山道を歩く場面がよく似合います。列の先頭の人がふり返ったとき、いちばん後ろの人の姿が見えなくなっていたら、足を止めて待ちます。その姿が見えるまで、誰も先へは進みません。

この「後ろに残る人がいない」という絵が、leave no one behind の意味そのものです。leave が「残す」、behind が「後ろに」、no one が「誰も~ない」。3つの語を、先頭の人が後ろをふり返る動作に重ねると、意味と形がいっしょに頭に入ります。

ジェイの No man left behind. も、同じ絵で読めます。立つように促し、全員で進もうと呼びかける言葉は、列の後ろを気にかけてふり返る先頭の人の動きと重なります。山道の列の絵を思い出せば、短い標語の形もすぐに口をついて出てきます。

例文で覚える「leave no one behind」

全員で進む方針を示すときに使えるのが leave no one behind です。3つの例文で、使う場面の幅を確認していきましょう。

We’ll leave no one behind. We finish this hike together.
(誰も置き去りにしないよ。このハイキングは全員で完走しよう。)
グループで山歩きをしている日常の場面です。We’ll で意思を示し、あとの一文で具体的な行動を添えています。

A: Slow down, Mike’s still far behind.
B: Don’t worry. We leave no one behind.
(A:ペースを落として、マイクがまだずっと後ろだよ。)
(B:大丈夫。誰も置いていかないから。)
仲間のペースに合わせる会話です。A の far behind(ずっと後ろ)という状況に、B が方針を言い切って答えています。

In this team, we leave no one behind when a project gets tough.
(このチームでは、プロジェクトが厳しくなっても誰も置いていかない。)
職場でチームの方針を話す場面です。when a project gets tough と条件を添えて、苦しい時期でも全員で進むという姿勢を示しています。

あわせて覚えたい関連表現

get left behind
(取り残される)
get left behind は、取り残される側の受け身の表現です。leave no one behind が置いていかない側の意思を表すのに対し、こちらは置いていかれる側の状況を表します。

stick together
(団結する、離れずにいる)
stick together は、一緒にいること自体を表します。leave no one behind は、誰も取り残さないという方針に重点があります。

leave someone in the dust
(人を置き去りにして引き離す)
leave someone in the dust は、先へ進んで相手を引き離す意味です。leave no one behind とは、進む向きが反対の表現と言えます。

Note|「置き去りにしない」「取り残さない」と、No man left behind・leave no one behind・get left behind の形

この表現を日本語にすると、「置き去りにしない」「取り残さない」「誰一人見捨てない」と、いくつかの言い方が候補に上がります。ここでは、英語の形と日本語の訳語のずれを整理します。

英語の側には、3つの形があります。作中の No man left behind. は、名詞と過去分詞を並べた短い標語の形です。見出しの leave no one behind は、動詞の leave を使って、置いていく側の意思を表します。get left behind は、受け身の形で、置いていかれる側の状況を表します。同じ behind と left という語を使いながら、誰の視点に立つかで形が変わります。

日本語の側では、「置き去りにしない」は、置いていく側の動作に焦点があり、leave no one behind の形と対応します。「取り残さない」も、置いていく側の意思を表す点で近い言い方です。「誰一人見捨てない」は、置いていくことより、助けることをやめない姿勢に重点があり、英語の leave no one behind とは少し焦点がずれます。英語の behind は「後ろに」を表す語で、日本語の「見捨てる」ほどの強い意味は持ちません。

置いていく側の意思には「置き去りにしない」、置いていかれる側の状況には「取り残される」が対応し、英語の形の違いがそのまま日本語の選び方に表れます。

まとめ|立ち上がる流れをつくる、短い合言葉

leave no one behind は、誰一人として置き去りにしない、という方針や決意を表す表現です。作中では No man left behind. の短い形で登場しました。

置いていく側に立つか、置いていかれる側に立つかで、leave no one behind と get left behind の形が分かれます。

ジェイは、降参の言葉が出た流れに向けて、立つよう促す命令のあとに、No man left behind. という短い標語を重ねました。立つよう促す命令に続けて、短い標語を重ねる。その言い方の短さが印象に残ります。

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