「be shaken up」の意味と使い方|『モダンファミリー』S03E08で学ぶ英会話

「be shaken up」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

友人や身近な人によくないことが起きて、自分まで気持ちが落ち着かなくなってしまった経験はありませんか。

そんな気持ちにぴったりの「be shaken up」を、『モダンファミリー』シーズン3第8話の前半、近所の火事で家を失った友人のために寄付の品を仕分けるマニーとルークの会話から、一緒に見ていきましょう。

目次

「be shaken up」の意味とニュアンス

be shaken up
意味:動揺している、ショックを受けている

be shaken upは、地震や事故のような物理的な揺れを表す動詞shakeが、受身形になることで精神的な動揺を表す言い回しに転じた表現です。shake単体は「揺さぶる」という動作そのものを指しますが、そこにupが加わることで、揺さぶられた状態がひとしきり行き渡り、心の中が落ち着かなくなっている様子まで伝わります。誰かに実際に体を揺さぶられたわけではなくても、突然の出来事によって気持ちがぐらぐらと揺れ動いている状態を、この一語で言い表せます。事故や事件の直後、思いがけない知らせを受けた直後など、心が定まらない状態を伝えたいときに使われる表現です。動揺の原因を示したいときは、shaken up by〜やshaken up from〜のように前置詞を続けることもでき、何が心を揺さぶったのかをあわせて説明できる柔軟さも持っています。

【ここがポイント!】

  • 「shake(揺さぶる)」+「up(すっかり)」で、心の芯まで揺さぶられているイメージ
  • 動揺の度合いは軽いものから深刻なものまで幅広く使える、表情豊かな一言
  • 誰かを主語にした受身形で使うのが基本で、be動詞を忘れずに添えるのがコツ

『モダンファミリー』S03E08のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

近所の火事で家を失った友人ルーベンのために、プリチェット家とダンフィー家が寄付の品を仕分けている場面です。ルーベンの身の上を気の毒がる二人の少年のやり取りに、この表現がどう登場するのか注目してみましょう。

Manny: Poor Reuben, huh? Having to rebuild his whole life at age 12.
(かわいそうなルーベン。まだ12歳なのに、人生をやり直さなきゃいけないなんて。)

Luke: Yeah. That blows.
(だね。最悪だよ。)

Manny: I know we’re both shaken up, but let’s watch the language.
(僕たち二人とも動揺しているのは分かるけど、言葉には気をつけようよ。)

Gloria: Okay, put this in a safe place. It’s for Reuben.
(はい、これは安全な場所に置いてね。ルーベンのためのものなの。)

Modern Family Season3 Episode8 (After the Fire)

シーン解説と心理考察

マニーが「かわいそうなルーベン。まだ12歳なのに、人生をやり直さなきゃいけないなんて」と友人を気遣うと、ルークは「だね。最悪だよ」と軽い調子で相槌を打ちます。「blows」というくだけた言い方に、マニーは「僕たち二人とも動揺しているのは分かるけど、言葉には気をつけようよ」とやんわり釘を刺します。自分自身も落ち着かない気持ちを抱えながら、言葉選びには気を配ろうとするマニーの態度がにじみます。

そこへグロリアが「はい、これは安全な場所に置いてね。ルーベンのためのものなの」と、寄付する品を大切に扱うよう二人に念を押します。深刻な出来事のさなかでも、家族らしい他愛のないやり取りが途切れずに続いていく空気が、この場面には表れています。ルークの言葉遣いをたしなめながらも、マニー自身が「動揺している」と正直に認めている点には、感情を隠さずに言葉を選ぼうとする落ち着いた性格がよく表れているとも言えます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

「shake(揺さぶる)」に「up(すっかり)」が重なる様子を、コップの中の水面が細かく波打っている情景に重ねてみましょう。ゆらゆらと落ち着かない水面のように、心の中がざわついている状態が、そのままbe shaken upという言葉の芯になっています。

マニーが友人を気遣いながらも、自分の動揺には少し距離を置いて言葉を選んでいたように、be shaken upは、動揺していることを自覚したうえで率直に口にできる表現です。水面がやがて凪いでいくように、動揺した気持ちもいずれ落ち着いていくものだと考えると、この表現に少し前向きな響きを重ねやすくなります。

