「get something out of the way」の意味と使い方|『モダンファミリー』S04E08で学ぶ英会話

「get something out of the way」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

気になることが一つ残っていると、ほかのことを楽しもうとしても落ち着かず、先に済ませてしまいたくなった経験はありませんか。

そんな気持ちにぴったりの「get something out of the way」を、『モダンファミリー』シーズン4第8話の終盤、フィルが短い言葉を続けざまに並べていくシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「get something out of the way」の意味とニュアンス

get something out of the way
意味:〜を先に片づける、済ませて邪魔にならないようにする

get something out of the wayは、気になっていること、あとの妨げになりそうなことを、先に済ませてしまうことを表す言い方です。out of the wayは「通り道から外れた場所」を表し、get + 目的語 + out of the wayで、「それを通り道から外れた場所へ移す」、つまり「先に片づけて邪魔にならないようにする」という意味になります。

直訳は「〜を道からどけておく」です。道をふさいでいる荷物を脇にどけると先へ進みやすくなる、という映像が、そのまま「済ませておいてあとを楽にする」という意味につながっています。物理的な物を動かすときにも使えますが、書類、電話、話し合い、試験のような用事や課題を先に済ませる場面で使われる形が中心です。

似た言い方に比べると、この表現は「順番の先行」に重点があります。あとに控えている予定や時間を気楽に過ごすために、いま先に済ませておく、という含みがあり、気が重いかどうかは問いません。「先に」「あとの妨げをなくす」という2つの要素が、意味の芯になっています。

【ここがポイント!】

  • 「get something out of the way」の核は、通り道から用事をどけて、あとを楽にするイメージ
  • get + 目的語 + out of the wayの形で、「〜を先に済ませる」と順番の先行を表す表現
  • 目的語を間に入れないGet out of the way!は「どいて」という別の意味になるのがコツ

『モダンファミリー』S04E08のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

フィルがデイブに向けて話している場面です。フィルは「際どい」「アウトオブバウンズ(場外)」「タイム」と短い言葉を続けたあと、「これを片づけないと落ち着けない」と言い、続けて「食洗機だ。」と口にします。短い発言が続く流れと、その中に出てくるフレーズに注目です。

Phil: That’s close.
(今のは際どいな。)

Phil: Guy was an inch out of bounds.
(あの男、1インチだけアウトオブバウンズだったぞ。)

Phil: Time-out.
(タイム。)

Phil: You know what? I’m not gonna be able to relax until I get this out of the way.
(なあ、これを片づけないと、落ち着けそうにないんだ。)

Phil: Dishwasher.
(食洗機だ。)

Phil: Pretty cool, huh?
(すごいだろ?)

Modern Family Season4 Episode8 (Mistery Date)

シーン解説と心理考察

この場面のフィルの発言は、どれも短く区切られています。「今のは際どいな」「1インチだけアウトオブバウンズ(場外)だった」「タイム」と、状況に反応する言葉を立て続けに並べる様子から、フィルが目の前の何かに気を取られていることが伝わってきます。

その流れの中で、フィルは「なあ」と切り出し、「これを片づけないと、落ち着けそうにない」と言います。ここで使われているのがget this out of the wayです。「これ」が何を指すのかは、言葉にされていませんが、何かを先に済ませてしまいたい、という気持ちが、この一言にはっきり表れています。

この回の冒頭で、フィルは家をiPadにつなぐ作業をすでに終えたと話しています。

続けてフィルは「食洗機だ。」と一言だけ口にし、「すごいだろ?」と同意を求めます。「落ち着けそうにない」と言ったあとに短い言葉が続き、話が次へ進んでいく勢いが伝わってきます。

「〜するまで落ち着けない」という言い方は、頭の中に残った心配事が、ほかのことに集中する妨げになっている状態を表します。フィルの一連の発言は、その落ち着かなさから、先に片づけたいという気持ちへ移っていく流れとして並んでいます。短い言葉を積み重ねる言い方が、話し手の勢いを表している場面です。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

道をふさいでいる荷物を、脇へどけると、先へ進みやすくなります。同じように、先に済ませたい用事を「道の外に出しておく」イメージで、get + 用事 + out of the wayを覚えてみましょう。

