「put one’s butt on the line」の意味と使い方|『モダンファミリー』S10E01で学ぶ英会話

「put one's butt on the line」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

うまくいくかどうか分からず、怖さもあるのに、それでも自分から前に出てみたくなる場面があります。

そんなときの気持ちを表す「put one’s butt on the line」を、『モダンファミリー』シーズン10第1話の後半、早食い大会を前に気持ちを語るフィルと、大学への不安を返すルークのやり取りから、一緒に確かめていきましょう。

目次

「put one’s butt on the line」の意味とニュアンス

put one’s butt on the line
意味:(自分の立場や身を危険にさらして)体を張る、リスクを負う

put one’s butt on the line は、自分が損をするかもしれない危うい立場に身を置いて、何かに挑む姿勢を表す口語表現です。butt は「お尻」を意味するくだけた語で、line は「境界線」や「勝負の線」のイメージです。自分の体を線の上に置くように、逃げ場のない位置に立つ様子が、そのまま意味になっています。

見出しの one’s は、主語に合わせて my、his、her、our などに変わります。さらに、主語が複数なら butts と複数形にするのが自然です。劇中のフィルは putting our butts on the line と、動名詞の形で our と butts を使っています。「二人とも体を張る」という意味を、our butts の一語で表した形です。

使う場面は、仕事で責任を引き受けて意見を通すとき、仲間のために危険を引き受けるとき、挑戦して失敗のリスクを取るときなどです。誰かのために身を投げ出す場面にも、自分の評判や立場を賭ける場面にも使えます。

【ここがポイント!】

  • put one’s butt on the line の核は、逃げ場のない線の上に自分の身を置く動き
  • one’s は主語に合わせて変わり、複数の人なら butts と複数形になる表現
  • butt を使う分だけ、くだけた口語として響く一言

『モダンファミリー』S10E01のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

早食い大会をめぐって、フィルがルークに話しかける場面です。フィルが二人で体を張る気持ちよさを語ると、ルークは大学の話は別だと返し、会話は短大への不安へと移っていきます。putting our butts on the line が二人の間でどう受け止められるかが、この場面の見どころです。

Phil: Scary, sure, but it does feel good putting our butts on the line. You lose 100% of the hot-dog-eating contests you don’t enter.
(そりゃ怖いけど、俺たちが体を張るのは気持ちがいいもんだ。出ない早食い大会は100%負けるんだからな。)

Luke: Dad, I know what your bumper sticker is, and I know what you’re trying to do here. But college is different. I mean, you screw up at community college, you’re out of options.
(父さん、父さんのバンパーステッカーに何て書いてあるかは分かってるし、ここで何をしようとしてるのかも分かってる。でも大学は違うんだ。短大でしくじったら、もう選択肢がなくなるんだよ。)

Phil: You’re not gonna screw it up.
(しくじったりしないさ。)

Luke: I’ve messed up a lot of things in my life. I’m scared I’ll do it again.
(僕は今までの人生で、いろんなことをしくじってきた。また同じことをするのが怖いんだ。)

Modern Family Season10 Episode1 (I Love a Parade)

シーン解説と心理考察

フィルの言い方には、フレーズの使い方の面白さが出ています。put one’s butt on the line は本来、危うい立場に身を置くという重い意味を持つ表現ですが、フィルは「怖い、でも気持ちがいい」と、スリルを楽しむ調子で口にしています。続く「出ない大会は100%負ける」という言葉も、挑戦する側に立つことの価値を押し出すものです。

ルークは、フィルが何をしようとしているかは分かっていると前置きしたうえで、「でも大学は違う」と切り返します。短大でしくじれば選択肢がなくなる、という言葉からは、ルークにとっての「危険」が、大会とは重さの違う現実のものであることが伝わってきます。

フィルが「しくじったりしないさ」と短く返すと、ルークはこれまで何度もしくじってきたことを挙げ、同じことをまた繰り返すのが怖いと打ち明けます。同じ「しくじるかもしれない」という状況でも、フィルは挑戦の楽しさを、ルークは失敗の怖さを見ています。二人の見ている側面のずれが、このやり取りの軸になっています。

フィルの発言は Scary, sure, but と始まっていて、怖さをいったん認めてから、but で前向きな評価に進む組み立てです。「怖い、でも」と譲歩を先に置くことで、体を張ることの気持ちよさが、怖さを踏まえたうえでの感想として響きます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