例文で覚える「be shaken up」

be shaken upは、ちょっとした驚きから深刻な出来事まで幅広く使える表現です。3つの例文で、その使われ方の幅を確認していきましょう。

Everyone at the office was shaken up after hearing the news.
(ニュースを聞いて、オフィスの全員が動揺していた。)
突然の知らせに職場全体がどよめいた様子を伝える場面です。everyoneのような主語にすると、一人だけでなく周囲全体の動揺を表せます。

I’m still a little shaken up from the car accident.
(あの交通事故のことで、まだ少し動揺しているの。)
事故の直後に自分の心境を打ち明ける一言です。a littleを添えることで、深刻すぎない程度の動揺を伝えられます。

A: You okay? You look pale.
B: Yeah, I’m just a bit shaken up after the interview.
(A:大丈夫? 顔色悪いよ。)
(B:うん、面接のあとでちょっと動揺してるだけ。)
体調を気遣う友人同士の会話です。a bitを添えると、深刻ではないと相手に伝えながら動揺を共有できます。

あわせて覚えたい関連表現

be upset
(動揺している、気分を害している)
upsetは怒りや不満のニュアンスも含みやすいのに対し、be shaken upは驚きやショックによる動揺に絞られた言い方です。怒りの成分が薄い分、be shaken upのほうが同情や気遣いの対象として受け止められやすい表現とも言えます。

be rattled
(うろたえる、冷静さを失う)
rattledは判断力や落ち着きそのものを失うニュアンスが強いのに対し、be shaken upは感情面の揺れそのものを指す点で焦点が異なります。

be taken aback
(びっくりして言葉を失う)
taken abackは驚きの瞬間の反応に重点があるのに対し、be shaken upはその後も続く落ち着かない状態までを含みます。

Note|”shake”と”up”、二つの語が重なって生まれる「動揺」の輪郭

be shaken upという言い方を分解すると、shakeとupという二つの語がどのように組み合わさって「動揺している」という意味を作っているのかが見えてきます。

shakeはもともと「揺さぶる、振る」という物理的な動作を表す動詞です。地震で建物が揺れる場合も、誰かの手を握って上下に振る場合も、shakeという同じ単語が使われます。そこにupが重なると、揺れが一時的なものではなく、すっかり行き渡った状態まで進んだことを示す働きが加わります。他の句動詞でも同じ仕組みが見られ、例えばmess(散らかす)にupが付いたmess upは「すっかり散らかす、台無しにする」となり、beat(打つ)にupが付いたbeat upは「ひどく殴る」というように、upは動作の完了や徹底ぶりを強めるはたらきをしています。be shaken upのupも同じ仲間で、shakeという「揺さぶる」動作が、心の中を隅々まで行き渡るほど強く働いた結果、落ち着きを失った状態を作り出しているのです。

この構成を踏まえると、be shaken upが単なる「驚いた」ではなく、心の中がしっかりと揺さぶられて落ち着きを取り戻せずにいる状態を指す理由が見えてきます。upの働きを知っておくと、shakeを使った他の句動詞に出会ったときにも、意味を推測する手がかりになります。

二語の組み合わせの中に、動揺の深さがそのまま表れている表現です。

まとめ|心が揺さぶられている、を一言で

be shaken upは、ショックや驚きによって心が落ち着かなくなっている状態を、shakeとupの組み合わせで言い表す表現です。

事故や思いがけない知らせなど、気持ちが定まらない場面で使うと、自分の状態を率直に伝えられます。

友人を気遣いながらも、自分自身の動揺には言葉を選んで向き合おうとするマニーの姿には、揺れる気持ちとどう付き合うかという小さなヒントが詰まっています。誰かの不幸に直面したとき、つい言葉に詰まってしまう場面は少なくありませんが、be shaken upという一語があれば、自分の状態をひとまず率直に言い表すことができます。落ち着かない気持ちを言葉にしたくなったときは、表現の引き出しに加えてみてください。

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