海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回取り上げるのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン10 第1話に登場する、名乗り方と紹介の英語です。レナードとペニーが2度目の結婚式を挙げることになり、それぞれの家族や友人が同じ場に集まります。
誰の家族なのか、誰の友人なのかをひと言添えるだけで、面識の浅い相手にも自分の立ち位置が伝わります。そんな紹介とあいさつの言い回しを、場面ごとに追っていきます。
「this is my mother」と「~’s friend」で関係を添える
ペニーの部屋には、ペニーの両親と兄がそろっています。そこへレナードが顔を出すと、ペニーの母スーザンが声をかけます。
Susan: Oh, Leonard. It’s so nice to see you again.
(あら、レナード。また会えてとてもうれしいわ。)Leonard: Oh, you, too. Hey, everyone, this is my mother, Beverley.
(ええ、僕もです。みんな、こちらが僕の母のビバリーです。)Beverley: Hello.
(こんにちは。)Susan: Hi.
(どうも。)TBBT Season10 Episode01
It’s so nice to see you again. のagainから、スーザンとレナードが以前にも会っていることが分かります。面識のない相手にはNice to meet you.、面識のある相手にはNice to see you.と、動詞を使い分けるのが一般的です。
レナードの this is my mother は、this isのあとに関係を置き、続けて名前を添える紹介の形です。関係を先に出すと、聞く側は名前を受け取る前に相手を位置づけられます。紹介の場面ではheやsheではなくthisを使う点も、英語らしいところと言えます。冒頭のHey, everyoneで注意を集めてから紹介に入る順序も参考になります。
別の場面、結婚式の会場では、スチュアートがビバリーとアルフレッド(レナードの父)に声をかけます。
Stuart: Nice to see you again, Dr. Hofstadter. I’m, uh, Leonard’s friend, Stuart.
(またお会いできてうれしいです、ホフスタッター博士。僕は、ええと、レナードの友人のスチュアートです。)Beverley: Nice to see you, too.
(こちらこそ、会えてうれしいわ。)Stuart: Hi, I’m Stuart.
(どうも、スチュアートです。)Alfred: Oh, I’m Alfred. Leonard’s father.
(ああ、私はアルフレッド。レナードの父だ。)TBBT Season10 Episode01
スチュアートは I’m ~’s friend の形で、新郎との関係を名前より先に伝えています。アルフレッドも ~’s father とひと言添えて名乗り返しています。集まりの中心にいる人物を軸にして自分を位置づけるのが、この型の要点です。相手が変わるたびに名乗り直している点にも、紹介の作法が表れています。
ビバリーへの呼びかけがDr. Hofstadterと、肩書きと姓の組み合わせになっている点も見逃せません。かしこまった場で敬意を示す呼び方の一例です。
「How is everyone today?」から続くあいさつの連鎖
ペニーの部屋の向かいの部屋では、ビバリーが「早くこの日が終わってほしい」とこぼした直後、ドアをノックする音がします。レナードは、事態を any more awkward than they already are(今以上に気まずく)しないよう頼みます。シェルドンはこれを「気まずさは今と同じか、それ以下」という条件として受け取り、理屈で言い換えて了解します。
any more ~ than … already are は、ある程度そうなっている状態を前提に「これ以上は」と歯止めをかける比較の形です。この頼みは、続く場面の空気を先取りする前振りにもなっています。
部屋に迎え入れられたアルフレッドがその場の全員に問いかけると、短い応答が重なっていきます。
Alfred: How is everyone today?
(みんな、今日の調子はどうだい?)Beverley: Good, and you?
(元気よ。あなたは?)Alfred: Good, good.
(元気だ、元気だよ。)Beverley: Good.
(よかったわ。)Mary: I’m good, too.
(私も元気よ。)Beverley: Good.
(よかったわ。)TBBT Season10 Episode01
How is everyone today? はeveryoneを主語にして、一人ずつではなくその場の全員に調子を尋ねる問いかけです。Good, and you? と聞き返すのも定型どおりで、どの応答も英語として間違ってはいません。それでも同じ語が往復するだけで話題が前に進まず、レナードが心配していた気まずさがそのまま形になっているのが面白いところです。
再びペニーの部屋の場面では、ペニーの家族とビバリーが顔をそろえる中、ペニーが一同に声をかけます。
Penny: Hey. Is everyone getting to know each other?
(ねえ、みんな打ち解けてる?)Randall: Not at all.
(全然。)TBBT Season10 Episode01
get to know each other は「互いを知り合っていく」という過程を表す言い方です。場をつなぐ側の気遣いと、ランドール(ペニーの兄)のそっけない返事との落差が、この集まりの空気をよく表しています。
まとめ|関係をひと言添えると紹介が伝わる
今回は、this is my motherや~’s friendのように関係を添える紹介の形と、Nice to see you again、How is everyone today?といったあいさつを見てきました。関係をひと言足すだけで、集まりの輪に加わりやすくなります。
顔合わせの英語を追うと、あいさつが人間関係の地図になっていることが分かります。次回も『ビッグバン★セオリー』と一緒に英語を学んでいきましょう。
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