海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『フレンズ』シーズン4第15話では、モニカが部屋の壁にある電気のスイッチが何のためのものなのか気になり、あの手この手で調べ始めます。
「調べて分かる」と「考えて分かる」は、英語では find out と figure out で言い分けることがあります。モニカの謎解きの場面を順に追いながら、気になって仕方がない気持ちと、二つの「分かる」の違いを見ていきます。
「Didn’t it drive you crazy?」気になって仕方がない気持ち
モニカとレイチェルの部屋で、モニカはドアの横のスイッチを入れたり切ったりしています。以前この部屋に住んでいたジョーイに、このスイッチは何をするものかと聞くと、返ってきた答えは「何もしない」でした。そこからの会話です。
Monica: Didn’t it drive you crazy to not know what it did?
(何をするのか分からないままで、気になってしょうがなくなかった?)
Joey: I know what it did. Nothing.
(何をするかは知ってたよ。何もしない。)
Monica: They wouldn’t have put it there if it didn’t do something.
(何かするんじゃなきゃ、あんな所に付けたりしないでしょ。)
Friends Season4 Episode15(The One with All the Rugby)
drive someone crazy は「人をおかしくさせる」が直訳で、気になったりいらいらしたりして落ち着かない状態を言います。ここでは主語の it が「何をするのか分からないこと」を指し、「分からないままで平気だったの?」という問いになっています。
ジョーイの返事は、「知らない」ではなく「知っていた。何もしない」です。分からないことを気にするモニカと、答えはもう出ているという立場のジョーイで、同じスイッチの受け止め方がまったく違います。
モニカの They wouldn’t have put it there if ~ は、「もし〜なら、そこに付けたりしなかったはず」という仮定の形です。実際には付いているのだから何かするはずだ、という理屈を、裏返しの言い方で示しています。この drive ~ crazy は、後の場面でもモニカが「This switch thing has been driving me crazy.」と自分のことに使い直しています。
「I could find out what it did」調べて、たどって、突き止める
別の場面で、モニカは部屋の電化製品をコンセントにつないで、ジョーイとレイチェルに作戦を説明します。
Monica: This switch thing has been driving me crazy. So I turned it off and checked every outlet. Now, four don’t work, which means one of them has to be controlled by the switch. So I plugged in things in all four outlets that make noise. That way, when I turn it on, I just follow the noise and find out which one it is.
(このスイッチのことが気になって仕方なくて。だから切った状態で、コンセントを全部調べたの。そしたら4つが使えなかった。ってことは、そのうちの1つがスイッチで操作されてるはずなの。だから4つ全部に音の出るものをつないだの。そうすれば、スイッチを入れたら音をたどって、どれなのか突き止められる。)
Joey: I bet I stopped listening before you did.
(きっと俺のほうが先に聞くのをやめてたな。)
Friends Season4 Episode15(The One with All the Rugby)
find out は、調べたり人に聞いたりして、それまで知らなかった事実を知ることを表します。モニカの作戦は、音を追いかけていけば答えにたどり着くという手順そのもので、まさに find out の場面です。長い説明のあとのジョーイの一言は、レイチェルに向けた冗談になっています。
その後もモニカは調査を続けます。建物の図面を手に入れるのに、25ドル払って3時間並んだと話すモニカに、レイチェルは「Wow. If only more people knew.」と返します。「もっと多くの人が知っていればね」という、皮肉まじりの受け流し方です。さらに別の場面では、ドアの周りに貼った絵の下に穴がある理由を、モニカが説明します。
Monica: But there is a wire back there. That switch is connected to something.
(でも、その裏には配線があるの。あのスイッチは何かにつながってる。)
Rachel: I don’t care. The wires have come loose in your head.
(どうでもいい。あなたの頭の配線が外れちゃってるのよ。)
Monica: I thought if I could follow the wire, I could find out what it did.
(配線をたどれば、何をするのか突き止められると思ったの。)
Friends Season4 Episode15(The One with All the Rugby)
ここでも follow と find out の組み合わせです。音や配線を「たどる」ことで事実に行き着く、という流れが、find out の使い方とよく合っています。レイチェルは、配線の話をそのまま借りて「頭の配線が外れている」と返しています。
「couldn’t figure out what it did」考えても答えが出ない
エンドクレジットの場面で、モニカは調査の結果をレイチェルに報告します。
Monica: All right. The super couldn’t figure out what it did. The $200-an-hour electrician couldn’t figure out what it did.
(いいわ。管理人にも、何をするのか分からなかった。1時間200ドルの電気工事士にも、何をするのか分からなかった。)
Friends Season4 Episode15(The One with All the Rugby)
figure out は、考えたり調べたりした末に、仕組みや答えを理解することを表します。自分の頭で筋道を組み立てて分かる、という含みが強いと説明されることが多い表現です。管理人も電気工事士も仕組みが分からなかった、という意味で figure out が使われています。
| 表現 | 作中の使い方 | 意味の中心 |
|---|---|---|
| find out | follow the noise and find out which one it is | 調べて事実を知る |
| figure out | couldn’t figure out what it did | 考えて仕組みを理解する |
同じ「何をするのか」でも、手がかりを追って知るときは find out、理屈が分からないときは figure out が選ばれています。このあとモニカは、こう言って調査を終えます。
Monica: I guess Joey was right. It does nothing.
(ジョーイの言うとおりだったみたい。何もしないのね。)
Friends Season4 Episode15(The One with All the Rugby)
I guess ~ was right. は、「〜の言うとおりだったみたい」と相手の言い分を認める言い方です。I guess を前に置くことで、「どうやら」と少し控えめに認める響きになります。最初の場面でジョーイが言った「Nothing.」に、モニカがここで同意した形です。ところが、場面がチャンドラーとジョーイの部屋に移ると、テレビがついたり消えたりしていて、スイッチがテレビのつながったコンセントを操作していたことが分かります。
まとめ|find out と figure out で分ける二つの「分かる」
drive someone crazy で気になって仕方がない気持ちを言い、手がかりをたどって知るときは find out、考えても仕組みが分からないときは couldn’t figure out と言い分ける流れを見てきました。I guess ~ was right は、相手の言い分を認めるときの言い方です。
一つのスイッチをめぐるモニカの謎解きから、二つの「分かる」の違いが見えてきます。
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