「share the spotlight」と「make the whole thing about yourself」はどう違う?|『ビッグバン★セオリー』S12E05で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「share the spotlight」と「make the whole thing about yourself」はどう違う?|『ビッグバン★セオリー』S12E05で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン12 第5話から、注目の集まり方をめぐる英語を取り上げます。ラージのプラネタリウムの番組にハワードが加わる話が持ち上がり、二人の間で「主役の座」が話題になります。

注目を分け合うのか、それとも一人で持っていってしまうのか。同じ「目立つ」をめぐる話でも、向きによって選ばれる表現が変わる点を、場面ごとに見ていきます。

目次

「share the spotlight」は主役の座を分け合うこと

講演を終えたラージは、プラネタリウムの館長アンドレアをハワードに紹介します。宇宙飛行士だと名乗ったハワードを見て、ラージの番組に加わってもらってはどうかと提案したのはアンドレアです。乗り気のハワードに、ラージはこう返します。

Raj: But… it might be, but with two small children at home and a full-time job, I’m sure you’re too busy.
(でも……楽しいかもしれないけど、家に小さい子どもが2人いて、フルタイムの仕事もあるんだから、きっと忙しすぎるよ。)

Howard: No, I could find the time.
(いや、時間なら作れるさ。)

TBBT Season12 Episode05

ラージは相手の忙しさを理由に話を遠ざけ、最後は本人に代わって断ってしまいます。

別の場面で、ハワードがラージを訪ね、宇宙飛行士の隣で星の話をしたくない気持ちは分かると切り出します。

Howard: Great. So you have no reason to be scared of sharing the spotlight.
(よし。じゃあ、注目を分け合うのを怖がる理由はないよな。)

Raj: Please. I may be scared of heights and spiders and showing up at a costume party that turns out to be a regular party, but I am not scared of sharing the spotlight with you!
(よしてくれ。僕は高い所もクモも、仮装パーティーだと思って行ったら普通のパーティーだった、なんてことも怖いかもしれない。でも、君と注目を分け合うのは怖くないよ!)

TBBT Season12 Episode05

spotlight は舞台で主役を照らす照明のことで、share the spotlight (with ~) は「(〜と)注目や主役の座を分け合う」という意味になります。舞台に限らず、成果発表や表彰の場面でも使える表現です。

ハワードは scared of を使って、ラージが気後れしていると決めつけています。ラージは怖いものがあることは認めたうえで、「スポットライトを分け合うこと」だけは怖くないと打ち消して言い返します。直後には stormed out for dramatic effect(演出のために飛び出した)と言い、行く場所がないことも認めています。

「make the whole thing about himself」は独り占めする側

別の場面で、ラージは中華料理を持ってレナードとペニーの部屋を訪ねます。料理を持ってきた理由を尋ねられ、助けが欲しいと答えたラージは、こう打ち明けます。

Raj: So, I folded, and I told Howard he could be a part of my planetarium show. And now I’m worried he’s just gonna make the whole thing about himself.
(それで、僕が折れて、ハワードに番組に出ていいって言ったんだ。そしたら今度は、ハワードが全部を自分の話にしちゃうんじゃないかって心配なんだよ。)

TBBT Season12 Episode05

I folded. の fold は、ポーカーなどで勝負を降りることから「押されて折れる、引き下がる」という意味で使われます。make the whole thing about oneself は「何もかも自分の話にしてしまう」で、注目を独り占めする側を表します。share the spotlight とは向きが逆です。

ペニーが「気が変わったと言えばいい」と勧めると、ラージは次のように返します。

Penny: So just tell him you changed your mind and you don’t want him to do it.
(じゃあ、気が変わって、やっぱり出てほしくないって言えばいいじゃん。)

Raj: No, no, then he’s gonna think I’m too insecure to share the spotlight with him.
(だめだめ、そしたら僕が自信がなさすぎて、ハワードと注目を分け合えないんだって思われちゃうよ。)

TBBT Season12 Episode05

too insecure to ~ は「自信がなくて〜できない」です。ラージが避けたいのは、注目を分け合えない人だと見られることだと読み取れます。その後ペニーは、ラージの仕事ぶりを認めたうえで Just be the bigger man. と助言します。be the bigger man は「張り合わずに、器の大きいほうになる」という意味です。

表現 向き 意味
share the spotlight 分け合う 注目や主役の座を分け合う
make the whole thing about oneself 独り占めする 何もかも自分の話にする
be the bigger man 一歩引く 張り合わずに大人の対応をする

まとめ|注目を分け合うか、独り占めするか

今回は、注目を分け合う share the spotlight と、独り占めする側の make the whole thing about oneself、そこから一歩引く be the bigger man を見てきました。向きを表す語を選び分けると、張り合う気持ちや遠慮をより正確に言葉にできます。

主役の座をめぐる友人同士のやり取りを、これからも『ビッグバン★セオリー』の中で追いかけていきましょう。

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