「send someone mixed signals」の意味と使い方|『モダンファミリー』S02E10で学ぶ英会話

「send someone mixed signals」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

しつけの方針が二人の間でずれていて、どちらの言い分にも一理あるようでモヤモヤした経験はありませんか。

そんな場面で使われるsend someone mixed signalsを、『モダンファミリー』シーズン2第10話の中盤、リリーの噛みつき問題をめぐるミッチェルとキャメロンのやり取りから、一緒に見ていきましょう。

目次

「send someone mixed signals」の意味とニュアンス

send someone mixed signals
意味:人に矛盾したサイン(合図)を送る

send someone mixed signalsは、言動が一貫せず、相手にとってどう受け止めればよいか分からない状態を作ってしまうことを表す表現です。signalsは常に複数形で使われ、矛盾する複数の合図が同時に発せられているイメージを伝えます。一つの言動だけを切り取るのではなく、複数の言動を比べたときに初めて矛盾が浮かび上がる点も、この表現の特徴です。

恋愛関係で相手の気持ちが読めない場面や、しつけや指導方針が一貫していない場面、ビジネスで方針が二転三転する場面など、人と人との間で受け取り方に迷いが生じる状況で幅広く使われます。sendが「送る」という動作を表すとおり、送り手の側に矛盾があることを指摘するニュアンスを持つ点も押さえておきたいポイントです。受け手が戸惑っている理由を、送り手の態度に求める視点を持った表現だと言えます。相手の気持ちを決めつけずに、行動の食い違いだけを指摘できる点も、この表現の使いやすさにつながっています。

【ここがポイント!】

  • 「send someone mixed signals」の核は、複数の矛盾した合図が同時に発せられているイメージ
  • signalsは常に複数形で使い、単数形のsignalは基本的に使わない
  • 誰が(送り手)誰に(受け手)矛盾したサインを送っているかを意識すると理解しやすい

『モダンファミリー』S02E10のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

リリーが他の子に噛みついたことをめぐり、自分が責められているのではと気にするキャメロンに、ミッチェルが本音を切り出します。しつけの方針が定まらないもどかしさが、軽口の応酬を交えながら描かれる場面です。

Cameron: Oh, wow. I have a daughter who bites and a partner who stings.
(へえ、驚いたな。娘は噛みつくし、パートナーは毒舌で刺してくるわけだ。)

— Okay.
(わかったよ。)

Mitchell: Okay, you want to know the truth? Sometimes you send her some mixed signals.
(わかった、本当のことが知りたいのか?時々、君はリリーに矛盾したサインを送ってるんだよ。)

Cameron: I’m gonna bite your feet. I’m gonna bite ‘em right off. Oh, I’m not the one who uses my teeth like a multi-tool.
(君の足に噛みついてやる。丸ごと噛みちぎってやるからな。僕は自分の歯をマルチツールみたいに使う人間じゃないけどね。)

Modern Family Season2 Episode10 (Dance Dance Revelation)

シーン解説と心理考察

リリーが他の子に噛みついたことをめぐり、自分が責められているのではと気にするキャメロンに対し、ミッチェルは「本当のことを知りたいなら」と前置きし、「時々、君はリリーに矛盾したサインを送ってるんだよ」と本音をぶつけます。

しつけの方針が定まらないことへの苛立ちを、遠回しな皮肉ではなくはっきりと言葉にしたミッチェルに対し、キャメロンは「足に噛みついてやる」と冗談めかして応戦します。深刻になりかねない育児方針の対立を、噛みつきの話題に絡めた軽口で受け流す二人のやり取りが、この場面の呼吸を作っています。育児観の違いがユーモアの中に溶け込んでいる点も印象的です。核心を突く一言のあとにすぐ冗談で場を和ませる流れには、深刻になりすぎない二人らしい距離感が表れています。指摘された側がすぐに言い返す掛け合いのテンポからも、日頃からのやり取りの積み重ねがうかがえます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

mixed(混ざった)+signals(信号)で、赤信号と青信号が同時に点灯しているような矛盾した合図をイメージしてみましょう。受け手はどちらに従えばいいか分からず、立ち止まってしまいます。

