「be low on」の意味と使い方|『モダンファミリー』S08E09で学ぶ英会話

「be low on」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

冷蔵庫を開けて、牛乳もコーヒーも残りわずかだと気づく。そんな瞬間は、暮らしのあちこちにあります。

そんなときに使える「be low on」を、『モダンファミリー』シーズン8第9話の前半、準備を進めながら氷の残りを気にするマニーの一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「be low on」の意味とニュアンス

be low on
意味:〜が少なくなっている、〜の残りが乏しい

be low on は、手持ちの量が残り少なくなっている状態を表す表現です。食べ物、飲み物、燃料、お金、時間など、使えば減っていくものについて、「そろそろ足りなくなりそうだ」と伝えるときに使えます。

形は、be 動詞のあとに low on を置き、on の後ろに少なくなっている物を続けます。作中の We’re low on ice. では、be 動詞が主語の We に合わせて We’re と短縮されています。主語が I なら I’m low on cash.、主語が物なら The printer is low on ink. のように、主語に合わせて be 動詞を変えるだけで、形そのものは変わりません。

low は「低い」、on は「〜に関して」を表す前置詞です。字面どおりに読むと「氷に関しては、残りの水位が低い」となり、これが「氷が少なくなっている」という意味につながります。

まだゼロにはなっていないけれど、補充や対策が必要になりつつある段階で使うのが、この表現の特徴です。完全になくなった状態は out of 〜 で表し、少しは残っている状態は low on 〜 で表す、という使い分けがあります。日本語にするときは、「〜が少なくなっている」「〜が心もとない」と、状態を伝える形にすると自然です。

【ここがポイント!】

  • 「be low on」の核は、残りがまだ少しあるものの、減ってきているという状態
  • on の後ろに、少なくなっている物(ice、cash、ink など)を置く
  • 完全になくなった out of 〜 との違いは、少し残っているかどうか

『モダンファミリー』S08E09のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

マニーが氷の残りが少ないことを知らせたあと、食べ物や曲目のことまで次々に口にして、準備を手伝ってくれるはずだったルークに「今何時だと思ってる?」と問いかける場面です。ルークは謝りつつ、自分は全体像のことを心配していたと答えます。

Manny: We’re low on ice in bucket 12. Hey, hey, those crab cakes have to last all night. Push the cheese. Setlist? You’re starting with “Get Lucky”? Come on, we’re telling a story here. Do you know what time it is? I thought you were gonna help me set up.
(12番のバケツの氷が少なくなってきたよ。ちょっと、ちょっと、そのクラブケーキは夜通し持たせなきゃいけないんだ。チーズを勧めて。セットリスト? 最初が「Get Lucky」? 勘弁してよ、僕たちはここでストーリーを作ってるんだから。今何時だと思ってる? 準備を手伝ってくれるはずだったよね。)

Luke: Sorry, buddy. I was worrying about the big-picture stuff.
(ごめん、相棒。全体像のことを心配してたんだ。)

Modern Family Season8 Episode9 (Snow Ball)

シーン解説と心理考察

マニーの1文目 We’re low on ice in bucket 12. は、氷の残りが少なくなっていることを知らせる報告です。in bucket 12 と、どのバケツの話なのかまで具体的に添えているので、曖昧な言い方ではなく、状況をそのまま伝えようとする話し方になっています。主語が We になっている点も見逃せません。氷が少ないのは自分の手元だけではなく、準備をしている側全体の問題として話しています。

続く文では、クラブケーキは夜通し持たせなければならないこと、チーズのこと、曲目の最初の曲に異議を唱えることを、立て続けに口にします。氷から食べ物、曲目へと話題が次々に移っていく様子から、マニーが気にかけている点の多さが伝わってきます。Come on, we’re telling a story here. の Come on は、相手に考え直してほしいときの言い方で、最初の曲に納得がいっていないことが表れています。

そのうえで Do you know what time it is? と、時間が迫っていることを指摘します。これは時刻を教えてほしいという質問ではなく、「もう時間がないのに」と相手に気づかせる言い方です。I thought you were gonna help me set up. が、その背景にあたります。準備を手伝ってもらえると思っていた、という期待が、この一言からうかがえます。

これに対してルークは、Sorry, buddy. とまず謝ります。続く I was worrying about the big-picture stuff. は、手元の細かな準備ではなく、全体像のほうを考えていたという説明です。buddy という呼びかけが、二人の気安い間柄を示しています。

