「out in the open」の意味と使い方|『モダンファミリー』S08E17で学ぶ英会話

「out in the open」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

隠していたことを打ち明けたあとの、肩の荷が下りたような感覚。その感覚を、英語は「開けた場所に出ている」という形で言い表します。

その表現である「out in the open」を、『モダンファミリー』シーズン8第17話の後半、ミッチェルとキャメロンが言葉を交わす場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「out in the open」の意味とニュアンス

out in the open
意味:隠さずに公になって、すべて明らかになって

out in the open は、隠れていたものが人目に触れる状態にあることを表す表現です。the open は「開けた場所、野外」を指す名詞で、in the open なら「開けた場所で」です。そこに out が加わると、「外に出ている」という感覚が強まり、隠れているのではなく、誰からも見える状態にある、という意味になります。

文字どおりには、屋外の開けた場所にいることを言えます。そこから広がって、秘密や問題が隠されずに表に出ている状態を言う意味になります。ドラマの台詞は後者の意味で、have everything out in the open と、「すべてが隠されずにある」状態を言っています。

動詞との組み合わせは、have、get、bring のように、秘密や問題を扱う動詞が中心です。目的語は動詞と out の間に置き、have it out in the open、get everything out in the open のように言います。

訳語には、「隠さずに」「オープンになって」「すべて明らかになって」のように、隠れていない状態が伝わる言い方を選びます。「表沙汰になる」と訳すと、悪いことが明るみに出たという響きが強くなるので、台詞のように気楽な場面では合いません。

【ここがポイント!】

  • 「out in the open」の核は、隠れていたものが人目に触れる状態にあること
  • have + 物 + out in the open で、すべて隠さずにある状態を言い表せる
  • 屋外の開けた場所という、文字どおりの意味もある

『モダンファミリー』S08E17のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ミッチェルとキャメロンが、隠し事を打ち明けた気楽さを語り合う場面です。ミッチェルが「やっとあの隠し事から解放された」と言い、キャメロンが「何もかも隠さずにいられるのはいい」と同意します。ところがそのあと、二人は続けて、それぞれ別の打ち明け話を口にします。「out in the open」は、キャメロンの同意のひと言で使われています。

Cameron: So, this is a real Vanderkoff.
(じゃあ、これは本物のヴァンダーコフなんだね。)

Mitchell: Yeah, yeah. It feels good to finally be free of that secret.
(ああ、そうだよ。やっとあの隠し事から解放されて、いい気分だ。)

Cameron: Yeah, it’s just great to have everything out in the open.
(うん、何もかも隠さずにいられるって、本当にいいよね。)

Mitchell: Yeah. That expensive painting you bought me over there, I moved it to cover up a hole I made in the wall.
(ああ。あそこにある、君が僕に買ってくれた高い絵のことだけど、壁に開けちゃった穴を隠すために動かしたんだ。)

Cameron: I only paid 25 cents for that painting at a garage sale, and I used the rest of the money on shoes.
(あの絵、ガレージセールで25セントしか払ってないんだ。残りのお金は靴に使っちゃった。)

Modern Family Season8 Episode17 (Pig Moon Rising)

シーン解説と心理考察

会話は、キャメロンの So, this is a real Vanderkoff. から始まります。So, は、ここまでの流れをまとめて確かめるときに置く言葉で、real は「本物の」です。Vanderkoff(ヴァンダーコフ)は固有名で、a real のあとに置かれて、this の呼び名になっています。

ミッチェルは、It feels good to finally be free of that secret. と答えます。feel good to + 動詞は「〜するといい気分だ」、finally は「やっと」、be free of は「〜から解放されている」という意味です。that secret は、ここでは中身を言わない「あの隠し事」です。

続くキャメロンの台詞が、このフレーズが入っている一文です。it’s just great to + 動詞の形で、「〜できて本当にいい」という気持ちを表し、just が great を強めています。have everything out in the open の have は、「〜の状態に保っている」という意味で、everything は「すべて」です。ミッチェルの「解放された」という気分に、「隠すものが何もない状態はいい」と同意する台詞で、字義どおりの賛同です。

ところが、そのあとの運びが続きます。ミッチェルは、That expensive painting you bought me over there と、キャメロンが買ってくれた高い絵の話を切り出します。you bought me は、buy + 人 + 物の形で、painting を後ろから説明しています。over there は「あそこにある」で、話題の絵のありかを指し示しています。I moved it to cover up a hole I made in the wall の to cover up は目的を表す不定詞で、「壁に開けた穴を隠すために動かした」という意味になります。a hole I made は、「私が開けた穴」という後ろからの説明です。

