パーティーの誘いをいったん断ったあとで、口実を通しながら顔を出すときの英語|『フレンズ』S05E07で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: パーティーの誘いをいったん断ったあとで、口実を通しながら顔を出すときの英語|『フレンズ』S05E07で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン5第7話では、レイチェルが一度デートした相手で、同じ建物に住むダニーからパーティーに誘われます。レイチェルは予定があると言って断り、その口実を保ったまま当日の会場に現れます。

誘いへの返事は、行くか行かないかだけでは終わりません。返事の温度の違い、口実のつじつまの合わせ方、遅れて顔を出したときのあいさつを順に見ていきます。

目次

「I’m going to be busy」誘いへの返事と、とっさの口実

ダニーはモニカとレイチェルの部屋を訪ね、2人を翌日の夜のパーティーに誘います。返事は2人で分かれました。

Danny: I just wanted to invite you to the party tomorrow night.
(明日の夜のパーティーに誘おうと思ってさ。)
Monica: Oh, thanks. I’ll try to stop by.
(あら、ありがとう。顔を出せるようにするわ。)
Rachel: Yeah, actually, I think… I’m going to be busy.
(ええ、実はね……私は予定が入っちゃいそうなの。)
Monica: You are?
(そうなの?)
Friends Season5 Episode7(The One Where Ross Moves In)

stop by は「ちょっと立ち寄る」という意味の句動詞です。I’ll try to ~ を前に置くと「行けるようにする」という含みになり、約束まではしない柔らかい返事として使われることがある形です。一方の I’m going to be busy. は、その時間に別の予定があることを伝える断り方です。レイチェルは I think… と前置きして、言い切りを少し和らげています。モニカの You are? は、相手の言葉の主語と動詞だけを繰り返して「そうなの?」と聞き返すときに使われます。

モニカに聞き返されたレイチェルは、予定の中身を言わなければならなくなります。

Rachel: Yeah. Remember? I’ve got that, uh… gala.
(ええ。覚えてない?ほら、例の……ガラがあるの。)
Danny: What’s the gala for?
(何のガラ?)
Rachel: Uh, it’s a, um… it’s a, it’s a regatta gala.
(えっと、それは、その……レガッタのガラよ。)
Danny: Really? You sail?
(へえ、ヨットをやるの?)
Rachel: No. No, but I support it.
(ううん。やらないけど、応援してるの。)
Friends Season5 Episode7(The One Where Ross Moves In)

gala は華やかな催しや祝賀会、regatta はボートやヨットのレースを指します。I’ve got that ~ の that は「例の」という響きで、相手も知っているはずの予定として持ち出す言い方です。ところがダニーに What’s the gala for? と目的を聞かれ、言葉に詰まりながら答えを足していく流れになります。ダニーが帰ったあと、レイチェルはモニカに、誘いが直前だったからすぐには応じなかったのだと説明しています。

「I’m supposed to be at ~」口実のつじつまを合わせる

パーティーの前、ダニーがまた部屋を訪ねてきます。ドアを開ける前に、レイチェルとモニカの間でこんなやりとりがあります。

Rachel: Don’t let him in. I’m supposed to be at a regatta gala.
(入れないで。私はレガッタのガラに出てることになってるんだから。)
Monica: Can’t you just say it starts later?
(始まるのは遅い時間だって言えばいいじゃない。)
Rachel: What kind of a regatta gala starts at night?
(夜に始まるレガッタのガラなんてある?)
Monica: The fake kind.
(作り話のガラならね。)
Friends Season5 Episode7(The One Where Ross Moves In)

be supposed to ~ は「〜することになっている」という意味で、ここでは「ガラに出ている」という建前を確認する言い方として使われています。Can’t you just say ~? は「〜と言えばいいじゃない」と手軽な解決策を持ちかけるときの問いかけです。モニカの The fake kind. は、ガラが作り話だということを短く突いた返しになっています。レイチェルの What kind of ~? は、「どんな〜があるっていうの」とありえなさを示す問いで、答えを求める質問ではありません。

パーティー当日の夜、コートを着たレイチェルはモニカと階段を降りかけたところで、廊下にいるダニーに気づきます。

Rachel: This is never going to work. He’s right there.
(これじゃ絶対うまくいかない。すぐそこにいるもの。)
Monica: Just go over and say hi.
(普通に行って、あいさつすればいいじゃない。)
Rachel: I have to go downstairs, come back up as if I’m coming home from the regatta gala.
(下まで降りて、レガッタのガラから帰ってきたみたいに上がってこなきゃいけないの。)
Friends Season5 Episode7(The One Where Ross Moves In)

go over and say hi は「近くへ行ってあいさつする」という、気軽な声かけを勧める言い方です。as if ~ は「まるで〜かのように」で、レイチェルはガラから帰ってきたように見せる段取りを口にします。このあと、レイチェルはモニカにダニーの相手をして時間を稼いでほしいと頼みます。

「Tonight was your party」遅れて顔を出したときのあいさつ

モニカがダニーに話しかけている間に、レイチェルは階段を降りて戻ってきます。声をかけたのはダニーのほうでした。

Danny: Hey, Rachel.
(やあ、レイチェル。)
Rachel: Hey. Oh, right. Tonight was your party.
(あら。そうそう、今夜はあなたのパーティーだったわね。)
Danny: You look great. I’m glad you could make it.
(すてきだね。来られてよかったよ。)
Rachel: Oh, yeah, well, you know, the gala had to end sometime.
(ええ、まあ、ほら、ガラもいつかは終わるものだから。)
Danny: Don’t go anywhere. I’ll be right back, all right?
(どこにも行かないで。すぐ戻るから、いいね?)
Rachel: Yeah, sure.
(ええ、いいわよ。)
Friends Season5 Episode7(The One Where Ross Moves In)

Oh, right. は「そうだった」と何かを思い出したときの相づちです。続く Tonight was your party. は、今夜の予定を過去形で言うことで「そういえば今夜だったね」という響きになります。レイチェルは段取りどおり、いま思い出したふりをしている場面です。

迎える側の I’m glad you could make it. の make it は「都合をつけて来る」という意味で、来てくれたことへの歓迎を伝える場面で使われることの多い表現です。レイチェルの the gala had to end sometime は「ガラもいつかは終わる」と、遅れた理由を口実に沿って軽く流しています。

ダニーの Don’t go anywhere. I’ll be right back. は、命令文で軽く念を押しながら、少しの間離れるときに相手を引き留めておく言い方で、そう言ってダニーはいったんその場から離れます。

まとめ|誘いへの返事から当日のあいさつまで

I’ll try to stop by と I’m going to be busy の返事の違い、I’m supposed to be at ~ で建前を確かめる言い方、I’m glad you could make it などのあいさつを見てきました。誘いから当日までの英語が一続きでそろっています。

口実を通そうとするレイチェルの段取りを追いながら観ると、会話の流れがよく見えてきます。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、この回の別の場面の英語を取り上げています。

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