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相手に「それって、あのことと何か関係があるの?」と聞かれて、「いや、関係ないよ」と返したくなった経験はありませんか。
そんな場面で使える「have anything to do with」を、『モダンファミリー』シーズン5第12話の後半、アレックスがセラピストのドクター・クラークと話すシーンから、一緒に見ていきましょう。
「have anything to do with」の意味とニュアンス
have anything to do with
意味:〜と関係がある(疑問・否定では「〜と関係があるか」「〜とは何の関係もない」)
have to do with A は、「A と関わりがある」という意味を表す形です。do を「する」と訳して「〜とすることがある」と直訳すると意味が通らなくなるため、have to do with 全体でひとまとまりとして、「関係がある」と覚えておくのがコツです。
この形は、間に入れる語で関わりの程度を言い分けます。something を入れれば「何か関係がある」、a lot を入れれば「大いに関係がある」、nothing を入れれば「何の関係もない」です。anything は、疑問文と否定文で使う語で、「Does this have anything to do with it?」なら「これはそれと何か関係があるの?」、「It doesn’t have anything to do with you.」なら「それはあなたとは何の関係もない」という意味になります。
使う場面は、原因や関係の有無を尋ねるとき、自分は関係ないと主張するとき、関わりたくないと述べるときなどです。「I don’t want to have anything to do with that company.」のように、否定文で「関わりたくない」という意思を表すこともできます。関係の有無をはっきりさせたい会話で、活躍する表現です。肯定文で「関係がある」と言いたいときは、anything ではなく something を使う点も、あわせて覚えておきましょう。疑問と否定の文では anything、肯定の文では something と、文の種類で選び分けるのが基本の使い分けです。
【ここがポイント!】
- 「have anything to do with」の核は、「〜と関わりがあるか」を問う形
- anything は疑問文・否定文で使い、肯定文なら something を使う
- 直訳せず、have to do with 全体で「関係がある」とまとめて覚える
『モダンファミリー』S05E12のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
セラピストのドクター・クラークとアレックスの面談の場面です。ドクター・クラークの問いかけに、アレックスが自分の家族について短い言葉で答えていきます。アレックスが「関係がない」と言い切る言葉づかいに注目です。
Alex: Oh, God, no. They don’t care about school.
(ううん、全然。みんな学校のことなんて気にしてない。)Dr. Clark: Hmm. Why do you think that is? I mean, you all grew up in the same house with the same parents, yet you’re the only one who feels this enormous pressure to achieve at such a high level.
(うーん。それはどうしてだと思う? 君たちは同じ家で同じ両親のもとで育ったのに、そんなに高い水準を目指す大きなプレッシャーを感じているのは君だけなんだ。)Alex: Why do we even have to talk about my family? They don’t have anything to do with this. They don’t get me.
(どうして家族の話までしなきゃいけないの? 家族はこのこととは何の関係もないよ。私のこと、わかってくれないし。)Dr. Clark: How’s that feel?
(それはどんな気持ち?)Alex: I don’t know.