ミッチェルが「矛盾したサインを送ってるんだよ」と指摘した場面も、キャメロンの態度が状況によって変わり、リリーが戸惑ってしまう様子を言い表したものでした。信号機が同時に赤と青を灯しているイメージと結びつけておくと、態度が読み取りにくい場面でとっさに言葉が浮かんでくるはずです。信号がどちらか一方に定まっていれば、受け手も迷わずに進めるという対比を思い浮かべると、フレーズの意味がより鮮明になります。灯りが交互ではなく同時に点いてしまう様子を思い浮かべると、戸惑いの理由もよりはっきり見えてきます。

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例文で覚える「send someone mixed signals」

態度が読み取りにくい場面で使えるsend someone mixed signalsを、3つの例文で確認していきましょう。

He keeps sending me mixed signals — one day he’s friendly, the next he ignores me.
(彼はずっと矛盾したサインを送ってくる。ある日は親しげなのに、次の日は無視してくる。)
相手の言動に戸惑う場面での一言です。日によって態度が変わる様子がkeeps sendingで表れています。

Parents who send their kids mixed signals about rules often end up confusing them.
(子どもにルールについて矛盾したサインを送る親は、結局子どもを混乱させてしまうことが多い。)
しつけについて語る場面です。方針の一貫性が子どもの理解に直結することを示しています。

A: Is the company hiring or not?
B: Honestly, they’re sending us mixed signals.
(A:あの会社は採用してるの、してないの?)
(B:正直、矛盾したサインばかり送ってくるんだ。)
採用状況について話すビジネスシーンです。会社側の方針が定まらない様子を、短いやり取りの中で率直に伝えています。

あわせて覚えたい関連表現

blow hot and cold
(態度がころころ変わる)
send mixed signalsが「矛盾したサインを送る」という行為そのものを指すのに対し、blow hot and coldは態度や熱量自体が変動することを描写します。

be on the fence
(決めかねている、態度を保留している)
自分の中で迷っている状態を指す表現で、他人に矛盾したサインを送っているかどうかは問いません。

give someone the wrong idea
(相手に誤解を与える)
結果として誤解を生むことに焦点があり、複数の矛盾したサインというニュアンスは薄い表現です。

Note|send mixed signals / blow hot and cold / give someone the wrong idea の違い

「相手を戸惑わせる」という結果は同じでも、この3つの表現が指す中身は少しずつ異なります。

send mixed signalsは、送り手が同時に複数の矛盾した合図を発している状態そのものに焦点を当てた表現です。優しい言葉をかけながら冷たい態度を取るというように、複数の情報が食い違っている様子を指します。一方でblow hot and coldは、時間の経過とともに態度そのものが変動する様子を描く表現です。ある日は熱心で、次の日は素っ気ないというように、温度差そのものが強調されます。give someone the wrong ideaは、原因が矛盾した合図であるかどうかを問わず、結果として相手に誤解が生まれたことに焦点を当てる、より広い意味を持つ表現です。3つを並べてみると、原因の性質(同時の矛盾か、時間差の変動か)と、着目する対象(送り手の行動か、受け手に生まれた結果か)という2つの軸で整理できることが見えてきます。

ミッチェルが指摘した「矛盾したサイン」は、キャメロンの言動が同時に食い違っていることを表すもので、send mixed signalsの典型的な使われ方だと言えます。3つの表現の違いを整理しておくと、状況に応じて最も的確な一言を選べるようになります。何が矛盾しているのか、態度がいつ変わったのか、結果としてどう受け止められたのかを見分けることが、使い分けの手がかりになります。

まとめ|矛盾したサインを、言葉で正す

send someone mixed signalsは、言動が一貫せず、相手を戸惑わせてしまう状態を表す表現です。

恋愛関係からしつけ、ビジネスの場面まで、態度が読み取りにくい状況を語るときに役立ちます。

育児方針をめぐるすれ違いを、ミッチェルが「矛盾したサインを送ってるんだよ」とはっきり言葉にした場面には、遠回しにせず本音を伝えようとする姿勢が表れていました。態度の食い違いを指摘したい場面で、表現の引き出しに加えてみてください。

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