新聞の物件欄から入居の申し込みまで。アメリカの部屋探しの文化と英語|『フレンズ』S05E07で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 新聞の物件欄から入居の申し込みまで。アメリカの部屋探しの文化と英語|『フレンズ』S05E07で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン5第7話では、住んでいた部屋を出ることになったロスが、新しい部屋を探します。新聞の物件欄を広げ、部屋を見に行き、申込書を書き、身元の問い合わせを受けるまでの流れが、短い場面の積み重ねで描かれています。

部屋を借りる場面の英語には、契約や手続きにまつわる言葉が多く出てきます。劇中の流れに沿って、部屋探しの文化と言葉を順に見ていきます。

目次

「Didn’t you sign a lease?」又借りと賃貸契約

カフェのセントラルパークで、ロスはエミリーのいとこから又借りしていた部屋を出ることになったと話します。チャンドラーとのやりとりはこうです。

Chandler: Didn’t you sign a lease?
(賃貸契約、結んでなかったのか?)
Ross: Who needs a lease when it’s family?
(身内相手に契約なんているかよ。)
Friends Season5 Episode7(The One Where Ross Moves In)

lease は賃貸借の契約、またはその契約書を指す言葉で、sign a lease で「賃貸契約を結ぶ」という意味になります。アメリカで部屋を借りる場合、入居期間や家賃などの条件を書面の lease で取り決めるのが一般的だと言われています。ただし、細かな取り決めは地域や物件によって異なります。

ロスの状況を表す sublet は「又貸し」「又借り」を指す語で、借りている人がさらに別の人に部屋を貸す形です。作中でロスが使っている語で、ロスは契約書を交わさずに親戚の部屋を借りていて、部屋を返してほしいと言われ、出ることになりました。

ロスの Who needs a lease when it’s family? は「身内なのに契約なんて要るか」という反語の問いで、形のうえでは質問ですが、答えを求めていません。契約書を交わさずに借りていた事情を、ロスはこの一言で説明しています。

「It’s kind of expensive for a studio」物件欄と内見

ロスの部屋探しは、新聞の物件欄から始まります。チャンドラーに勧められて物件欄を開いたロスは、条件のよさそうな広告を読み上げますが、チャンドラーとジョーイは別の物件に話を向けます。

Chandler: What about that circled one?
(その丸で囲んであるのはどうだ?)
Ross: It’s kind of expensive for a studio.
(ワンルームにしてはちょっと高いんだよ。)
Joey: But it’s available now…
(でも、すぐ入れるんだろ……)
Joey: isn’t it?
(違うか?)
Chandler: Yes, it is.
(ああ、そうだとも。)
Friends Season5 Episode7(The One Where Ross Moves In)

studio は、寝室が独立していないワンルーム型の部屋を指す語として使われます。for a studio の for は「〜にしては」で、部屋の広さの割に家賃が高いという比べ方です。available now は「すぐに入居できる」という意味で、物件の条件を伝える言い方として使われることがあります。2人がすぐ入れる物件を勧めているのは、のちにジョーイが「追い出そうとしていたことをロスに見抜かれた」と口にするとおり、ロスに早く出てもらいたい事情があるからです。

3人はその部屋を見に行きます。部屋はとても狭く、台所と浴室が一緒になった造りでした。

Ross: So you think I should go ahead and take this place?
(じゃあ、ここに決めちゃったほうがいいと思うか?)
Joey: It’s perfect.
(完璧だよ。)
Ross: How about you?
(お前は?)
Chandler: Kitchen slash bathroom.
(キッチン兼バスルームだぞ。)
Ross: Uh, I see what you guys are saying. I’ll, uh… I’ll go downstairs fill out an application.
(ああ、言いたいことはわかったよ。俺……下に行って申込書を書いてくる。)
Friends Season5 Episode7(The One Where Ross Moves In)

take this place は「この部屋に決める」、fill out an application は「申込書に記入する」です。go ahead and ~ は「思い切って〜する」という意味です。ロスは2人に順に意見を聞き、チャンドラーは先ほどの冗談を繰り返すだけで答えます。部屋を見て申し込むまでの言葉が、この短いやりとりにそろっています。

「Some problem with my application」申し込みと身元の問い合わせ

場面はチャンドラーとジョーイの部屋に移ります。電話に出たジョーイは、相手が誰なのかをチャンドラーに伝えます。

Joey: It’s the apartment manager. Ross put us down as references.
(アパートの管理者からだ。ロスが俺たちを照会先に書いたんだって。)
Joey: Ross is the greatest guy you’ll ever meet.
(ロスほどいいやつはいませんよ。)
Joey: Yeah, he’s very reliable.
(ええ、すごく頼りになるやつです。)
Friends Season5 Episode7(The One Where Ross Moves In)

references は、申し込んだ人の人柄などについて問い合わせを受ける相手、つまり身元照会先のことです。put ~ down as … は「〜を…として書いておく」という意味です。電話の相手の apartment manager は、建物の管理を任されている人を指します。アメリカの賃貸の申し込みでは、こうした照会先を書き、貸す側が連絡して確かめることがあると言われます。ただ、どこまで確かめるかは物件や貸し手によってさまざまです。

ジョーイは管理者に、ロスはいいやつで頼りになると伝えます。ところが、続いて電話を取り上げたチャンドラーは、ロスに不利になる作り話を並べてしまいます。

場面が変わり、部屋に戻ってきたロスは、2人にこう報告します。

Ross: So, I, uh… I didn’t get that apartment. Some problem with my application.
(それで、その……あの部屋、だめだった。申し込みで何か問題があってさ。)
Friends Season5 Episode7(The One Where Ross Moves In)

I didn’t get that apartment. の get は「(部屋を)借りられる」という意味で、審査に通らなかったことを伝えています。

まとめ|部屋探しの流れと言葉

lease と sublet、studio や available now といった条件の言葉、fill out an application と references を、ロスの部屋探しに沿って見てきました。物件欄から申し込みまでの流れを知ると、部屋探しの会話が追いやすくなります。

ロスの部屋探しを場面の順を追いながら観ると、場面ごとの言葉が結びついてきます。

このエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、同じ回の場面から英語を取り上げています。

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