「約束したよね?」と指摘されたら、英語でどう言い訳する?|『フレンズ』S05E01で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「約束したよね?」と指摘されたら、英語でどう言い訳する?|『フレンズ』S05E01で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン5第1話の舞台の一つは、ロンドンで開かれたロスの結婚式の披露宴です。料理に出たステーキをめぐって、ジョーイはフィービーとの約束を破ったところをモニカに指摘されます。

約束を持ち出して相手をとがめる言い方と、それをかわす言い訳は、どちらも短い一文で組み立てられています。披露宴とニューヨークの部屋の場面から、その英語を順に見ていきます。

目次

「How are you supposed to eat this?」疑問文でこぼす不満

披露宴の料理について、ロスとモニカの父ジャックはこう言います。そこへ通りかかるのがジョーイです。

Mr. Geller: Well, who serves steak when there’s no place to sit? I mean, how are you supposed to eat this?
(だいたい、座る場所もないのにステーキを出すやつがあるか?これじゃ、どうやって食べろっていうんだ。)
Joey: Hey, what’s up?
(よう、どうした?)
Friends Season5 Episode1(The One After Ross Says Rachel)

Who serves steak when ~? は、形は疑問文ですが答えを求めていません。「〜なときにステーキを出す人なんているか?」と問いかけることで、「普通は出さない」という不満を表しています。こうした問いは、答えを求めない反語の疑問文として扱われます。

How are you supposed to ~? の be supposed to は「〜することになっている」という意味です。「どうやって〜することになっているんだ?」と問う形で、「これでは〜しようがない」という文句になります。ここでの you は目の前の相手ではなく、「人は」という一般的な意味で使われています。

ジャックの文句の直後に現れたジョーイは、ステーキを手で持って食べています。Hey, what’s up? は気軽なあいさつで、ジャックが困っていた食べ方の問題を、ジョーイはすでに自分なりに片づけているという流れです。このステーキが、次の場面のやりとりにつながります。

「You promised」と「I figured ~ so it doesn’t count」約束の指摘と言い訳

同じ披露宴で、モニカは近づいてきたジョーイを見てこう言います。フィービーは三つ子を妊娠中で、この旅には来ていません。

Monica: Joey, what are you doing? You promised Phoebe you wouldn’t eat meat until she has the babies.
(ジョーイ、何してるの?フィービーが赤ちゃんを産むまで、肉は食べないって約束したでしょ。)
Joey: Oh, I figured we’re in another country so it doesn’t count.
(ああ、外国にいるんだから、ノーカウントだと思ってさ。)
Friends Season5 Episode1(The One After Ross Says Rachel)

What are you doing? は文字どおりには「何をしているの?」ですが、この場面では相手の行動をとがめる響きで使われています。続く You promised ~ は、相手がした約束を持ち出して指摘する形です。promise (that) ~ would ~ と、約束の中身は過去から見た未来の would で表されます。until she has the babies は時を表す節なので、未来のことでも現在形の has になっています。

ジョーイの I figured ~ は「〜だと思った」「〜と判断した」という意味のくだけた言い方です。自分なりに考えて決めた、という含みがあり、言い訳の前置きとして使われることもあります。I thought ~ でも近い意味になりますが、figure には「自分で考えてそう結論づけた」という響きがあると説明されることがあります。

it doesn’t count の count は「数に入る」「有効とみなされる」という意味の動詞です。「外国だから約束の対象外」という理屈は、作中ではモニカとチャンドラーもこの理屈を受け入れています。so it doesn’t count と言い切る形で、ジョーイの言い訳は一文にまとまっています。日本語の「ノーカウント」に近い意味合いで使われます。

「You ate meat.」言い当てるときの短い一文

場面はニューヨークのモニカとレイチェルの部屋に移ります。帰ってきたジョーイたちを迎えたフィービーは、ジョーイにこう言います。

Phoebe: You ate meat.
(肉、食べたでしょ。)
Friends Season5 Episode1(The One After Ross Says Rachel)

Did you eat meat? と聞く代わりに、You ate meat. と平叙文で言い切っています。疑問文にせず事実として口にすることで、「食べたことは分かっている」という指摘になります。会話では、平叙文でも言い方しだいで確認や問い詰めの働きをすることがあります。

さらに念を押すなら、You ate meat, didn’t you? のように付加疑問を付ける形もあります。フィービーはそれも付けず、三語だけで済ませています。

披露宴では You promised ~ と約束を持ち出され、ここでは理由も言わずに言い当てられています。外国だからという理屈はフィービーの前では持ち出されず、約束の件は一文で言い当てられて終わります。

まとめ|約束をめぐる指摘と言い訳の英語

How are you supposed to ~? の不満、You promised ~ の指摘、I figured ~ so it doesn’t count の言い訳、You ate meat. の言い当てを見てきました。責める側も言い訳する側も、短い型で言いたいことを伝えています。

ステーキをめぐるやりとりを追いながら観ると、披露宴の場面の英語がより身近に感じられます。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、この回の英語が違う角度から見えてきます。

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