「manage one’s expectations」の意味と使い方|『モダンファミリー』S07E21で学ぶ英会話

「manage one’s expectations」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

楽しみな予定の前に、「あまり期待しすぎないでおこう」と気持ちを整えておいた経験はありませんか。うまくいけば嬉しいけれど、そうならなくても落ち込まずにすむように、先に心の準備をしておくやり方です。

そんな心の構え方を一言で言い表す「manage one’s expectations」を、『モダンファミリー』シーズン7第21話の前半、列車の旅に出たルークとマニーが交わす短いやり取りから、一緒に見ていきましょう。

目次

「manage one’s expectations」の意味とニュアンス

manage one’s expectations
意味:期待しすぎないようにする、期待の度合いを調整しておく

manage one’s expectations は、結果に対する自分の期待を、あとでがっかりしない高さに整えておく言い方です。manage は「うまく扱う、やりくりする」という意味の動詞で、expectations は「期待」です。期待をゼロにするのではなく、高くなりすぎないように手綱を握っておく、というのが大まかなイメージになります。

one’s の部分には、主語に合わせた所有格が入ります。自分のことなら my、相手のことなら your、彼女のことなら her というぐあいに変わります。ドラマの台詞では I’m managing my expectations. という形で出てきます。進行形の I’m managing になっているので、期待を抑える作業を「いま、まさにやっている最中だ」と伝える言い方です。

日本語に置き換えるときは、「期待を管理する」と直訳すると少し硬くなります。「期待しすぎないようにしている」「期待値を調整している」「あまり当てにしないでおく」といった言い方のほうが、会話の自然さに近づきます。場面によっては、「過度な期待はしないよ」と短くまとめてもかまいません。

使える場面は、新しい仕事の初日、旅行の前、結果待ちの日、イベントの直前などです。仕事の場面では、顧客や上司に対して現実的な見通しを伝える、という意味でも使えます。

【ここがポイント!】

  • 「manage one’s expectations」の核は、期待を現実的な高さに調整しておくという心の準備
  • one’s は主語に合わせて my / your / their などに変わり、進行形にすると「いまそうしている」を伝えられる
  • 「期待を管理する」と直訳せず、「期待しすぎないようにする」と訳すと自然になる

『モダンファミリー』S07E21のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

一家は、ジェイの元妻ディーディーの再婚式に出るため、列車でポートランドへ向かっています。その旅の途中で、ルークがマニーに話しかけます。ルークは旅先での出会いを期待していて、その見通しをマニーに尋ねる形です。今回のフレーズは、マニーの返事の中に出てきます。

Luke: Dude, how much choice action are we gonna get on this trip?
(なあ、この旅でいい出会いはどれくらいありそうかな?)

Manny: I’m managing my expectations.
(僕は、期待しすぎないようにしてるんだ。)

Luke: Don’t you know anything about trains?
(列車のこと、何も知らないのか?)

Modern Family Season7 Episode21 (Crazy Train)

シーン解説と心理考察

ルークは Dude と呼びかけ、how much choice action are we gonna get on this trip? と尋ねます。Dude は友だちに向けた「なあ」にあたる呼びかけで、気軽な調子を出します。how much は「どれくらい」と量をたずねる言い方で、we gonna get の gonna は going to の口語形です。this trip は、列車でポートランドへ向かうこの旅を指しています。choice action はくだけた言い回しで、ここでは旅先での出会いへの期待をたずねています。

マニーの答えは I’m managing my expectations. です。ルークの問いが「どれくらい期待できるか」だったのに対して、マニーは見込みの数字を答えず、「自分は期待を抑えている」と、自分の構えを答えています。my expectations の my は、期待している当人、つまりマニー自身の期待を指します。ここでの managing は、期待を膨らませすぎないように調整している、という意味です。

ルークは、そのマニーの答えを受けて Don’t you know anything about trains? と返します。Don’t you know …? の否定形の疑問文は、「知らないのか」と相手に確かめる形です。anything about trains は「列車についての何か」で、「列車のことを何も知らないのか」という意味になります。マニーの控えめな答えに対して、ルークが列車を引き合いに出して切り返す流れです。

