「on an unrelated note」の意味と使い方|『モダンファミリー』S07E21で学ぶ英会話

「on an unrelated note」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

話題を変えるふりをしながら、実は前の話とつながっているのだと匂わせる。会話の中では、そんな言い回しがときどき顔を出します。「関係ないんだけどね」と言いながら、聞き手には関係がありそうに聞こえてしまう、あの言い方です。

そんな話題の切り替えの合図となる「on an unrelated note」を、『モダンファミリー』シーズン7第21話の後半、アレックスが語る一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「on an unrelated note」の意味とニュアンス

on an unrelated note
意味:話は変わるけど、関係ない話だけど

on an unrelated note は、それまでの話題とは別の話に移るときに、先頭に添える合図の言い方です。unrelated は「関連のない」という意味の形容詞で、on an unrelated note と言えば、「いまの話とは関係のない話題ですが」と前置きしたことになります。

型としては、on a … note の間に形容詞を入れる形です。unrelated を related に替えた on a related note なら、「関連する話ですが」と、前の話題に関連する内容を足すときの合図になります。この2つは、related と unrelated で、前の話題との関係の有無を示す対の表現です。

ドラマの台詞では、On a possibly unrelated note となっていて、unrelated の前に possibly が入っています。possibly は「ひょっとすると、もしかしたら」という意味の副詞なので、「関係ないかもしれないけれど」とぼかした言い方になります。見出しの on an unrelated note の型は同じで、possibly を足してやわらげた形です。

使える場面は、会議で別の議題に移るとき、雑談の途中で別の用件を切り出すとき、メールの末尾で追加の連絡を添えるときなどです。文頭に置いて、そのあとに続く内容へ聞き手の注意を向けさせる働きをします。

日本語に置き換えるときは、「話は変わるけど」「関係ない話だけど」「それはそうと」あたりが自然です。「関係のない注釈として」と直訳すると、日本語としてはぎこちなくなります。

【ここがポイント!】

  • 「on an unrelated note」の核は、「いまの話題とは別の話に移りますよ」という合図
  • on a related note と対になる型で、related と unrelated で関係の有無を示す
  • possibly のような副詞を挟むと、「関係ないかもしれないけど」とぼかした言い方になる

『モダンファミリー』S07E21のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

列車での旅が続くなか、アレックスが、ジェームズという男性の話を始めます。ジェームズは、同じ列車に乗っていた人です。アレックスは、自分が離れた直後にジェームズが降りたことを伝えたあと、話題を切り替える一言を挟んで、別のことを報告します。

Alex: So, it turns out James got off right after I left him.
(それがね、私が離れた直後に、ジェームズは降りたんだって。)

Alex: On a possibly unrelated note, my wallet is gone.
(関係ないかもしれない話だけど、私の財布がなくなってるの。)

Alex: Trains.
(まったく、列車ってやつは。)

Modern Family Season7 Episode21 (Crazy Train)

シーン解説と心理考察

アレックスは So, it turns out James got off right after I left him. と切り出します。So は話を切り出す合図で、it turns out は「〜だと分かった、〜ということになった」という意味です。得られた事実を、あとから知らせる言い方になります。got off は「降りた」で、right after I left him は「私が彼から離れた直後に」という意味です。

続けて、On a possibly unrelated note, my wallet is gone. と言います。ここで話題が、ジェームズが降りたことから、財布のことへ切り替わります。my wallet is gone の be gone は「なくなっている」という状態を表す言い方で、財布がいまここにない、という意味です。my は「私の」で、なくなっているのはアレックス自身の財布です。

注目したいのは、possibly unrelated という前置きです。ジェームズが降りた話のすぐあとに財布の話を置いているので、「関係ないかもしれない」と言いながら、二つの話を並べて聞かせる形になっています。関係ないと言い切らずに「かもしれない」とぼかすことで、聞き手に二つの話のつながりを考えさせる、皮肉のきいた響きが出ます。ただ、アレックスは財布が盗まれたとは言っておらず、台詞は「なくなっている」と述べているだけです。

