「in the near future」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S10E20で学ぶ英会話

「in the near future」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

「近いうちにやります」と言いたいとき、soon と言うべきか、もう少し改まった言い方をすべきか、ふと迷ったことはありませんか。

そんなときに役立つ「in the near future」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン10第20話の冒頭、二つの仕事を掛け持ちすると宣言したシェルドンが、時間節約のために言葉選びを語るシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「in the near future」の意味とニュアンス

in the near future
意味:近い将来、近いうちに

near(近い)と future(未来)を組み合わせた、文字どおり「近い未来において」を表すフレーズです。soon とほぼ同じ「近いうちに」を意味しますが、soon よりもややフォーマルで落ち着いた響きを持ちます。

このフレーズの特徴は、「具体的な日時は未定だが、そう遠くない時点で」という含みにあります。はっきりした期限を示さずに、前向きな見通しだけを伝えたいときに便利な言い回しです。そのため、プレスリリースや社内告知、改まった会話など、断定を避けつつ予定を予告したい場面でよく選ばれます。否定文で These problems won’t be solved in the near future. のように使えば、「当面は無理だ」という見通しを冷静に示すこともできます。

【ここがポイント!】

  • 核は near(近い)+ future(未来)、文字どおり「近い未来に」の素直なフレーズ
  • soon と同じ意味でも、より丁寧でフォーマルな響きを持つのが持ち味
  • 時期をぼかしつつ前向きな見通しを伝えたいときに選ぶのがコツ

『ビッグバン★セオリー』S10E20のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

時間節約に取り憑かれたシェルドンが、「最小限の語数で意思を伝える」時短術を披露します。レナードの素朴な質問に「soon」と一語で答えた直後、わざわざ語数を数え始めるのが見どころです。

Leonard: When does that start?
(それはいつ始まるんだい?)

Sheldon: Soon. See, I could’ve said in the near future, but I didn’t say in the near future, because in the near future is three more words than soon. In, one, the, two, near, three, future, four.
(じきにね。いいかい、「in the near future」と言うこともできたけど、言わなかった。「in the near future」は soon より3語も多いんだ。In が1、the が2、near が3、future が4だよ)

The Big Bang Theory Season10 Episode20(The Recollection Reduction)

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シーン解説と心理考察

このやり取りの土台にあるのは、シェルドンが選んだ「soon」と、あえて退けた「in the near future」が、まったく同じ意味を持つという事実です。同義だからこそ、彼は語数の少ない方を選び、その選択を得意げに解説してみせます。効率への執着がそのまま会話のネタになっているところに、シェルドンらしさがにじむ場面です。

注目したいのは、in the near future が決して不自然な英語ではなく、ごく普通に使われる丁寧な表現だという点です。シェルドンは「無駄に長い」と切り捨てますが、実際にはフォーマルな場面で重宝される言い回しでもあります。彼の極端な合理主義というフィルターを通すことで、同じ意味を持つ二つの表現の距離感が、かえってくっきりと表れています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

near(近い)+ future(未来)という、だれもが知っている2語をそのままつなげれば、意味は迷いません。覚える手がかりになるのは、シェルドンが指を折って「In, one, the, two…」と4つの単語を数えるあの映像です。

頭の中で、彼が一語ずつ指を立てていく姿を思い浮かべてみてください。soon=指1本、in the near future=指4本。この「語数の対比」がそのまま記憶のフックになります。指4本ぶんの、少し丁寧で改まった言い方——そうイメージしておけば、フォーマルな場面で自然に口から出てくるはずです。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「in the near future」

予定の見通しを、時期をぼかしつつ前向きに伝えたいときに活躍するフレーズです。3つの場面で使い方を見ていきましょう。

We hope to launch the new service in the near future.
(近いうちに新サービスを開始したいと考えています)
新サービスのリリース時期を明言せず、公式に予告する場面です。soon よりも落ち着いた響きで、プレスリリースや社内告知のアナウンスに馴染みます。

These problems won’t be solved in the near future.
(これらの問題は近い将来には解決しないだろう)
山積みの課題を前に、見通しの厳しさを冷静に述べる場面です。否定文に置くと「当面は無理そうだ」という判断を、感情的にならずに伝えられます。

A: Are we still on for that project meeting?
B: Yeah, I’ll send you the details in the near future.
(A:例のプロジェクト会議、まだ予定どおり?)
(B:うん、近いうちに詳細を送るよ)
同僚同士で、日程をはっきり決めずに「そのうち送る」と返す場面です。約束しすぎず、でも前向きさは残せる、便利な返し方になっています。

あわせて覚えたい関連表現

sooner or later
(遅かれ早かれ)
時期は分からないが「いずれ必ず」起こることを示す表現です。in the near future が「そう遠くないうちに」と近さを強調するのに対し、こちらは確実性の方に重点があります。

before long
(まもなく、ほどなく)
in the near future とほぼ同じ意味ですが、やや文語的で、会話よりも文章でよく見かけます。改まった文章での言い換えとして覚えておくと便利です。

any day now
(今にも、もうすぐにでも)
in the near future よりも切迫感が強く、「いつ起きてもおかしくない」という近さを表します。同じ「近い」でも、こちらは差し迫った場面で使われます。

Note|soon / in the near future / shortly、「近いうちに」の距離感

シェルドンは soon と in the near future を「語数の違い」だけで比べましたが、この二つにはもう一つ、別の軸での違いがあります。同じ「近いうちに」を表す表現を、フォーマル度と切迫感の二軸で並べ替えてみると、使い分けが見えてきます。

まず soon は、最もカジュアルで日常的です。友人同士でも仕事でも幅広く使え、特に身構えずに「じきに」と言いたいときの第一候補になります。次に in the near future は、soon と同じ意味の範囲をカバーしつつ、響きがフォーマルです。時期をあえてぼかしながら、改まった前向きさを示したいビジネス文書や公式アナウンスで好まれます。そして shortly は、この三つの中で最も「ごく短い時間のうちに」という切迫感が強い表現です。空港で We will begin boarding shortly.(まもなく搭乗を開始します)とアナウンスされれば、「もう間もなく」という近さが伝わります。

つまり、シェルドンが退けた in the near future は「無駄に長い soon」ではなく、フォーマル度という別の物差しの上に立つ表現だった、というわけです。語数ではなく、相手と場面に合わせて選ぶ——そう考えると、三つの距離感が整理しやすくなります。

近いうちに、を一つの言葉で済ませない。そこに英語の表現の幅が見えてきます。

まとめ|シェルドンが数えた4語の正体

in the near future は、「近いうちに」を少し丁寧に、時期をぼかしながら伝えるフレーズです。soon と意味は同じでも、フォーマルな響きという別の価値を持っています。

このフレーズを知っておくと、断定を避けつつ前向きな見通しを示したい場面——新しい計画の予告や、はっきり日程を決めたくない約束——で、ちょうどいい温度感の一言が選べるようになります。

soon を一語で言い切ったあとに、わざわざ4語を数えてみせたシェルドン。その姿の裏には、同じ意味でも言葉には選び方がある、という小さな発見が透けて見える場面でした。

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