フィルの言葉では、「落ち着けそうにない」という気持ちが、「これを片づける」ことで解消される、という流れになっています。片づける前は気持ちが引っかかっていて、片づけたあとは楽になる、という前後の差が、out of the wayの映像と重なります。

語順にも注意が必要です。get + 目的語 + out of the wayは「〜を先に済ませる」ですが、目的語のないGet out of the way!は「どいて」という別の意味になります。目的語が間に入るかどうかで意味が変わることを、一緒に覚えておくと、取り違えを防げます。

例文で覚える「get something out of the way」

get something out of the wayは、面倒な用事や先に済ませたい課題を話す場面で使えます。3つの例文で確認していきましょう。

Let’s get the boring paperwork out of the way first, and then we can relax.
(面倒な書類は先に片づけて、それからゆっくりしましょう。)
作業の順番を同僚に提案するビジネスの場面です。and then …を続けると、先に済ませたあとの楽な時間まで見通せます。

I want to get this phone call out of the way before lunch.
(お昼の前に、この電話を済ませてしまいたいんだ。)
昼休み前に用事を終えたい日常の場面です。before lunchのように期限を添えると、先に済ませたい気持ちが具体的になります。

A: Should we talk about the budget now?
B: Yes, let’s get it out of the way.
(A:予算の話、今しようか?)
(B:うん、先に済ませてしまおう。)
会議で議題の順番を決める往復会話です。目的語がitなので、get it out of the wayと、itが間に入る形になります。

あわせて覚えたい関連表現

get it over with
(さっさと済ませてしまう)
get it over withは、気が重いことを早く終わらせるという意味が強い言い方です。get something out of the wayは、気が重いかどうかに関係なく、あとの妨げをなくすために先に済ませる意味で使えます。

take care of
(片づける、対処する)
take care ofは、中立的で幅広く使える言い方で、「先に」という順番の含みはありません。get something out of the wayは、順番の先行を強調します。

knock something out
(手早く仕上げる)
knock something outはくだけた言い方で、素早く終わらせるスピード感が中心です。get something out of the wayは、あとに控える予定の邪魔を減らす目的が前に出ます。

Note|get + 目的語 + out of the way と Get out of the way! の語順の違い

フィルの台詞にあるget this out of the wayは、目的語のthisが間に入った形です。同じ単語が並んでいても、目的語があるかないかで意味が変わる、この語順の違いを整理してみましょう。

目的語が間に入る形は、get + 目的語 + out of the wayで、「〜を先に済ませる」「〜をどけておく」という意味です。this、it、the paperworkのような目的語が、getとout of the wayの間に置かれます。目的語をどけるという動作なので、済ませる対象が何であるかが、文の中に明示されます。それに対して、目的語のないGet out of the way!は、「どいて」「道をあけて」という命令です。こちらは、相手自身に向かって、通り道から離れるよう求める言い方で、片づける対象は文に出てきません。

もうひとつ、フィルの台詞にはuntilを使った形も含まれています。I’m not gonna be able to relax until I get this out of the way.では、untilのあとで、未来の内容なのに現在形のgetが使われています。「〜するまで」という時を表す節では、未来のことを現在形で表すのが決まりで、これは英語の文法上の基本です。

たとえば、I can’t relax until I get the report out of the way.と言えば、「報告書を先に片づけるまで、落ち着けない」という意味になります。語順と時制を押さえておくと、フィルの台詞のような形を、自分の言葉に置き換えて使えます。

まとめ|先に片づけて、あとの時間を楽にする一言

get something out of the wayは、気になっていることや用事を、先に済ませてあとの妨げをなくすことを表す表現です。get + 目的語 + out of the wayの形で、順番の先行に重点があります。

面倒な書類を先に片づけるときにも、会議の議題を先に決めるときにも、同じ形が使えます。get it over withやtake care ofと並べて、気の重さの有無や順番の含みで使い分けることもできます。

フィルが短い言葉を立て続けに並べ、「これを片づけないと落ち着けそうにない」と切り出す場面は、落ち着かなさが先に済ませたいという気持ちに変わる様子を、ひと言に凝縮していました。

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