「go jump in a lake」に見る、仲直りを申し出るときの英語表現|『モダンファミリー』S01E05で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「go jump in a lake」に見る、仲直りを申し出るときの英語表現|『モダンファミリー』S01E05で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』のシーズン1、第5話では、クレアとグロリアの間にできたわだかまりを解こうとする場面が描かれます。今回は、その仲直りのやり取りに出てくる、謝罪の強さを重ねて表す言い方と、決まり文句と字義どおりの意味がすれ違う言い方の二つを取り上げます。

謝る側と、それを受け止める側のやり取りから、仲直りにまつわる英語表現の重ね方を見ていきましょう。

目次

“I am really, really sorry” ― really を重ねて謝る言い方

クレアはグロリアに対して、「本当に、本当にごめんなさい」と謝罪の言葉を口にする場面があります。ここで使われているのが、really を二回重ねる言い方です。

really を一回だけ使うよりも、繰り返すことで謝罪の強さがはっきりと伝わります。日本語で「本当に、本当にごめんなさい」と重ねて言うときの響きに近く、単純な繰り返しでも気持ちの強さを表せる分かりやすい言い方です。この謝罪をきっかけに、グロリアとのやり取りが続いていきます。

really を重ねる言い方は、I’m sorry 以外の場面でも使えます。感謝や驚きを強調したいときにも同じ形が使われます。

A: Thank you so much for helping me today.
(今日は本当に助かったよ、ありがとう。)

B: I am really, really happy I could help.
(私も本当に、本当に力になれて嬉しいわ。)

really を単に一度使うよりも二度重ねるほうが、感情の強さがより率直に伝わります。文法的には難しくない分、気持ちの温度をそのまま言葉に乗せたいときに取り入れやすい言い方です。この率直さが、後に続くグロリアとのやり取りの糸口になっています。

“go jump in a lake” ― 決まり文句だと思ったら、字義どおりだった

グロリアはクレアに対して、下の階で恥をかかされたことへの不満を伝えます。クレアが「どうすればいいの?」と尋ねると、グロリアは思いがけない提案を返します。

Gloria: You embarrassed me in front of everyone downstairs. What, I’m supposed just to forget about it?
(あなたは、下にいたみんなの前で私に恥をかかせたのよ。それを、私にただ忘れろって言うの?)

Claire: What do you want me to do? Just embarrass myself so we’re even?
(じゃあ、どうしろって言うの? 私も恥をかけばそれでチャラになるの?)

Gloria: Go jump in the pool.
(プールに飛び込んで。)

Claire: You mean “go jump in a lake,” right?
(それって、”go jump in a lake”って意味よね?)

Gloria: Go jump in the pool with your clothes. Then I know you’re sorry.
(服を着たままプールに飛び込んで。そうすれば、あなたが本当に悪いと思ってるって分かるから。)

Modern Family Season1 Episode5 (Coal Digger)

go jump in a lake は、「消えろ」「放っておいてくれ」といった意味で使われる決まり文句です。グロリアの “Go jump in the pool.” を聞いたクレアは、この決まり文句だと思い、聞き返します。ところがグロリアは、慣用句としてではなく、文字どおりプールに服のまま飛び込んでほしいという意味で言っていることを重ねて伝えます。決まり文句だと思って受け取った言葉が、実は字義どおりの意味だったという、ずれそのものがこの場面の面白さになっています。

このあとクレアが実際にプールに近づき、グロリアが「私は止めないわよ」と応じるやり取りを経て、最終的にグロリアは短く仲直りの言葉を告げます。決まり文句と字義どおりの意味の間で揺れ動いたやり取りの先に、率直な許しの言葉が置かれている構成が見どころです。

go jump in a lake は、go jump off a bridge や take a hike のように、相手を突き放すときに使われる決まり文句の仲間です。いずれも「いなくなって」「放っておいて」という突き放しの気持ちを、直接的な言い方を避けて表現しています。強い言葉を避けながらも、うんざりした気持ちを伝えられるのがこの手の慣用句の特徴です。

このタイプの決まり文句は、文字どおりの意味と慣用句としての意味が両方成立する形が多く、今回のグロリアとクレアのようにすれ違いのきっかけにもなります。

A: If you don’t like it, go jump in a lake.
(気に入らないなら、消えてくれていいわよ。)

B: Wait, are you being serious or just annoyed?
(え、それ本気? それとも単に呆れてるだけ?)

このように、突き放す決まり文句は口調や場面次第で本気度合いが変わります。グロリアが「文字どおりプールに飛び込んで」と重ねて伝えたのも、決まり文句のまま流されず、自分の要求をはっきりさせるための言い直しだと捉えられます。

まとめ|謝罪と仲直りの言葉の重ね方

really, really sorry のように言葉を重ねて謝罪の強さを表す言い方と、go jump in a lake という決まり文句が字義どおりの意味とすれ違う場面は、どちらも仲直りに至るまでの会話の起伏をよく表しています。同じ言葉でも、慣用句として受け取るか、文字どおりに受け取るかで場面の展開が変わってくることが分かります。

言葉の意味が一通りではないという気づきは、海外ドラマのやり取りを追いかける楽しみのひとつです。次回も『モダンファミリー』と一緒に英語表現を見ていきましょう。

同じエピソードの他のコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面全体の英語がより立体的に見えてきます。

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