大人が「best friend」と口にするのは子どもっぽい?|『ビッグバン★セオリー』S11E12で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 大人が「best friend」と口にするのは子どもっぽい?|『ビッグバン★セオリー』S11E12で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン11 第12話から、「best friend」という言葉をめぐるペニーの変化を取り上げます。エイミーのメイド・オブ・オナー選びをきっかけに、ペニーは「親友」という呼び方そのものと向き合うことになります。

大人同士で口にするには照れくさいのか、それとも言い切るべき言葉なのか。ペニーの台詞を順に読みながら、親友を言葉にする英語を見ていきます。

目次

「We’re not 12」とためらう best friend

自宅でペニーと話すレナードは、シェルドンから付添人を頼まれたと伝え、エイミーも親友のペニーを選ぶはずだと言います。それに対するペニーの返事から、やり取りが始まります。

Penny: Okay, she’s not my best friend. We’re not 12. If she wants Bernadette to be her maid of honor, I really don’t care.
(いい、あの子は私の親友とかじゃないから。12歳じゃあるまいし。エイミーがバーナデットをメイド・オブ・オナーにしたいなら、ほんとにどうでもいいし。)

Leonard: Sounds like you care.
(気にしてるように聞こえるけど。)

Penny: No, I mean, it-it’s just annoying. You know, we talk every day. We see each other all the time. She’s always there for me, and basically– oh, my God, Amy’s my best friend.
(違うの、つまり、ただイラッとするだけ。だってさ、毎日話すし、しょっちゅう会ってるし。あの子はいつも私のそばにいてくれて、要するに……うそ、エイミーって私の親友じゃん。)

TBBT Season11 Episode12

We’re not 12. は「12歳じゃないんだから」。年齢を持ち出すことで、best friendという呼び方を子ども同士のもののように扱っています。この返しからは、大人が改めて「親友」と口にすることへの照れが読み取れます。

レナードの Sounds like you care. は、主語のItを省いた「〜のように聞こえる」の形です。I really don’t care.と言い切った直後だけに、言葉と本心のずれを短く指摘する一言になっています。

注目したいのは、ペニーが否定しようとして並べた理由です。we talk every day(毎日話す)、We see each other all the time(しょっちゅう会う)、She’s always there for me(いつもそばにいてくれる)。be there for ~ は「〜の力になる、支えになる」で、物理的にその場にいることだけでなく、困ったときに頼れる存在であることを表します。

理由を口にするうちに、それがそのまま親友の条件になっていく流れが、この場面の見どころです。basically–で言葉が途切れ、oh, my Godで気づきに変わる転換も分かりやすく描かれています。

「you are my best friend」と言い切るまで

気づいたあとのペニーは、大丈夫かと聞くレナードに、すぐ本音を返します。

Leonard: You okay?
(大丈夫?)

Penny: No, my best friend didn’t ask me to be her maid of honor.
(ううん、親友にメイド・オブ・オナーを頼まれなかったんだもん。)

TBBT Season11 Episode12

さっきまで「親友じゃない」と言っていたのと同じ口で、今度はmy best friendと呼んでいます。呼び方の変化だけで、気持ちの向きが変わったことが伝わってきます。

別の場面で、ハワードがエイミーと話しているところで、ペニーはエイミーに向かってこう切り出します。

Penny: Look, I know this is your wedding, and you can do whatever you want, but if you think anyone but me is gonna be your maid of honor, then you’re an idiot because you are my best friend.
(ねえ、これはあなたの結婚式だし、好きにしていいのは分かってる。でも、私以外の誰かがメイド・オブ・オナーになると思ってるなら、あなたはバカよ。だってあなたは私の親友なんだから。)

TBBT Season11 Episode12

冒頭のLookは、相手の注意を引いて話を切り出す一言です。続く I know ~, but ~ で相手の立場を先に認めてから、本題を強く言い切る組み立てです。you’re an idiotは強い言葉ですが、ここでは怒りではなく、自分を選ばない理由はないという親しさの裏返しとして使われています。

これに対するエイミーの返事は、ひと言だけです。

Amy: Bestie!
(ベスティ!)

TBBT Season11 Episode12

bestie はbest friendをくだけさせた呼び方で、親しい相手への呼びかけにも使われます。改まったbest friendと、はしゃいだbestie。同じ「親友」でも、言い方で温度が変わるのが分かります。

表現 働き
We’re not 12. 子どもっぽい呼び方だと突き放す
be there for ~ 支えになる存在を表す
you are my best friend 改めて親友だと言い切る
Bestie! くだけた親しみの呼びかけ

まとめ|ためらいから言い切りへ

今回は、We’re not 12.でbest friendという呼び方をためらう段階から、be there forで理由を並べ、you are my best friendと言い切り、Bestie!で応えるまでの流れを見てきました。言い方の温度差を知っておくと、親しさの伝え方を選びやすくなります。

照れも本音も一つの言葉に込められているのが、この回のペニーの台詞の面白いところです。

付添人選びをめぐる別の角度の英語は、この回のほかのコラムやフレーズ記事でも扱っています。

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