それを受けたキャメロンは、I only paid 25 cents for that painting at a garage sale と明かします。only は「たった」、at a garage sale は「ガレージセールで」です。and I used the rest of the money on shoes は、「残りのお金は靴に使った」という意味で、on は使い道を示す前置詞です。ミッチェルが高い絵と呼んだものを、キャメロンは25セントで買ったと言っています。

「何もかも隠さずにいられる」と言ったすぐあとで、二人は別々の打ち明け話を続けます。out in the open が示す「隠すものがない状態」のあとに、さらに新しい話が出てくる、という運びの会話です。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

物置の奥に隠れていたものが、扉が開いて、明るい外の場所に運び出される。その様子を、out、in、the open の順に重ねてみます。out は「外へ」、the open は「開けた場所」で、そこに出ていれば、誰からも見えます。

キャメロンの台詞で言えば、have everything out in the open は、「すべてを、外の見える場所に出した状態にしてある」という形です。隠していたことが何もない、という晴れやかな気分が、この形に乗っています。

口に出すときは、have + 物 + out in the open を一息で言い、物の部分に everything、it、the problem と入れ替えていきます。動詞と out のあいだに物が入る語順は、声に出して繰り返すと、口が覚えてくれます。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「out in the open」

話し合いの呼びかけから野外の風景まで、意味の幅を確かめる3つの例文です。

Let’s get everything out in the open and talk honestly.
(すべて隠さずに出して、正直に話そう。)
話し合いを切り出す場面です。get を使うと、隠れていたものを表に出す動きが前に出ます。

A: Do you feel better now?
B: Yes, it’s good to have it all out in the open.
(A:もう気持ちは楽になった?)
(B:うん、全部オープンになってよかったよ。)
打ち明けたあとの安心を話す場面です。ドラマの台詞と同じ have を使っているので、隠すものがない状態を言っています。

The deer stood out in the open, completely still.
(鹿は開けた場所に、完全に動かずに立っていた。)
文字どおりの意味で使う場面です。秘密の話ではなく、屋外の開けた場所にいる、という意味になります。

あわせて覚えたい関連表現

come clean
(すべて白状する、本当のことを打ち明ける)
come clean は、隠していたことを打ち明ける人の行動を表す動詞表現です。out in the open は、その結果として物事が隠されていない状態を表します。行動と状態という違いで、並べて覚えられます。

bring something to light
(〜を明るみに出す)
bring something to light は、隠れていた事実を明らかにする動きを表します。out in the open が、すでに表に出ている状態を言えるのに対し、こちらは明らかにする動作に焦点があります。

above board
(公明正大な、隠し事のない)
above board は、取引ややり方が正々堂々としていて、不正がないことを表します。out in the open は隠れていないことだけを表し、正しいかどうかまでは言いません。

Note|動詞を替えると、状態と動作が入れ替わる。have・get・bring と out in the open の組み合わせ

out in the open は、前に置く動詞を替えると、言いたい中身が変わります。状態を言うのか、動作を言うのかが、動詞で決まります。

台詞の have everything out in the open は、状態を言う形です。have は「〜の状態に保っている」という意味で、すべてが隠されずにある状態を表します。打ち明けたあとの安心や、隠し事のない関係を言うときに合います。

get everything out in the open は、動作を言う形です。get は「〜の状態にする」という変化を表し、隠れていたものを表に出す動きになります。Let’s get everything out in the open and talk. のように、話し合いを始める呼びかけに向いています。

bring a problem out in the open は、問題を表に持ち出す動作を言う形です。bring は「持ってくる」という意味で、物を隠れた場所から見える場所へ運ぶ動きを表します。

3つとも、目的語は動詞と out の間に置きます。訳すときは、動詞を見て、状態の話か動作の話かを先に決めます。状態なら「〜がオープンになっている」、動作なら「〜を表に出す」と訳し分けます。

まとめ|隠さずにある状態を、動詞で言い分ける

out in the open は、隠れていたものが人目に触れる状態にあることを表す表現です。文字どおりの屋外の意味もあり、have、get、bring と組み合わせて、状態や動作を言い分けます。

キャメロンは、ミッチェルの「やっと隠し事から解放された」という言葉に、it’s just great to have everything out in the open. と同意しました。そのあとで、ミッチェルは絵のこと、キャメロンはその絵の値段のことを、続けて打ち明けています。

have なら状態、get や bring なら動作、と動詞で言い分けます。打ち明けたあとのほっとした気持ちは、it’s good to have it all out in the open の形にそのまま乗せられます。

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