(わからない。)Modern Family Season5 Episode12 (Under Pressure)
シーン解説と心理考察
アレックスは、「ううん、全然。みんな学校のことなんて気にしてない」と答えます。ここでの「みんな」は、アレックスのきょうだいのことです。自分は学校のことを気にしているけれど、きょうだいは違う、という違いを、短い言葉で伝えています。
それを受けて、ドクター・クラークは「同じ家で同じ両親のもとで育ったのに、そんなに大きなプレッシャーを感じているのは君だけなんだ」と指摘します。プレッシャーという言葉を使って、アレックスの受け止め方が、きょうだいと違っていることを確かめる問いかけです。
アレックスは「どうして家族の話までしなきゃいけないの?」と返し、続けて「家族はこのこととは何の関係もないよ。私のこと、わかってくれないし」と話します。ここで have anything to do with が登場します。this は、アレックスが今話している悩みを指していて、家族とその悩みを切り離す言い方です。否定文なので anything が使われており、「関わりを持っているものは何もない」という響きになります。
ドクター・クラークは「それはどんな気持ち?」と尋ねますが、アレックスの返事は「わからない」という短いものです。家族について語ったあとの気持ちを問われて、はっきり言葉にしないまま答える、という控えめな終わり方になっています。長く語る場面と短く答える場面が並ぶことで、アレックスの言葉の重みが、それぞれ違って感じられます。「関係ない」と言い切る言葉と、「わからない」という短い返事。この二つの対照が、have anything to do with という言い切りの形の強さを、かえって際立たせています。
『モダンファミリー』流・覚え方のコツ
二つの物のあいだに、一本の糸がつながっている絵を思い浮かべてみましょう。糸が一本でもつながっていれば、「関わりがある」ということです。have (something) to do with は、その糸を「持っているかどうか」を、something、anything、nothing で言い分けるイメージです。
something なら、糸が「ある」。anything は、疑問や否定の中で、「あるのか、あるならどれか」を問います。nothing なら、糸が「ない」です。アレックスの「They don’t have anything to do with this.」は、否定の中で anything を使い、家族と自分の悩みのあいだに、つながる糸が一本もない、と言っているわけです。
糸のイメージと一緒に、「関係があるか、ないか」を言う型として、have anything to do with を頭に置いておきましょう。誰かに「関係あるの?」と聞かれたときに、この型がすぐに口をついて出てきます。
例文で覚える「have anything to do with」
関係の有無を尋ねたり、否定したりするときに使う have anything to do with を、3つの例文で確認していきましょう。
Does this have anything to do with what happened yesterday?
(これは昨日のできごとと何か関係があるの?)
相手の様子の理由を尋ねる場面です。疑問文なので anything を使い、with のあとに関係を確かめたい内容を置きます。
A: Why are you upset?
B: It doesn’t have anything to do with you.
(A:どうして怒ってるの?)
(B:あなたのせいじゃないよ。)
理由を打ち明けない往復会話です。否定文で使うと、「あなたとは関係がない」と、原因が相手ではないことを伝える言い方になります。
I don’t want to have anything to do with that company.
(あの会社とは関わりたくありません。)
取引を断るビジネスの場面です。want to のあとに置くと、関わりを持ちたくないという意思を伝えられます。
あわせて覚えたい関連表現
have nothing to do with
(〜とは何の関係もない)
have nothing to do with は、関係がないことを直接言い切る形です。don’t have anything to do with は否定文の形で同じ意味を表します。
have something to do with
(〜と関係がある)
have something to do with は、肯定文で関係があることを表します。anything は疑問・否定で、something は肯定で使い分けます。
be related to
(〜と関連している)
be related to は、関連していることを客観的に述べる言い方で、have to do with より書き言葉寄りです。have to do with は口語で幅広く使えます。
Note|have something・anything・nothing to do with の使い分け
have to do with は、間に入れる語を something、anything、nothing のどれにするかで、伝える内容が変わります。アレックスの一言をきっかけに、3つの選び方を整理してみましょう。
1つ目の have something to do with は、肯定文で「何か関係がある」と述べる形です。「This has something to do with your job.」なら、「これはあなたの仕事と関係がある」という意味になります。2つ目の have anything to do with は、疑問文と否定文で使う形です。疑問なら「何か関係があるか」、否定なら「何の関係もない」と述べます。3つ目の have nothing to do with は、関係がないことを、否定語なしで直接言い切る形です。
同じ意味を、don’t have anything to do with と have nothing to do with の2通りで表せる点も押さえておきましょう。前者は not と anything の組み合わせ、後者は nothing ひとつで否定を表します。
アレックスの「They don’t have anything to do with this.」は、否定文で anything を使った形でした。have nothing to do with に置き換えても、同じ意味になります。
まとめ|「関係がある?ない?」を、ひとまとまりで言い分ける
have anything to do with は、「〜と関係があるか」「〜とは何の関係もない」を、疑問・否定の文で表す表現です。do を「する」と直訳せず、have to do with 全体で「関係がある」とまとめて覚えると、使いやすくなります。
something、anything、nothing を選び分ければ、関係の有無を細かく言い分けられます。肯定なら something、疑問と否定なら anything、言い切るなら nothing、と覚えておくと迷いません。
セラピストのドクター・クラークと話すアレックスは、家族と自分の悩みを切り離す言葉として、この表現を使っていました。関係の有無を言い切る一言が、短いやり取りの中で印象に残る場面でした。


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