アメリカの独立記念日のパレードと夏の行事の文化と英語|『モダンファミリー』S10E01で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: アメリカの独立記念日のパレードと夏の行事の文化と英語|『モダンファミリー』S10E01で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン10第1話は、アメリカの独立記念日が舞台です。ジェイは町のパレードで急きょ大役を任され、フィルとルークは親子でホットドッグの早食い大会に出場します。

同じ祝日でも過ごし方は一人ひとり違い、そこから7月4日のアメリカの夏の行事が見えてきます。パレードの役職名や家庭の習慣など、この日ならではの英語とあわせて、行事の背景を紹介します。

目次

「the perfect holiday」と呼ばれる独立記念日の過ごし方

物語の冒頭、ジェイはこの祝日をこう言い表します。

Jay: It’s the perfect holiday.
(最高の祝日だ。)
Jay: You get to cook outside, blow stuff up, wear shorts.
(外で料理して、何かをドカンと吹っ飛ばして、短パンで過ごせる。)
Modern Family Season10 Episode1 (I Love a Parade)

アメリカの独立記念日は7月4日の祝日で、英語では Independence Day のほか、日付そのままの the Fourth of July、さらに短く the Fourth とも呼ばれます。劇中でも、クレアがグロリアとマニーの Fourth of July tradition(独立記念日の習慣)を話題にする場面があります。

ジェイが挙げる3つは、この日の過ごし方としてよく語られるものと重なります。cook outside は庭や公園でのバーベキュー、いわゆる cookout を思わせる言い方です。blow stuff up は「何かを吹っ飛ばす」という乱暴な口語で、この日に花火を楽しむ家庭が多いと言われることを踏まえると、花火を指していると読み取れます。wear shorts は真夏の祝日らしい軽装です。

ただし、花火の扱いや規制は州や自治体によって異なり、家庭で打ち上げられない地域もあると言われます。どこでも同じように祝われるわけではない点は、押さえておきたいところです。get to ~ は「〜できる、〜させてもらえる」と、楽しみを数え上げるときに便利な言い方です。

パレードと「grand marshal」の役目

この日、ジェイはパレードの grand marshal の代役を急に頼まれます。代わりを務めることを英語では fill in と言い、ジェイも「代わりに務めてほしい」と頼まれたことを家族に伝えています。会場に着いたジェイの様子がこちらです。

Jay: I’ve been here, busy inspecting the troops.
(俺はずっとここで、部隊の点検で忙しかったんだ。)
Jay: Young lady, could you straighten that hat? Sir, that that horn could use a shine.
(お嬢さん、帽子をまっすぐにしてくれるか? そこの君、そ、そのホルン、磨いたほうがいいな。)
Jay: Haircut.
(散髪しろ。)
Jay: Gloria, if this goes well, in a couple of months, I’ll be lighting the town Christmas tree.
(グロリア、これがうまくいけば、2、3か月後には町のクリスマスツリーの点灯役だぞ。)
Modern Family Season10 Episode1 (I Love a Parade)

grand marshal は、パレードの先頭に立つ名誉ある役で、地元の名士や功労者、有名人が選ばれることが多いと言われます。inspecting the troops は本来「部隊を閲兵する」という軍隊の言い方で、ジェイは行進の参加者を兵士に見立てて冗談めかしています。帽子やホルンへの注文からは、楽器を持った参加者が加わるパレードであることが分かります。

ジェイの最後の台詞にある lighting the town Christmas tree は、町の広場などに飾る大きなツリーの点灯式を指します。冬に地域でツリーの点灯式を開く町は多いと言われ、点灯役を任されるのも名誉なことと受け取れます。その場に来たクレアは、こう声をかけます。

Claire: Grand-marshal.
(グランドマーシャル殿。)
Claire: Take that, Grandpa! You must be on top of the world.
(見たか、おじいちゃん! もう最高の気分でしょ。)
Jay: Well, I’m putting on a brave face for the good of the country, but the truth is, we did not get off to a great start.
(まあ、国のために平気な顔はしてるが、正直なところ、出だしはよくなかった。)
Jay: Gloria is not on her game today, and I’m afraid she’s gonna forget to lead the standing ovation after my speech.
(グロリアは今日は本調子じゃないし、俺のスピーチのあとでスタンディングオベーションの音頭を取るのを忘れそうで心配なんだ。)
Modern Family Season10 Episode1 (I Love a Parade)

on top of the world は「最高の気分で、有頂天で」、put on a brave face は「平気なふりをする」です。晴れ舞台の当日でも、ジェイはスピーチのあとの拍手まで気にかけていることが分かります。

ホットドッグの早食い大会とアップルパイ

同じ日、フィルとルークは別の行事に挑みます。

Phil: For the first time ever, Luke and I are taking part in the sport of kings, the savory science.
(今回初めて、俺とルークが”王者のスポーツ”、”うまみの科学”に参戦するんだ。)
Phil: We’re teamed in a parent/child hot-dog-eating contest.
(親子ペアのホットドッグ早食い大会にチームで出るんだよ。)
Modern Family Season10 Episode1 (I Love a Parade)

アメリカでは、独立記念日にホットドッグの早食い大会を開くことが恒例として知られており、テレビで中継される大会もあるようです。hot-dog-eating contest のように「名詞+動詞ing+contest」で競技名を作る形は、pie-eating contest(パイの早食い大会)などにも見られます。the sport of kings は本来、競馬などを指す言い回しで、フィルは早食いを大げさにたたえて使っています。

パレードのあと、ジェイとグロリアの会話にはアップルパイが登場します。

Gloria: How was the parade?
(パレードはどうだった?)
Jay: I had something more important to do.
(もっと大事な用があったんだ。)
Gloria: Apple pie?
(アップルパイ?)
Jay: I got a few weird looks at the drive-through, but it was worth it to help keep your tradition alive.
(ドライブスルーで妙な目で見られたが、お前たちの習慣を守る手伝いになるなら、それだけの価値はあった。)
Modern Family Season10 Episode1 (I Love a Parade)

アップルパイは、as American as apple pie(アップルパイのようにアメリカ的な)という慣用句があるほど、アメリカらしさの象徴として語られることが多い菓子です。グロリアとマニーは、毎年この日にアップルパイを分け合い、花火を見るのが習慣だとジェイは話しています。keep ~ alive は「〜を絶やさずに続ける」で、家族ごとの祝い方を大切にする気持ちが伝わってきます。

まとめ|独立記念日の行事から見える英語

the Fourth of July の過ごし方、パレードの grand marshal、hot-dog-eating contest、そしてアップルパイの習慣を見てきました。行事の英語を知ると、劇中の会話の背景が立体的に見えてきます。

祝い方は地域や家庭によってさまざまです。『モダンファミリー』の一家の夏の一日を観ながら、その違いを味わってみるのも一つの楽しみ方です。

同じ回のほかのコラムでは、失敗を怖がる息子を励ます英語や、「ピンときた」ときの英語も取り上げています。

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