「take a shine to」の意味と使い方|『モダンファミリー』S10E19で学ぶ英会話

「take a shine to」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

初めて会った相手や、初めて入ったお店のことを、なぜか一目で気に入ってしまうことがあります。そんな「ひと目で好きになる」感じを、短く言い表せる表現があります。

その表現「take a shine to」を、『モダンファミリー』シーズン10第19話の前半、前夜の夜遊びを振り返るキャメロンの発言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「take a shine to」の意味とニュアンス

take a shine to
意味:(人や物を)気に入る、好意を持つ

take a shine toは、人や動物、物に対して「なんだか気に入った」という好意を持つことを表す口語表現です。shineは「輝き」、take to ~は「~を好きになる、~になじむ」という意味なので、「その相手に輝きを見いだして、好きになる」という絵が思い浮かびます。長い時間をかけて好きになるというより、短い間に気持ちが相手へ向かう感じが出る言い方です。

形の面で押さえておきたいのは、toのあとに気に入った相手が入ることです。take a shine to the new teacherなら「新しい先生を気に入る」、take a shine to the little caféなら「その小さなカフェを気に入る」となります。aとshineは決まった組み合わせで、間にほかの語を挟まずに使います。

見出しの形は原形のtakeですが、実際の会話では時制に合わせて形が変わります。このシーンでは、過去形のtookを使ったtook a shine to usという形で登場します。すでに起きたことを話すときはtook、「これまでにすっかり気に入った」という現在とつながる話にはhave takenを使います。

日本語にするときは、「気に入る」「好意を持つ」を基本にします。人にも物にも当てはまる「気に入る」のほうが、使える場面が広い訳語です。

【ここがポイント!】

  • 「take a shine to + 気に入った相手」の形で、「~を気に入る」と言う
  • 劇中のようにtookにしたり、have takenにしたりして、時制に合わせて形を変える
  • 主語が「気に入る側」、toのあとが「気に入られる側」で、向きを取り違えない

『モダンファミリー』S10E19のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

前夜に出かけた夜遊びの様子を、キャメロンが話し始める場面です。最初に聞きつけたというお店の話から始まり、そのあとで知り合った若者たちの話に進みます。途中でミッチェルが短く口をはさむので、二人の掛け合いにも注目してください。

Cameron: So, we kind of had a crazy night out. It started off at this little under-the-radar speakeasy I heard about.
(僕らさ、ちょっとぶっ飛んだ夜遊びをしたんだ。僕が聞きつけた、目立たない隠れ家みたいなバーから始まってね。)

Mitchell: Uh, he Googled “cool bars near me.”
(えっと、彼は「近くのかっこいいバー」って検索しただけだよ。)

Cameron: Anyway, we met a group of 20-somethings that took a shine to us. They introduced us to the world of underground parties and $18 cocktails. It was so burnt.
(とにかく、僕らは20代の若者グループと知り合って、その子たちが僕らを気に入ってくれたんだ。アンダーグラウンドなパーティーと18ドルのカクテルの世界を教えてもらってね。すごく「バーント」だったんだ。)

Mitchell: Lit.
(「リット」ね。)

Cameron: Lit.
(「リット」。)

Modern Family Season10 Episode19 (Yes-Woman)

シーン解説と心理考察

キャメロンの話は、So, we kind of had a crazy night out.という切り出しで始まります。kind ofは「ちょっと、いくらか」とやわらげる言葉で、crazy night outは「夜に出かけて遊ぶ、ぶっ飛んだ一晩」という意味です。続くunder-the-radarは「目立たない、注目されていない」という形容詞で、speakeasyと組み合わさって、人目につきにくい隠れ家のようなバーを表しています。I heard aboutは、そのバーを修飾していて、「僕が聞きつけた」という自分の手柄を話すような響きがあります。

ミッチェルのUh, he Googled “cool bars near me.”は、そこに挟まれる一言です。heは、直前まで話していたキャメロンのことです。聞きつけたと言ったキャメロンに対して、「近くのかっこいいバー」と検索しただけだと、茶化すように添えています。夫婦の気安い掛け合いが見える部分です。

キャメロンはAnywayでその話題を切り上げて、本題に入ります。we met a group of 20-somethingsは、「20代のグループと知り合った」という意味です。そのあとのthat took a shine to usでは、thatが「20代のグループ」を受ける関係代名詞で、主語は若者たち、usはキャメロンとミッチェルの二人です。つまり、気に入ったのは若者たちの側で、気に入られたのが二人という向きになります。

