海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『フレンズ』シーズン4第8話は、感謝祭の日の物語です。準備の最中に、フィービーがクリスマスのプレゼントの贈り方を提案し、仲間たちはシークレットサンタをすることになります。引いた相手をめぐって、交換の相談もあちこちで始まります。
一人が一人に贈るこの習慣には、決まって出てくる言い回しがあります。劇中の場面を手がかりに、仕組みと英語を見ていきます。
「This year maybe we could do Secret Santa」一人一つを贈る仕組み
感謝祭の準備をしているモニカとレイチェルの部屋で、フィービーがクリスマスの話を切り出します。
Phoebe: Speaking of Christmas since Monica and I are starting a new business and have, like, no money, um, this year maybe we could do Secret Santa and then we each only buy one gift, and-and there’s the added mystery of, you know, who gets who.
(クリスマスといえば、モニカと私は新しい商売を始めるところで、お金がほとんどないの。だから今年はシークレットサンタにしない? そうすれば一人一つずつ買うだけで済むし、誰が誰を引くかっていうお楽しみもあるし。)
Ross: Who gets whom.
(誰が誰を引くか、ね。)
Ross: I don’t know why I do that.
(なんでこんなことしちゃうんだろうな。)
Friends Season4 Episode8(The One With Chandler In A Box)
シークレットサンタは、グループの中で贈る相手を一人ずつ割り当て、誰が誰に贈るかを伏せたままプレゼントを用意する習慣として知られています。職場や仲間内のクリスマスの集まりで行われることがあり、くじで相手を決めたり、金額の目安を決めたりするやり方もあるようです。進め方は集まりによって異なります。
劇中でフィービーが挙げる理由は、モニカと新しい商売を始めるところでお金がない、というものです。全員が全員に贈る代わりに we each only buy one gift(一人一つだけ買う)で済むことが、この提案の要点になっています。do Secret Santa は、do のあとに行事名を置いて「〜をする」と言う形です。冒頭の Speaking of Christmas は、「クリスマスといえば」と、目の前の話題から次の話題へつなぐ前置きとして働いています。
仲間が6人いる場合、全員が全員に贈ると一人5つのプレゼントが必要になりますが、シークレットサンタなら一人1つで足ります。費用を抑えたいという劇中の理由と、仕組みがかみ合っているのが分かります。
the added mystery of who gets who は、「誰が誰を引くかという、おまけの謎」です。誰からの贈り物かを伏せておくことが、この習慣の楽しみの一つとされることもあります。これにロスが Who gets whom. と言い直します。get の目的語にあたる部分なので whom が文法上の形とされますが、くだけた会話では who が使われることが多いと言われます。言い直したロス自身が、すぐに「なんでこんなことをしちゃうんだろう」と付け加えています。
「I want to trade for her」引いた相手の交換と、名乗りのひと言
後の場面で、チャンドラーがフィービーとモニカに尋ねます。
Chandler: Did either of you pick Rachel for your Secret Santa? ‘Cause I want to trade for her.
(二人のどっちか、シークレットサンタでレイチェルを引いた? 俺、レイチェルと替えてほしいんだ。)
Phoebe: I picked her. Ooh, thank God, you want her.
(私が引いた。ああよかった、あなたが欲しいのね。)
Friends Season4 Episode8(The One With Chandler In A Box)
pick はここでは「引く」、trade for ~ は「〜と交換で手に入れる」です。相手の交換がどこまで認められるかは集まりによって異なり、劇中では仲間内で気軽に持ちかけられています。別の場面ではロスも、フィービーと相手を替えようかと switch の語を使って口にしています。フィービーが手放したがる理由は、レイチェルはもらったものを交換してしまうので贈り物選びが難しい、というものでした。一方のチャンドラーにも、レイチェルにこだわる理由がありました。
Chandler: All right, this sucks ‘cause I already got her this briefcase, and I had “R.G.” put on it. Her initials.
(まいったな、もうこのかばんを買って「R.G.」って入れてもらったのに。彼女のイニシャル。)
Friends Season4 Episode8(The One With Chandler In A Box)
I had “R.G.” put on it. は、have + 物 + 過去分詞で「(店に頼んで)〜してもらった」と言う形です。贈り物に名前やイニシャルを入れるのは、相手が決まっているからこそできる準備です。これを聞いたモニカは、同じイニシャルのロス・ゲラーに渡せばいいと返します。
話の終わり近く、箱から出たチャンドラーを送り出すとき、ジョーイがこう声をかけます。チャンドラーが部屋を出ていったあとのひと言も続けて見てみます。
Joey: And Merry Christmas from your Secret Santa!
(それと、お前のシークレットサンタからメリークリスマス!)
Joey: All right, who got Chandler, ‘cause I need to trade.
(よし、チャンドラーを引いたのは誰だ? 替えてもらわなきゃ。)
Friends Season4 Episode8(The One With Chandler In A Box)
from your Secret Santa は、贈り主として名乗るときの言い方です。続く who got ~ の got は「引いた」の意味で、誰が誰の担当かを尋ねる形になっています。名乗ったばかりのジョーイが相手の交換を持ちかけたところで、場面が締めくくられます。正体を明かすタイミングは、プレゼントを渡すときや後日など、集まりによってさまざまだと言われます。
この回に出てくる言い回しを整理すると、次のようになります。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| do Secret Santa | シークレットサンタをする |
| pick / get | 贈る相手を引く |
| trade for / switch | 引いた相手を交換する |
| from your Secret Santa | 贈り主として名乗る |
まとめ|シークレットサンタをめぐる英語
do Secret Santa で行事を提案し、we each only buy one gift で仕組みを伝え、pick と trade for で引いた相手の話をし、from your Secret Santa で名乗る流れを見てきました。一人に一つを贈る習慣には、相手の決め方と受け渡しの言葉がついて回ります。
感謝祭の日に始まるクリスマスの相談を観ていると、贈り物の習慣を彩る英語が見えてきます。
この回のほかのコラムやフレーズ記事では、同じ日の別の場面の英語を扱っています。


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