勝負の分かれ目になる一本の線を、床に引いてみましょう。その線の上に自分のお尻をどんと乗せて、一歩も動かずに構えている姿を思い浮かべてみてください。

前にも後ろにも逃げ場がなく、結果がどちらに転んでも自分が引き受けることになります。この「線の上に身を置く」動きが、「体を張る」「リスクを負う」という意味につながります。

フィルは、その線の上に二人で並んで立つ絵を、気持ちのいいものとして語りました。一方でルークの頭にあったのは、線の向こう側にある短大の話です。同じ線を、前向きに見る人と、足がすくむ人がいる。そんな対比と一緒に覚えておくと、意味も形も一度に思い出せます。体を張る場面を見かけたら、線の上に立つ人の絵を重ねてみてください。

例文で覚える「put one’s butt on the line」

仲間をかばう場面、恩返しの理由を話す場面、職場の空気を説明する場面の3つで、使い方を確かめてみましょう。

She put her butt on the line to defend her team.
(彼女はチームを守るために体を張った。)
自分の立場を賭けて仲間をかばった人を説明する場面です。her は主語の she に合わせた形で、劇中の our と同じ位置に入っています。

A: Why are you doing this for him?
B: Because he put his butt on the line for me once.
(A:どうして彼のためにそこまでするの?)
(B:前に彼が私のために体を張ってくれたからだよ。)
恩返しの理由を打ち明ける会話です。for me を足すと、誰のために体を張ったのかがはっきりします。

Nobody wants to put their butt on the line when the boss is angry.
(上司が怒っているときに、誰も矢面に立ちたがらない。)
職場で誰も発言したがらない空気を説明する場面です。Nobody と組み合わせると、危うい立場を避ける人たちの様子が伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

put one’s neck on the line
(自分の身を危険にさらす、責任を負う)
neck を使った言い方も同じ意味で、butt に比べると少し落ち着いた響きがあります。butt を使うと、よりくだけた口語になります。

stick one’s neck out
(あえて危険を冒す、自分から進んで責任を取る)
stick one’s neck out は、自分から前へ出てリスクを取る動きに重点があります。put one’s butt on the line は、危うい立場に身を置いている状態に重点があります。

take a risk
(リスクを冒す)
take a risk は、あらゆる場面で使える一般的な言い方です。put one’s butt on the line は、自分の立場や評判が賭かっている感じが強くなります。

Note|くだけた口語の響きを持つ put one’s butt on the line

同じ「体を張る」という意味でも、どの語を使うかで言葉の響きは変わります。put one’s butt on the line を、近い言い方と並べて確認しておきます。

butt は「お尻」を指すくだけた語で、この形は友人同士の会話や気心の知れた仲間うちで使いやすい口語です。put one’s neck on the line のように neck を使う言い方は同じ意味で、butt よりは落ち着いた響きになります。さらに、会議や文書のような改まった場では、take a risk(リスクを取る)や take responsibility(責任を負う)のように、中立的な言い方に置き換えられます。意味は近くても、場面に合わせて語を選ぶ余地があります。

もう一つ押さえておきたいのが形の変化です。見出しの one’s は、I なら my、they なら their と、主語に合わせて入れ替わります。複数の人が同じ体を張る場合は、劇中のように our butts と複数形にします。

フィルの putting our butts on the line は、仲間うちの軽口に近い調子で、身を賭ける挑戦を語ったものです。くだけた語を選んだ分だけ、重さより勢いが前に出ています。

line の部分も、on the line のように「線の上に」と置く形が決まっています。on の代わりに別の前置詞を入れると形が崩れるため、put one’s butt on the line と一続きで覚えておくと安心です。

まとめ|怖さの中で体を張る父と、足がすくむ息子

put one’s butt on the line は、自分の立場や身を危うい位置に置いて、リスクを引き受ける姿勢を表す口語表現です。主語に合わせて one’s を変え、複数の人が体を張るなら butts と複数形にします。

仕事で責任を負うとき、仲間のために危険を引き受けるとき、挑戦して失敗の可能性を取るときなど、覚悟の場面で使えます。くだけた響きがあるため、友人同士や気心の知れた相手との会話に向いています。

フィルにとっての体を張る挑戦と、ルークにとっての短大の不安は、同じ線の上に置かれた別々の重さでした。挑戦する側と足がすくむ側、その両方の顔を思い浮かべると、この一言の重さが見えてきます。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「put one's butt on the line」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

put one's butt on the line

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次