氷やクラブケーキの残りを気にするマニーと、全体像のほうを気にしていたルーク。細かな残量に目を配る人と、大きな流れに目を向ける人との温度差が、短いやり取りの中に出ています。その中で We’re low on ice. は、氷の補充が必要になりつつあることを、短く知らせる一言として置かれています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

low は「低い」です。水位や目盛りが下のほうにある状態を表します。氷の入ったバケツの中身が減って、底が近づいてくる様子に重ねると、We’re low on ice. の意味がつかめます。

もう一つの覚え方は、車の燃料警告灯です。警告灯が点いても、車はまだ走れます。ただ、そろそろ給油を考える時期だと知らせています。「まだ動けるけれど、余裕は少ない」というこの感覚が、be low on の中心にあります。ゼロになった状態ではなく、ゼロに近づいた状態だと覚えておくと、out of との区別も自然につきます。

マニーの一言も、この絵で読めます。氷がなくなったと言っているのではなく、残りが少なくなってきたと知らせているので、まだ手を打てる段階の報告です。警告灯が点いた瞬間のように、補充を考えはじめる合図になっています。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「be low on」

be low on は、減っていくものならほとんど何にでも使えます。身近な3つの場面で、形を確認しておきましょう。

We’re low on coffee, so I’ll stop by the store on my way home.
(コーヒーが少なくなってきたから、帰りに店に寄るね。)
家庭で買い物を分担する場面です。so の後ろに「だから補充する」という行動を続けると、少なくなっている状況と、その対処がひと続きで伝わります。

The printer is low on ink, so please order a new cartridge today.
(プリンターのインクが少なくなっているので、今日中に新しいカートリッジを注文してください。)
職場で備品の補充を頼む場面です。主語が人ではなく物でも be low on が使えます。プリンターを主語にして、「インクが少なくなっている」という状態を表しています。

A: Can you lend me some money for lunch?
B: Sorry, I’m low on cash right now.
(A:昼ごはん代を少し貸してくれない?)
(B:ごめん、いま手持ちが少ないんだ。)
友人同士の頼みごとを、角を立てずに断る往復の会話です。cash の前に my などを付けず、low on cash の形でそのまま置くのが基本です。right now を添えると、「いまは」という限定が加わります。

あわせて覚えたい関連表現

run out of
(〜を切らす、〜がなくなる)
run out of は、「ゼロになった」ことを言う表現です。be low on は、まだ少し残っている段階を言います。We ran out of ice. なら、氷はもうありません。

be short of
(〜が不足している)
be short of は、必要な量に届いていない不足を言います。be low on は、手持ちの減り具合に重点があります。be short of money は「お金が足りない」、be low on money は「お金が残り少ない」というずれがあります。

have plenty of
(〜がたっぷりある)
have plenty of は、be low on の反対にあたる言い方です。We have plenty of ice. なら、氷は十分にあります。残量について話すとき、少ないほうを low on、多いほうを plenty of で言い分けられます。

Note|「氷が少ない」と言うとき、英語では誰が主語になるか

日本語で「氷が少なくなってきた」と言うとき、主語は「氷」です。ところが We’re low on ice. では、主語は We で、氷は on の後ろに置かれています。英語は持っている側を主語にして、「私たちは氷に関して残りが少ない」という形で言い表しています。

この形をそのまま日本語に直すと、「私たちは氷に関して低い」となり、不自然です。訳すときは、「氷が少なくなってきた」「氷の残りが少ない」と、日本語の主語に組み替えます。We を訳に出さないほうが自然な場合も多くあります。

物を主語にする言い方もあります。Our ice is running low. のように、ice を主語にして running low と続ける形です。running low は「減っていく途中」の動きを表します。持っている側を主語にするのが be low on、物を主語にするのが run low という違いがあり、主語の置き場所で文の組み立てが変わります。

I’m low on cash. と My cash is running low. は、どちらも「手持ちのお金が少ない」という意味ですが、前者は状態、後者は減っていく流れに重点があります。

マニーの一言は、「氷が少なくなってきた」と訳すと、準備の状況を知らせる報告として自然に読めます。

まとめ|残りわずかを知らせる、短い報告の一言

be low on は、手持ちの量が残り少なくなっていることを伝える表現です。on の後ろに少なくなっている物を置き、ゼロの一歩手前の状態を言い表します。

食べ物や飲み物、燃料、お金など、減っていく物の残量を伝えたいときに、そのまま使えます。完全になくなったときの out of、不足を言う short of と並べておくと、状況に合わせて選べます。

準備の細部まで口にするマニーが、氷の残りを知らせた一言には、この表現の働きがよく出ていました。残りが少なくなってきたと伝えれば、次にどう動くかを考えるきっかけになります。

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