最後の Trains. は、名詞を一語だけ置いた締めのひと言です。「列車というものは」と、ここまでの出来事を列車の旅にまとめて、話を終えています。短い一語で、語りに落ちをつけた形です。

このように、on a possibly unrelated note は、話題の切り替えの合図でありながら、前後の話を結びつけて聞かせる使い方もできる表現です。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

イメージしやすいのは、話の道すじに立つ道しるべです。on an unrelated note は、「ここから別の道に入ります」という標識で、on a related note は「同じ道の続きです」という標識にあたります。

アレックスは、その標識に possibly という小さな札を足しました。別の道のはずなのに、実は同じ道の先にあるかもしれない。そんな含みを持たせる札です。標識の種類と、そこに足す札の組み合わせで、話題の切り替え方を言い分けられます。

例文で覚える「on an unrelated note」

on an unrelated note を、3つの例文で確認していきましょう。

On an unrelated note, did you finish the report?
(話は変わるけど、報告書は終わった?)
同僚との会話や職場の場面です。別の用件に移るときの合図として、そのまま先頭に置いています。

A: That movie was way too long.
B: On a completely unrelated note, do you know a good dentist?
(A:あの映画、長すぎたね。)
(B:まったく関係ない話だけど、いい歯医者さん知ってる?)
友人どうしの会話です。completely を挟むと、「まったく別の話」という強調になります。

On a possibly unrelated note, the printer broke right after the update.
(関係ないかもしれないけど、アップデートの直後にプリンターが壊れたんだ。)
仕事の場面です。台詞と同じ possibly の形で、「関係ないかもしれない」と言いながら、二つの出来事が結びついていそうな含みを残しています。

あわせて覚えたい関連表現

by the way
(ところで)
by the way は、「ところで」と話題を変える言い方です。前の話題との関係の有無は示しません。on an unrelated note は、「関係ない」と明示する点が違います。

speaking of which
(そう言えば)
speaking of which は、直前に出た話題に関連して、別の話を始めるときの言い方です。on an unrelated note が「つながらない」話に移るのに対して、こちらは「つながる」話に移ります。

on a related note
(関連する話だけど)
related と unrelated で対になる表現です。前の話題との関係の有無を、最初に示す点が共通しています。

Note|「関係のない注釈として」と訳すと見えなくなる、on a … note の型

on an unrelated note の note は、「メモ」や「注釈」と訳したくなる語です。ところが、「関係のない注釈として」と直訳すると、日本語としてもぎこちなく、意味もはっきりしません。ここで note を、「話の調子」を表す語として捉え直すと、表現の仕組みが見えてきます。

note には「(話や言葉の)調子、基調」という意味があります。on a … note は、その調子を、間に入れる形容詞で示す型です。on a related note なら「関連する調子の話で」、on an unrelated note なら「関連しない調子の話で」となります。note の位置に入っているのは注釈ではなく、話の調子です。

この型には、形容詞のほかに副詞も挟めます。台詞の On a possibly unrelated note は、possibly が unrelated を修飾して、「関連しないかもしれない調子の話で」となります。completely を挟めば「まったく関連しない話」と強調になり、possibly を挟めば「関連しないかもしれない」とぼかしになります。

つまり、on an unrelated note は、「別の話に移る」という合図と、その話が前の話とどれくらい関係があるのかという程度を、一つの型で示せる言い方です。note を「話の調子」と考えるだけで、related と unrelated の対も、副詞の足し引きも、同じ仕組みで理解できます。

まとめ|話題を切り替える合図と、そこに添えるぼかし

on an unrelated note は、いまの話とは別の話に移るときの合図です。related と unrelated で対になり、間に possibly や completely を挟めば、ぼかしや強調も加えられます。

アレックスは、possibly を添えて、ジェームズが降りた話と財布の話を並べ、最後は Trains. の一語で語りを終えました。

「関係ないかもしれない」と前置きするその一言に、どんな含みを持たせたいのか。それを選べるところが、この型の面白さです。

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