「have every right to do something」の意味と使い方|『モダンファミリー』S07E22で学ぶ英会話

「have every right to do something」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

誰かが腹を立てているとき、その気持ちを頭から否定せず、「そう感じるのはもっともだ」と受け止めたくなる場面があります。自分に非があるときは、なおさらです。

そんな場面にぴったりの「have every right to do something」を、『モダンファミリー』シーズン7第22話の後半、キャメロンがミッチェルに返す一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「have every right to do something」の意味とニュアンス

have every right to do something
意味:〜するのは当然だ、〜する十分な権利がある

have every right to do something は、ある行動や感情を「そうして当然だ」と認める表現です。right は「権利」、every は「あらゆる」で、直訳すると「〜するあらゆる権利を持っている」になります。every が付くことで、「権利が十分にある」「疑いの余地がない」と強める働きをします。

形は、have every right のあとに to + 動詞の原形を置きます。見出しの do something の部分には、You have every right to complain.(文句を言うのは当然だ)のように、動作を表す動詞が入ります。ドラマの台詞では、You both have every right to be upset with me. となっていて、to のあとに be upset with me という状態を表す言い方が続いています。「怒っているのは当然だ」という意味です。

日本語にするときは、「〜して当然だ」「〜するのも無理はない」「〜する十分な権利がある」が合います。相手の気持ちを認めるときにも、自分の主張を正当化するときにも使える表現です。「怒る権利がある」と直訳すると、法律の話のように響くので、場面に合わせて「当然」の側へ寄せて訳します。

【ここがポイント!】

  • 「have every right to do something」の核は、行動や感情を「そうして当然だ」と認めること
  • have every right のあとに to + 動詞の原形が続き、状態を表す be upset などにもつながる
  • 「権利がある」と直訳せず、「〜して当然だ」「〜するのも無理はない」と訳す

『モダンファミリー』S07E22のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

キャメロンは夏のあいだ、ミズーリでフットボールチームの仕事に就くことになっています。ミッチェルとキャメロンは夫婦で、その出発に向けたやりとりです。

ミッチェルが不満を口にしたあと、キャメロンが応じる流れの中で、have every right to が出てきます。二人の会話は、空港までどう行くかという話へと進んでいきます。

Mitchell: I thought we were gonna wait until she was older. Did I have to put that in writing, too? Can I sue him? I want to sue him.
(あの子がもう少し大きくなるまで待つんだと思ってたよ。それも文書にしておかなきゃいけなかったのかな? 彼を訴えられないかな。訴えたいよ。)

Cameron: You both have every right to be upset with me. And maybe a few weeks away from me will do some good. I’m just gonna get a cab to the airport.
(二人とも、僕に腹を立てて当然だよ。それに、数週間僕と離れているのは、いい効果があるかもしれない。空港までは、タクシーで行くよ。)

Mitchell: Don’t be crazy. We’ll drive you.
(ばかなこと言うなよ。僕たちが車で送るよ。)

Cameron: No, I don’t think I can handle a public emotional goodbye!
(いや、人前で感情的なお別れをするのは、僕には無理だと思う!)

Modern Family Season7 Episode22 (Double Click)

シーン解説と心理考察

ミッチェルの I thought we were gonna wait until she was older. は、「あの子がもう少し大きくなるまで待つんだと思っていた」という意味です。gonna は going to を縮めた口語の形で、thought が過去形なので、あとの were gonna と was older も過去の形にそろっています。続く Did I have to put that in writing, too? は、put 〜 in writing(〜を文書にする)に、too(それも)を添えた問いかけです。待つという取り決めを、文書にまでしておく必要があったのか、と投げかける形になっています。Can I sue him? の sue は「〜を訴える」にあたる動詞で、I want to sue him. と重ねて、訴えたいとまで言葉にしています。

キャメロンは、You both have every right to be upset with me. と、二人が腹を立てるのは当然だと認めます。You both は「二人とも」で、both が you の中身を二人に絞っています。be upset with 〜 は「〜に腹を立てている」の形です。ここで have every right to を使うと、「怒る理由は十分にある」と相手の気持ちをはっきり認める響きになります。

続けて、And maybe a few weeks away from me will do some good. と言います。a few weeks away from me が主語で、「数週間僕と離れていること」が、いくらか役に立つかもしれないという意味です。do some good は「いくらか役に立つ」にあたる句です。I’m just gonna get a cab to the airport. の get a cab は「タクシーを拾う」で、just が「ただ〜するだけ」と話を小さくまとめています。

