「drag one’s feet」の意味と使い方|『モダンファミリー』S07E16で学ぶ英会話

「drag one's feet」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

やらなければと分かっているのに、なぜか腰が重くて、つい先延ばしにしてしまう場面があります。

そんな状態を言い表す「drag one’s feet」を、『モダンファミリー』シーズン7第16話の後半、リリーに自転車を教えようとするキャメロンとミッチェルが、互いにぐずぐずしている理由を語り合うシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「drag one’s feet」の意味とニュアンス

drag one’s feet
意味:(気が進まず)ぐずぐずする、わざと進めるのを遅らせる

drag one’s feet は、物事を進めることに気が乗らず、動きを遅らせる、先延ばしにするという意味の口語表現です。drag は「引きずる」、feet は「足」で、足を引きずりながら歩くと前へ進みにくい、という字面が意味の土台になっています。

one’s の部分には、主語に合わせた所有格が入ります。I なら my、you なら your、he なら his という具合で、シーンでも I’m dragging my feet と、自分のことを述べる形になっています。進める対象を示したいときは、drag one’s feet on the project や drag one’s feet about moving のように、on や about を添えます。

意味のポイントは、単なる遅れではなく、気が進まないという理由がある点です。急かされているのに動かない、決めなければならないのに決めない、といった状況で、渋る気持ちが動きの遅さとして外に出ている様子を言い表します。日本語では「ぐずぐずする」「腰が重い」「渋る」が近い訳語です。進め方に迷いがある文脈では「踏ん切りがつかない」と訳しても、気乗りしない調子が伝わります。足の像を使っていますが、表しているのは歩き方ではなく、物事をどう進めるかという姿勢です。

【ここがポイント!】

  • 「drag one’s feet」の核は、足を引きずるように前へ進みにくい状態
  • one’s は my、your、his など主語に合わせて替わる
  • 理由は気が進まないこと。on や about で、遅らせている対象を示せる

『モダンファミリー』S07E16のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

リリーに自転車を教えようとしているキャメロンとミッチェルが、ぐずぐずしている理由を口にし合う場面です。キャメロンは自分の怪我を理由に挙げてから、ミッチェルの理由を尋ねます。そこからミッチェルの本音が少しずつ見えてきます。

Cameron: Okay, I’m dragging my feet because I have a brain injury. Why are you dragging yours, again?
(いいかい、僕がぐずぐずしてるのは頭を怪我してるからだ。じゃあ君は、なんでぐずぐずしてるんだっけ?)

Mitchell: Because I don’t want her to get hurt! No, see, it’s not the worst thing in the world that she’s actually starting to be cautious. She used to fly off of bookcases and jump off of swing sets, and now she’s trying to protect herself.
(だって、あの子に怪我をさせたくないんだよ! いいかい、あの子が慎重になり始めたのは、世の中で一番悪いことってわけじゃない。前は本棚から飛んだり、ブランコから飛び降りたりしてたのに、今は自分を守ろうとしてるんだ。)

Cameron: And what kind of life is she gonna have if she’s scared of everything?
(何でも怖がるようになったら、あの子はどんな人生を送るんだい?)

Mitchell: A life where I don’t have to worry about her.
(僕が心配しなくてすむ人生だよ。)

Cameron: Ohh. I get it. So you’re the one that’s afraid.
(ああ、そういうことか。怖がってるのは君のほうなんだね。)

Modern Family Season7 Episode16 (The Cover-Up)

シーン解説と心理考察

キャメロンの Okay, I’m dragging my feet because… は、頭の怪我という自分の理由を先に挙げる形で始まります。自分には理由があると示したうえで、本題の Why are you dragging yours, again? に入る運びです。文末の again? は、改めて理由を尋ねる軽い付け足しとして働いています。

ミッチェルの答えは Because I don’t want her to get hurt! と、理由をそのまま言い切る形で返ってきます。続く言葉では、リリーが慎重になり始めたこと、前は本棚から飛んだり、ブランコから飛び降りたりしていたこと、今は自分を守ろうとしていることを順に並べます。慎重になった姿を、悪いことではないと位置づけている点が表れています。

キャメロンが何でも怖がる子になったらどんな人生か、と問い返すと、ミッチェルは A life where I don’t have to worry about her. と答えます。リリーのための人生ではなく、自分が心配せずに済む人生を挙げた返事で、ミッチェルの本音がのぞいています。