They introduced us to the world of underground parties and $18 cocktails.のintroduce A to Bは、「AにBを紹介する、教える」という形です。ここでは、若者たちが二人に、パーティーやカクテルの世界を教えてくれたことを表しています。具体的な金額の$18が入ることで、話に現実味が加わっています。It was so burnt.のitは、その夜の出来事全体を指しています。

最後に、ミッチェルがLit.と言い直し、キャメロンもLit.と繰り返して、このやり取りは終わります。キャメロンのburntは、「盛り上がった」という意味の若者言葉litを言い誤った形で、ミッチェルがそれを正しい言葉に直しています。言い直しをそのまま繰り返す短いやり取りで、若者に気に入られた夜の話がひとまず締まります。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

shine(輝き)を、相手に向けるスポットライトの光だと思い浮かべてみましょう。誰かや何かにパッと光を当てて、「いいな」と目を向ける動きがtake a shine toです。光を当てる側が主語で、光が当たる相手がtoのあとに来ます。

若者たちが、キャメロンとミッチェルにそのスポットライトを向けた、と考えるとこのシーンがつかみやすくなります。光の向きを思い出せば、誰が気に入った側なのかも、すぐに確かめられます。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「take a shine to」

take a shine toは、人にも動物にも、お店にも使えます。ペットの場面、職場の往復会話、お気に入りの店の話の3つで、使い方の幅を見ていきます。

My dog took a shine to the new neighbor right away.
(うちの犬は、新しい隣人のことをすぐに気に入りました。)
ペットが人になつく場面です。主語が犬で、toのあとのthe new neighborが気に入られた側です。

A: Does Mia like her new manager?
B: Yes, she’s really taken a shine to him.
(A:ミアは新しい上司のことを気に入っている?)
(B:うん、すっかり気に入っているよ。)
職場の人間関係を話す往復会話です。has takenの形にすると、「今も気に入っている」という現在までのつながりが出ます。

I’ve taken a shine to the little café near my office.
(職場の近くの小さなカフェが、すっかり気に入りました。)
お気に入りの店を紹介する場面です。人だけでなく、お店のような物にも使える例です。

あわせて覚えたい関連表現

warm up to someone
(人にだんだん打ち解ける、好感を持ち始める)
warm up to someoneは、時間をかけて少しずつ好意が増えていく流れを表します。take a shine toは、短い間に「気に入った」という結論が出るところに注目する言い方です。

hit it off
(初対面で意気投合する)
hit it offは、二人がお互いに気が合うという双方向の関係を表します。take a shine toは、一方がもう一方を気に入るという向きを持った表現です。

grow fond of someone
(人がだんだん好きになる)
grow fond ofは、時間とともに愛着が育つ感じを表します。take a shine toのほうが、最初の印象で気に入る響きがあります。

Note|気に入る側と気に入られる側で組み立てる、take a shine toの形と時制

take a shine toを使うときは、誰が気に入る側で、誰が気に入られる側なのかを、文の中で決めておくことが出発点になります。主語が「気に入る側」、toのあとが「気に入られる側」です。

この向きを、劇中のtook a shine to usで確かめてみます。主語はthat(20代のグループ)で、toのあとはus(キャメロンとミッチェル)です。「二人が若者を気に入った」ではなく、「若者が二人を気に入った」という意味になります。逆の向きにしたいときは、We took a shine to themのように、主語と後ろの語を入れ替えます。

次に、時制の変え方です。tookは過去の出来事に使い、has takenやhave takenは、「その気持ちが今も続いている」という場面に使います。たとえばHe took a shine to the dog.は「彼はその犬を気に入った」という過去の話で、He has taken a shine to the dog.なら「彼はその犬のことをすっかり気に入っている」と、今の状態まで含めた言い方になります。

toのあとには、人や動物だけでなく、お店や食べ物のような物も入ります。気に入った相手が何であっても、take a shine toという形はそのままです。形を決めたら、あとは時制だけを場面に合わせれば、自然な一文に仕上がります。

まとめ|誰が誰を気に入ったのかを、形から読み取る

take a shine toは、人や物を「気に入る」「好意を持つ」ときに使う口語表現です。toのあとに気に入った相手を置き、時制に合わせてtookやhave takenに変えて使います。

warm up toが時間をかけた好意、hit it offが双方向の気の合い方を表すのに対して、take a shine toは、一方が短い間に相手を気に入る向きを持っています。

キャメロンが夜遊びを振り返るなかで、20代のグループがキャメロンとミッチェルを気に入ったと話した一言は、この形の向きがはっきり見える例です。スポットライトを相手へ向ける絵を思い出せば、主語とtoのあとの役割も、あわせて頭に残りやすくなります。

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