期待を口にするルークと、期待を抑えているマニーという対比が、このやり取りの中心です。同じ旅に同じように乗っていても、旅への見通しの置き方はふたりで違います。manage one’s expectations という言い方が、その違いを短い一言で見せています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

覚えるときは、期待を音量のつまみに置きかえてみてください。つまみを上げすぎると、結果が思わしくなかったときの落差が大きくなります。そこで、あらかじめつまみを中くらいの位置に合わせておく。これが manage one’s expectations の動きです。

つまみを回しているのは、期待している本人です。マニーの I’m managing my expectations. は、つまみの位置を自分で確かめている最中の報告だと考えると、進行形の意味もすっと入ってきます。

例文で覚える「manage one’s expectations」

manage one’s expectations を、3つの例文で確認していきましょう。

I’m trying to manage my expectations about my first week at the new job.
(新しい仕事の最初の1週間については、期待しすぎないようにしているところです。)
新生活の前に気持ちを整えている場面です。trying to を添えると、「そうしようと努めている」というやわらかい響きになります。

A: Are you excited about the concert?
B: A little, but I’m trying to manage my expectations.
(A:コンサート、楽しみ?)
(B:少しね。でも、期待しすぎないようにしてるんだ。)
友人どうしの会話です。A little, but … と先に楽しみな気持ちを認めてから、期待を抑えていることを続ける流れになっています。

A good project manager knows how to manage the client’s expectations.
(優秀なプロジェクトマネージャーは、顧客の期待を適切に調整する方法を知っている。)
仕事の場面です。the client’s と所有格が相手に変わると、自分の期待ではなく、相手の期待が高くなりすぎないように働きかける意味になります。

あわせて覚えたい関連表現

lower one’s expectations
(期待を下げる)
lower は「下げる」という意味の動詞です。期待の水準を意図して下げることに重点があります。manage one’s expectations は、下げるだけでなく、現実に合った高さに整えるところまで含みます。

keep one’s expectations in check
(期待を抑えておく)
in check は「抑えられた状態で」という意味です。期待が膨らみすぎないように、押さえた状態を保つ点を表します。manage は、調整するという行為そのものを指す点が違います。

temper one’s expectations
(期待をやわらげる)
temper は「やわらげる、ほどよく抑える」という意味の動詞です。勢いづいた期待を落ち着かせるときに合います。manage のほうが、調整の仕方を限定しない広い言い方です。

Note|自分の期待にも相手の期待にも使える manage expectations の形

manage one’s expectations は、manage と expectations のあいだに何が入るかで、誰の期待を調整するのかが変わります。ここでは、その形を3つに分けて整理します。

1つ目は、my / your / her などの所有格が主語と同じ人を指す形です。I’m managing my expectations. のように、自分の期待を自分で抑える意味になります。マニーの台詞は、この形でした。

2つ目は、the client’s や his のように、別の人の所有格が入る形です。manage the client’s expectations は、顧客の期待が高くなりすぎないように、状況の見通しを伝えて調整する意味になります。調整する側と、期待している側が別の人になるのが、1つ目との違いです。例文のプロジェクトマネージャーの文が、この形にあたります。

3つ目は、所有格を付けずに manage expectations と言う形です。誰の期待かを特定せず、期待を現実的な高さに整える行為そのものを指します。We need to manage expectations before the launch. のように、チームや組織で期待を調整する話にも使えます。

形が変わっても、中心にあるのは「期待を現実的な高さに整える」という動きです。誰の期待を整えるのかを、所有格が教えてくれると考えておくと、聞き取りのときにも迷いません。

まとめ|期待の高さを、先に整えておく言い方

manage one’s expectations は、結果への期待を、がっかりしない高さにあらかじめ整えておく言い方です。one’s は主語に合わせて変わり、別の人の所有格が入れば、相手の期待を調整する意味に変わります。

ルークが旅先での出会いを尋ねたとき、マニーは見通しを語らず、期待を抑えている最中だと答えました。進行形の I’m managing が、その途中経過を短く伝えています。

楽しみな予定の前で、気持ちの準備を一言で伝えたいときに使える表現です。

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