それを聞いたキャメロンは Ohh. I get it. と短く受け止め、So you’re the one that’s afraid. と続けます。リリーではなく、怖がっているのはミッチェル自身だと気づく流れです。質問を重ねて相手の本音に近づいていくキャメロンの聞き方が、会話の運びをはっきり形づくっています。ぐずぐずの理由を語り合ううちに、drag one’s feet の裏にあった気持ちが言葉になる、そこがこのやり取りの見どころです。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

drag one’s feet は、足首に重りをつけて歩く姿で覚えられます。前に進もうとはしているのに、一歩ごとに足が重く、なかなか距離が伸びません。気が進まない気持ちが、足の重さとして現れている状態です。

キャメロンとミッチェルは、別々の理由でその重りをつけていました。キャメロンは自分の怪我を、ミッチェルはリリーへの心配を、それぞれ足取りの重さの理由に挙げています。同じ表現を使いながら、同じ重さではない点が、このシーンの面白さです。

重りの正体が何なのか。理由を言葉にする手前の、足を引きずっている姿をイメージしておくと、表現が思い出しやすくなります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「drag one’s feet」

日常のちょっとした渋りから仕事の先延ばしまで広がる drag one’s feet を、3つの例文で確認していきましょう。

Stop dragging your feet and finish your homework.
(ぐずぐずしてないで、宿題を終わらせなさい。)
子どもを促す日常の場面です。stop のあとに dragging your feet を続けて、「ぐずぐずするのをやめなさい」という注意の形にしています。

The company is dragging its feet on the new project.
(その会社は新しいプロジェクトに対して腰が重いです。)
取引先の対応の遅さを話すビジネスの場面です。主語が会社なので one’s が its に替わり、on で遅らせている対象を示しています。

A: Why haven’t you called the dentist yet?
B: I know, I’m dragging my feet because I hate going.
(A:なんでまだ歯医者に電話してないの?)
(B:わかってる、行くのが嫌でぐずぐずしてるんだ。)
嫌なことを先延ばしにしている理由を友人に話す会話です。because のあとに理由を添える形が、シーンのキャメロンの言い方と重なります。

あわせて覚えたい関連表現

procrastinate
(先延ばしにする)
やるべきことを後回しにする、やや改まった動詞です。気が乗らない気持ちまで含むとは限りません。drag one’s feet は、気が進まず渋るニュアンスが強い表現です。

stall
(時間を稼ぐ、引き延ばす)
相手の要求や決定を、時間稼ぎで引き延ばすことに重点があります。drag one’s feet は、自分が気乗りしないために動きが鈍い状態を、広く表せます。

be reluctant to do something
(〜するのに気乗りしない)
気が進まないという気持ちそのものの描写です。drag one’s feet は、その気持ちが行動の遅さとして表に出ている様子を、比喩で言い表します。

Note|one’s が my・your・yours に替わる、drag one’s feet の形と対象の示し方

drag one’s feet は、辞書の見出しの形のままではなく、one’s の部分を主語に合わせて替えて使います。シーンのキャメロンのせりふには、その替わり方と、省略の仕方がそろって出てきます。

まず I’m dragging my feet では、主語の I に合わせて one’s が my になっています。Stop dragging your feet. なら your、会社が主語なら its と、主語に合わせた所有格が入ります。そして、Why are you dragging yours, again? の yours は、your feet の feet を省いて「相手のもの」とまとめた形です。直前に my feet が出ているため、同じ語の繰り返しを避けて、yours だけで受けられます。

次に、何を遅らせているのかを示すときは、前置詞を添えます。drag one’s feet on the project は対象そのもの、about moving は決めかねている事柄を指す言い方です。シーンのように because を続ければ、ぐずぐずの理由を文の中で説明することもできます。

つまり、この表現は「所有格の入れ替え」「yours での省略」「on や about での対象」「because での理由」の組み合わせで文を作れます。

キャメロンの二つのせりふは、その組み合わせを一息で見せてくれる例です。特に yours の省略は、同じ話題が続く会話で語を重ねずに済ませる形として、そのまま真似できます。

まとめ|足が重い理由を語り合う二人から

drag one’s feet は、気が進まないために、物事の進行を遅らせる様子を表す口語表現です。

one’s を主語に合わせて替え、on や about で対象を、because で理由を添えれば、日常の先延ばしから仕事の遅れまで一つの形で言い表せます。procrastinate や stall と比べると、渋る気持ちが動きの遅さに出ている点が、この表現の特徴です。自分のことにも他人のことにも使えるので、状況を説明する場面で役立ちます。

足取りが重いのは、誰の何のためなのか。キャメロンの怪我の話に始まり、ミッチェルの本音に行き着いたやり取りは、その問いの答えを見つけるまでの短い道のりでした。

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