ミッチェルは Don’t be crazy. と返します。Don’t be + 形容詞の否定命令で、「ばかなことを言うな」の意味です。We’ll drive you. の drive は、人を目的語にして「車で送る」を表します。

キャメロンは No と短く断り、I don’t think I can handle a public emotional goodbye! と続けます。I don’t think I can … は「〜できないと思う」という形で、handle は「うまく対処する」「耐える」にあたる動詞です。人前での感情的な別れは自分には無理だと思う、というのが、車での見送りを断る理由として語られています。

腹を立てて当然だと認める言葉と、車で送ると申し出る言葉。夫婦のやりとりの中で、have every right to が相手の気持ちを受け止める一言として働いています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

出発点は、right を「持っている札」、every を「全部そろっている」と見立てることです。手札を何枚めくっても、どれも「そうしていい」と書いてある状態です。そこから、「そうして当然だ」という意味につながります。

キャメロンの You both have every right to be upset with me. も、二人の手元にある札がすべて「怒っていい」と書かれている、と認める言い方でした。相手の怒りを否定せずに、まず当然のものとして受け止める一言です。

例文で覚える「have every right to do something」

have every right to do something を、3つの例文で確認していきましょう。

You have every right to complain about the noise.
(その騒音に文句を言うのは当然だよ。)
近所の騒音に悩む人への共感です。to のあとに complain about 〜 という動作が続く、基本の形になっています。

She had every right to be angry after he lied to her.
(彼にうそをつかれたのだから、彼女が怒るのも当然だった。)
友人の怒りを理解する場面です。had と過去形にすると、過去の出来事に対して「当然だった」と述べられます。ドラマの台詞と同じ be + 形容詞が、to のあとに続いています。

A: Should I ask my boss for a day off?
B: Of course. You have every right to take one.
(A:上司に休みを一日お願いしてもいいかな?)
(B:もちろん。取る権利は十分にあるよ。)
遠慮している同僚を励ます会話です。take one の one は a day off を受けていて、「休みを取る」ことが認められた権利だと伝えています。

あわせて覚えたい関連表現

be entitled to
(〜する資格がある、〜を受け取る権利がある)
be entitled to は、法律や規則で認められた資格や権利を指す、やや硬い表現です。have every right to は、気持ちや行動を「当然だ」と認める言い方でも使えます。

have a right to
(〜する権利がある)
have a right to は、事実としての権利を述べます。every が入る have every right to は、「十分に」「当然に」と強調する言い方です。

be within one’s rights
(権利の範囲内である)
be within one’s rights は、その行動が正当な範囲に収まっていると冷静に述べる言い方です。have every right to は、そうして当然だという気持ちを強く出します。

Note|「権利がある」と直訳すると堅くなる、have every right to の「当然だ」という意味

have every right to を単語ごとに訳すと、「〜するあらゆる権利を持っている」になります。right には「権利」という意味があり、every には「あらゆる」という意味があるので、構成語だけを見れば、この訳は文法的に誤りではありません。

ただ、日本語で「怒る権利がある」「腹を立てるあらゆる権利を持っている」と訳すと、法律や契約の話のように堅く響きます。ドラマのように、家族や身近な人との会話で使われる場面では、「怒って当然だ」「怒るのも無理はない」のほうが、台詞の温度に合います。

見方を変えると、この表現は「権利」という比喩で、「そう感じる理由が十分にある」ことを言っています。right の「正当な立場」という意味と、every の「十分に」という強調が合わさって、「そうして当然」という意味のまとまりになっています。

キャメロンの You both have every right to be upset with me. も、「二人とも、僕に腹を立てるあらゆる権利を持っている」ではなく、「僕に腹を立てて当然だよ」と訳すのが自然です。権利という語を訳に残すか、「当然」へ寄せるか。場面が日常会話なら、後者が合います。

まとめ|「怒って当然」と受け止める言い方

have every right to do something は、ある行動や感情を「そうして当然だ」と認める表現です。to のあとに動詞の原形が続き、be upset のような状態を表す言い方にもつながります。

キャメロンは、二人が腹を立てるのは当然だと認めたうえで、空港までは自分で行くと話しました。相手の気持ちを否定せず、まず受け止める。その姿勢を言葉にしたのが、have every right to でした。

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